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花蓮から莒光号で寿豊へ

台湾2日目は早起きをして花蓮駅へ。2014年6月まで、電化前の花東線に残っていたディーゼルカーの普快車、最後のDR2700型のお名残乗車です。駅の窓口でメモ用紙を見せ、花蓮−寿豊の莒光号と寿豊−花蓮の普快車の乗車券を買い求めます。

DR2700型は途中駅の玉里で運用が別れ、花蓮側は1日2往復、台東側には3往復していました。前年の訪台時に台東駅で見かけたのですが、時間があわずに乗車できなかったため、今度は花蓮までやってきました。朝の花蓮行きに乗車するため、6時30分発の台東行き莒光号に乗車します。ディーゼル機関車牽引の客車列車で全車座席指定。前寄りの青い2両は荷物車と郵便荷物車です。指定された席は後方の車両ですが、空いているので荷物車の次位の車両に座っていることに。

花蓮駅の北口(裏口) 台東行き莒光号
前方に荷物車と郵便荷物車を連結 荷物車の車内
莒光号の座席車 莒光号の車窓

途中2駅に停車して30分弱で寿豊に到着すると、ホームに荷物が下ろされます。日本でも国鉄時代によく見られた光景が、ここ台湾では今でも健在です。お目当てのDR2700型普快車、花蓮行きは次の豊田駅で莒光号と交換してくるため、降りたホームでそのまま待ちます。

寿豊駅に到着した莒光号 荷物を下ろす
2両目からも 莒光号の最後部は電源車

既に架線が張られ、電車のステップに高さを合わせるためか、ホームの中央部分はかさ上げ工事が終わっています。すぐ横ではホームを高架にする工事が進行中ですが、電化には間に合わなかったようで。

 

DR2700系の普快車で寿豊から花蓮へ

DR2700型は、1966年に東急車輌で製造されたオールステンレス製のディーゼルカー。当時の日本の国鉄DMH17系の2倍近い出力のカミンズのエンジンを搭載し、電化前の台北−高雄間、西部幹線の看板列車“光華号”としてデビュー以来48年、最後は普快車(冷房なしの各駅停車)として花東線のローカル運用で余生を送っていました。

7時10分、定刻に2両編成の普快車が入線してきます。優等列車仕様のため、出入り口は連結面側に1ヶ所のみ、シートは背ずりが別れているもののリクライニングしない回転式クロスシートで、各所に傷みが目立ちます。扇風機は日本のような押しボタンではなく、上下するスイッチ。冷房がないため、台湾の最低運賃で乗車できるお買い得な列車です。

高架工事が進む寿豊駅 DR2700の花蓮行き普快車が入線
かぶりつき席が空いていると思ったら 壁に“車長座 Staff only”の文字

運転室は左角で、右側の先頭部はかぶりつき席になっています。空いていると思ったら、壁にマジックで書かれた“車長座 Staff only”の文字があり車掌さんの荷物が置かれ、その後ろの席にも車掌さんの上着が掛かっています。

車体の中央には、台湾のディーゼルカーの特徴になっている円形の門があります。排気管のカバーですが、この型式から始まったのでしょう。

冷房のないDR2700の車内 非常口席

非常口横の席が空いていたのでここを確保し、先頭の窓からDR2700型の走行風景の動画撮影です。カミンズのエンジンは、新造以来換装は行われていないようですが、今でも軽快な走りをみせ、往路の機関車牽引の莒光号より停車駅が1駅多くても、花蓮までの所要時間は短くなっています。

電化後は電車の区間車に置き換わるのでしょう。冷房はついても、ロングシートで運賃アップは受け入れられるのでしょうか。

 寿豊駅から平和駅の車窓と花蓮駅で普悠瑪号と並ぶDR2700の動画をご覧下さい

花蓮駅

莒光号に乗ってから1時間余り、7時半過ぎに再び花蓮駅に戻ってきました。DR2700型が乗客を降ろした隣のホームには、始発の普悠瑪号が入線して、新旧の日本車が並びます。

花蓮に到着したDR2700の普快車の隣のホームに普悠瑪号が入線
DR2700の運転室 新旧日本製車両の並び

DR2700型のちょっと狭い運転室を窓から覗くと、台湾の鉄道は日本と同じ左側通行ですが、マスコンが右手、ブレーキ弁が左手で逆になっています。また、速度計等は大きな液晶モニタ表示になり、あとから設置した配線類など、手を加えていることがわかります。

隣のホームに移動して、花蓮始発、台北方面の樹林行き普悠瑪号の車内をみてみると、台湾新幹線なみに背面-テーブルを備えた2人がけのリクライニングシート(在来線の台鉄では背面テーブルは初めてでは)が並び、車端部には車いすが固定できる1人がけのシートや荷物置き場も備えています。花東線電化後は、普悠瑪号の運用区間が台東を経て知本まで延びています。

花蓮発樹林行き普悠瑪号
普悠瑪号の車内

駅本屋側のホームには、荷物列車が停車中。最後尾は両開き扉ロングシートの客車の代用荷物車です。しばらくすると先頭に電気機関車を連結。台湾でも機関車牽引の復興号や莒光号が減少しているので、荷物列車を仕立てているのでしょう。日本の国鉄時代ような郵便荷物電車の併結はないので、ロングシートの車内の一部を荷物室代用にしている区間車もあります。

荷物列車も健在

花蓮駅の構内には、復興号色の客車も留置中。花東線で機関車牽引の区間車に使用中と思われますが、これも電化でロングシートの電車に置き換えでしょう。20年前に、50系や12系客車から701系電車に替わったJR東のように。

区間車の最新型、セミクロスシートの800型電車もいます。新車は西部幹線に投入され、ロングシートのお古が花東線に回ってくるそうですが、樹林−花蓮間の区間快にも800型を使用予定とのことで、入線試験で花蓮に来ているのかもしれません。

復興号の客車 通勤車の最新型EMU800型

一旦ホテルに戻って朝食にします。ホテルの名は“星月森林”。平仮名で“ほしつきもり”の切り抜き文字がありますが、“はやし”は何処へ行ったの。今朝のフロントの若い女性は日本語が少し話せるので、昨日の夜市や19年前に花蓮に来たときの思い出などの会話ができました。こんなフレンドリーな宿も良いですね。

ホテルに戻っての朝食

 


 

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