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朝のウラジオストク駅

翌朝は再びウラジオストク駅へ。駅前の公園にレーニンがいた。ソ連崩壊時に多くは撤去されたといわれているが、ここではしぶとく生き残っています。

▲ レーニン像

駅前広場は市内各地に向かうバスのターミナル。乗用車やトラックと違い、右側通行のロシアに右ハンドル左ドアの日本のバスは適用できないので、路線バスは大半が韓国の中古車で現代や大宇製。

▲ ウラジオストク駅と駅前バスターミナル

駅舎の入口では、中国の主要駅と同様に荷物のX線検査。係のお姉さんは暇そう。閑散とした待合室に警備員の姿だけが目立ちます。

▲ 駅舎に入るときは荷物のX線検査

▲ ベンチのならぶ待合室

天井に描かれているのは、シベリア鉄道の始発と終着駅、モスクワとウラジオストクの名所。

▲ 待合室の天井画のウラジオストク

▲ 待合室の天井画のモスクワ

壁のレリーフは誰でしょう。ロシア語は読めない。

▲ これは誰?

この年は、1897年のシベリア鉄道の開通から120周年を迎えたようで、建設当時の写真パネルが展示されていました。

▲ シベリア鉄道120周年

広大なロシアの長距離列車はモスクワ時間で一元管理。液晶パネルの発車案内の時刻は、ウラジオストク時間から7時間の遅れで、まだ深夜です(その後、2018年8月から現地時間表示に変更になりました)。

▲ 2017年当時は時刻表示はモスクワ時間(+7時間でウラジオストク時間)

近郊列車用でしょうか、券売機も設置されています。

▲ 券売機もあります

真ん中の2本のホームが長距離列車用らしく、降りてみると昨日の夜に見た寝台車の編成がそのまま停車していて、隣のホームにはもう1本寝台列車が到着したようです。

▲ 停車中の客車

切り離された牽引機、ЗЛ1型(EP1型)電気機関車が休んでいます。

▲ EP1型電気機関車

ホーム上に保存展示された蒸気機関車は、動輪が5軸。軸配置1EのЕА型3306号機。シベリア鉄道の貨物列車を牽引していたのでしょう。

▲ ホーム上に保存されている蒸気機関車

▲ 背後が駅舎

▲ 機関車のキャブ

ウラジオストク駅は、観光客も訪れる市内の観光名所の一つ。目立つのは、機関車の前で自撮り棒を掲げるガイド連れられた中国人と韓国人の団体さん。

▲ 自撮り棒の観光客

▲ 9288kmのキロポスト

3本のホームのうち、一番海側は近郊電車のホーム。停車している電車はЗР9Т型(ER9T型)。正面に型式が記入されているので調べやすい。ソ連時代には鉄道線の電車の供給を一手に引き受けていた、ラトビアのリガ車両工場製。1960年代から大量生産した旧ソ連の国々の標準型でDC3kV仕様のЗР2型のAC25kVバージョンがЗР9型。旧ソ連時代の製造か、車内には簡素な木製の6人がけボックスシートがならびます。

▲ 近郊電車ホームに停車中のЗР9Т型4両編成

一番山側のホームは、新しい駅舎を持つウラジオストク駅と空港を結ぶアエロエクスプレス専用。

▲ アエロエクスプレスのホームと駅舎

4両編成の専用車は、モスクワ近郊のデーミホヴォ車両工場製のЗД9М型(ED9M型)。21世紀になってからの製造ながら、リガ製のЗР9型と外観は正面をモデルチェンジしただけで、側面にリブのある古風な共産圏標準型。さすがに座席は、同じ6人がけボックスシートでも、背ずりの高いクッション付きにグレードアップしています。

▲ ЗД9М型4両編成のアエロエクスプレス

線路はウラジオストク駅を突き抜けて、その先の港まで続いているようで、ホームを長い編成の貨物列車がゆっくりと通過していきます。

3ЭС5К型電気機関車

牽引機は、シベリア鉄道AC25kV区間の貨物列車の主力機、3車体12軸の3ЭС5К型(3ES5K型)電気機関車。1車体機から4車体機までのバージョンがあるそうで、3ЭС5К型の出力は、日本のEH500の2倍近い9840kW。軌間1524mmの広軌とはいえ、狭軌のJRとはスケールが違います。

▲ 貨物列車が通過

ゆっくりと通過していく長い編成の貨物列車。

▲ 有蓋貨車

陸橋に上がってみると、上から無蓋車の積み荷が見えましたけど、一体この箱は何?

▲ 無蓋貨車の積み荷は何?

▲ 客車に入れ換え用ディーゼル機関車を連結

▲ 窓がほとんどないけど荷物車でしょうか


  ウラジオストク港客船ターミナル

ウラジオストク駅の海側に隣接し、陸橋でつながるウラジオストク港の客船ターミナルに入ると、巨大なマトリョーシカ。

▲ 客船ターミナルの巨大マトリョーシカ

すぐ目の前に金角湾を横断する黄金橋が架かっているものの、霧で霞んでいます。ここには、韓国船籍のフェリーが週に1便、東海を経由して鳥取県の境港とウラジオストクを結び、月曜に入港して水曜に折り返すのだとか。この日に接岸していたのは釜山大学でしょうか、トロール漁船タイプの韓国の漁業練習船。

▲ 韓国の漁業練習船

▲ 港のガントリークレーン

舶用コンテナの積み卸しをするガントリークレーンの向こうに、ファンネルマークに北朝鮮の国旗を描いた貨物船が停泊中。船尾の丸い船体は、どうみてもまぐろ漁船。日本か韓国の中古漁船を貨物船に転用した、冷凍運搬船でしょうか。

▲ 漁船を改造した北朝鮮の貨物船


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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