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子供鉄道の駅と保存車両

ここは子供鉄道のピオネルスカヤ駅。次の発車まで時間があるためか、切符売り場は閉まっています。駅舎に入っていみると、学校の教室のようが部屋が。子供鉄道は、旧ソ連をはじめとする旧共産圏諸国にあった小中学生の少年少女たちが鉄道の業務を通じて学習するための教育機関で、統一後のドイツを含む多くの国で現在まで引き継がれています。

ロシア国内には20個所以上あるそうで、11歳から17歳を対象に子供鉄道として独立して敷設された本物の鉄道と同じ設備を使用して、運転だけは大人に委ねるものの、指導者の下でそれ以外の列車の運行や駅における各種鉄道業務を行い、切符を買えば一般客も乗車できます。

切符売り場 ピオネルスカヤ駅とホーム
駅舎の入り口 駅舎内の教室?

ここハバロフスクの子供鉄道は1958年の開設で、当初は600mmゲージでレールバスでの運行であったが、その後旧ソ連の標準的な狭軌路線750mmに改軌され、2.5km離れた2駅を結ぶディーゼル機関車牽引の客車列車になっています。

6月から8月までの3か月間、月曜日を除く毎日8往復の列車を運行していて、距離は短いもののロシアの軽便鉄道そのものです。

 

子供鉄道の保存車両と教材

ピオネルスカヤ駅には、かつて子供鉄道で使われてきたと思われる車両が保存展示されています。車両そのものは、旧ソ連や旧共産圏諸国の狭軌路線用に量産されたものと同一形式と思われます。

軸配置BBのL型車体のディーゼル機関車ТУ7(TU7)型2612号機。現役の機関車ТУ7A(TU7A)型の1世代前の型式のようです。

L型ディーゼル機関車ТУ7型 箱型ディーゼル機関車ТУ2型
箱型ディーゼル機関車ТУ2型 ТУ2型の運転席

同じく軸配置BBの箱型車体のディーゼル機関車ТУ2(TU2)型243号機。扉に鍵がかかっていなかったので乗ってみると、外観は綺麗に整備されているものの、使えそうな部品を取ったのか車内は荒れ放題。ディーゼルエンジンが発電機につながっているので電気式のようです。

ディーゼルエンジン 発電機
客車 客車の台車

小さいながらも車体のリブが共産圏らしさを醸し出す2両の客車。台車は軸バネだけの簡易な構造に見受けます。

近くの瓦屋根の下には実習用の教材でしょうか。シリンダヘッドとライナを取り外してピストンがむき出しになったディーゼルエンジンや、広軌と思われる実物の大きな台車や車輪、連結器とブレーキ用エアホースの接続器が展示されています。蒸気機関車の大型模型も。

屋根の下に教材が ディーゼルエンジン
台車と車輪 連結器とエアホース

 

列車が到着

機関車の汽笛が聞こえ、フェンスのところで誘導係の少年が黄色い旗を掲げる前を、向こうからТУ7A(TU7A)型が3両の客車を牽引して戻ってきました。機関車には、大人の機関士の他に数名の少年も添乗しています。

蒸気機関車の大型模型 フェンスの向こうから列車が帰ってきた
旗を掲げる誘導係 ホームに到着して乗客が下車

ホームに停車すると、子供鉄道で学ぶ少年少女に続いて乗客が下車。幼稚園の課外活動なのか可愛いお客さんも大勢。何年か後には、この中から子供鉄道のスタッフが誕生するかも。少年達の手で切り離し作業が行われ機関車が離れていきます。

遠足の子供達かな 機関車を切り離し
黄色い旗を振って誘導 機回りをして連結準備

駅務の少年が黄色い旗を振って誘導。機関車は機回りをして、反対側の客車の前へ。少年達が中央のバッファの両側にチェーンをかけ、機関車と客車の間のブレーキホースと通信線を接続して連結作業が完了。切符売り場もオープン。シベリア鉄道と同様に、車掌の少女がデッキの前のホームに立ち、乗客を迎えます。

連結作業 出発準備完了
車掌が立って乗客を迎える 連結面は幌がなく通常時は通行不可

 

  列車が出発

駅舎の前で白い札を掲げる少女の合図で、列車は定刻に発車。指導者と思われる大人の女性もホームに出て、列車を見送ります。4人がけのボックスシートの並ぶ車内では、早速車掌の少女の検札が始まり、手で切符に切れ目を入れていきます。

駅員が札を掲げる 指導者の大人も見送る
車掌さんが検札 小さな子供は車窓に夢中

小さな子供は車窓に夢中。沿線には遮断機付きの踏切もあり、列車は汽笛を鳴らしながら自転車なみの速度でゴトゴト進みます。


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