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ベトナム統一鉄道ハイバン峠越え

フエを発車して1時間半、車窓に海が見えてくると列車はこの旅行のハイライト、ハイバン峠の登りにかかります。ハイバン峠はベトナム中部のフエとダナンの間、ダナン寄りにあるにあるベトナムの北部と南部を隔てる峠で、ここを境に気候が大きく変わるのだとか。ハイは海、バンは雲で、その名のとおり山にはよく雲がかかるそうですが、この日は曇り空ながら何とか視界は確保できています。

フエを発車した車窓 デッキの窓からカメラを出して
ハイバントンネルに続く海の上を行く道路 上り勾配にかかる

ベトナムを南北に結ぶ国道1号線が見晴らしの良いハイバン峠を越えていましたが、日本のODAで全長6.3km東南アジア最長のハイバントンネルが開通し、フエからダナンまでの所要時間がクルマで3時間から2時間余りに短縮された代わりに、絶景は見られなくなったそうで。この間に2時間半から3時間を要する列車なら、今でも峠の裾を回り込み車窓から南シナ海を見下すことができます。

信号所で貨物列車と交換 貨物列車は2本とも後部補機付き
沿岸では小舟で漁をしている 通信線の電柱が邪魔

SE3列車は、全車窓の開かない冷房車ですが、座席車のデッキの扉が2段窓で上半分を下げることができ、ここに陣取ってカメラを構えることに。2本の貨物列車が停車する信号所を通過。シルバーのドイツ製D20E型電気式ディーゼル機関車に、赤いルーマニア製のD11H型液体式ディーゼル機関車が後部補機に付いています。通信線の電柱が線路の海側に並行して鬱陶しい。

車窓から遥か上に峠を見上げる 途中駅で運転停車
交換列車は来なかった 急カーブの上り勾配

時刻表の上ではSE3列車はフエの次がダナンですが、途中の駅に運転停車。対向列車が来るのかとカメラを構えていたものの、そのまま発車。列車は右に左に急カーブを繰り返しながら、徐々に高度を上げていきます。残念ながら曇り空で、南シナ海は鉛色。

車窓から見下ろす南シナ海
トンネルの手前に監視小屋 小さな駅を通過

トンネルや鉄橋の手前に監視小屋があり、職員が旗を持って通過列車に合図を送る姿も。随分高いところまで登ってきました。海には漁をしているのでしょうか、何隻かの漁船らしき姿があります。列車は係員のいる信号所を通過し、徐々に高度を下げていきます。

随分高いところまで登ってきた 右に左にカーブの連続
信号所の係員 客車13両の長い編成

カーブがきつく木が生い茂っているので、長い編成が見渡せる場所はほとんどありません。やっと最後尾の電源車まで見えた所で数えてみると、客車は13両編成でした。

海岸近くまで降りてきた 保線の作業員でしょうか

40分間ほどデッキの窓に張り付いていて、列車が海岸近くまで降りてきたので自席に戻ります。私が2人分の切符を持ったままデッキに出ている間に検札に来たとかで、相方が持っていないと言ったら車掌はそのまま行ってしまったとか。外国人には緩いですね。もうすぐダナン。ハイバン峠の景色に見とれていたら、食堂車に行く時間が無くなってしまった。

 

ダナンに到着

ダナンは人口100万人、港湾を有する中部ベトナム最大の商業都市です。ベトナム戦争当時は南ベトナム最大の米軍基地があり、南ベトナム解放民族戦線との間で激しい戦闘がくり広げられたところです。

列車はほぼ定刻に、行き止まり式のダナン駅に到着。進行方向が変わるため、牽引してきたD20E型電気式ディーゼル機関車が切り離され、ここから先は食堂車が最後尾になります。

スイッチバック式のダナンでここまで牽引してきたD20E型機関車を切り離し
ここから先は食堂車が最後尾になる

この駅も線路に敷石が敷かれていて、低いホームは駅舎の反対側ですが、ダナンで下車する乗客も、入れ替わりにホーチミン方面に向かう乗客も、駅舎側の線路から直接乗り降りしています。

ダナンから乗車する乗客 ソフトシート車に給水中
寝台車の台車は空気バネ ホーチミン方面に向かう乗客

各車両にはホースが接続され、床下の水タンクに給水中。停車時間を利用して、乗客が駅舎側に並ぶ売店で水や食料を買い求めています。ホームの向こう側には、先着でダナンが終着のSE19列車でしょうか、荷物車と食堂車を連結した編成が停車中。

ホームに面した売店 先に到着していた編成
D12E型ディーゼル機関車 留置車両

 


 

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