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台北への帰りは、安くて快適なバスにすることに。新営には、台南始発の台北行きの高速バスの一部の便が立ち寄るはずですが、会社が違うためか新営客運総站では案内が見つかりません。嘉義駅から始発の高速バスに乗ることにして、新営駅から1駅15分の自強号で向かいます。
新営駅の貨車移動機 | 自強号が入線 |
嘉義駅の貨物列車 | 国光客運の嘉義発台北行き高速バスの車内 |
嘉義駅の側線では、ディーゼル機関車の牽く雑多な日本型の貨車を連ねた貨物列車が待機中。30数年前までは、日本の国鉄でも一般的だった光景です。
嘉義駅裏のバスターミナルから乗車した、国光客運の台北行き高速バスのシートは、2+1の配列で背面には液晶モニター付き。言語選択には日本語もあります。乗車時間が異なるためか、台湾の初日に台北から羅東まで乗った葛瑪蘭汽車客運は、シートピッチが狭かったのですが、こちらは十分な余裕があり快適です。でも、車内でWifiは使えません。
途中で日が暮れ、高速を降りて台北市内に入り、夜市の近くを通ったので下車しようか迷っている間に、台北駅に着いてしまいました。夕食は、一度行ってみようと思っていた台北駅舎2階のフードコート、微風台北車站へ。いろんな店が入っていますが、台北の定番メニュー牛肉麺をチョイス。若い人に人気のおしゃれな場所かもしれませんが、残念ながらお味もコストパフォーマンスも街中の店に比べると劣ります。
台北まで乗った国光客運の高速バス | 台北駅横のナロー時代の花東線車両がライトアップ |
フードコート微風台北車站 | 牛肉麺はイマイチだった |
にぎり寿司をテイクアウト |
駅構内のコンビニでビールを仕入れ、1貫10元均一の寿司を悠遊卡ピッでテイクアウトして、地下鉄でホテルへ。山葵(わさび)の緑色が毒々しかったものの、日本の持ち帰り寿司と同等のレベルで8貫300円ほど。
台湾5日目は北部の天候も回復したので、ローカル線の内湾線に乗りに行くことに。まずは、台北から台湾新幹線で新竹に向かいます。台北駅の隣のホームに、先頭が黄色いラッピング列車がいました。ドクターイエローではありません。
ホームドア工事中の地下鉄忠孝敦化駅 | 台湾新幹線台北駅改札 |
隣にラッピング新幹線 | 乗車した新幹線 |
標準車 | 商務車 |
台鉄西部幹線の新竹から山に分け入り、内湾をむすんでいた非電化の内湾線は、新竹市の中心にある台鉄の新竹駅と郊外の台湾新幹線の新竹駅を連絡する機能を持たせるため、途中駅竹中から分岐して高鉄新竹駅に隣接して設けた六家駅に至る六家線を建設するとともに、北新竹から竹中を経て六家まで複線電化、高架化工事のため、竹中の先にある竹東までの区間を長期間運休して、バス代行になっていました。
新竹駅の新幹線 | |
新竹駅を発車する高鉄 | 高鉄新竹駅(左)と台鉄六家駅(右) |
現在は、台鉄の新竹から高鉄新竹に隣接する六家まで電車が直通し、非電化で残った竹中−内湾間にディーゼルカーが運行されています。いずれも区間車で、各駅に停車します。
新竹で新幹線から下車して、隣接する六家駅へ。内湾までの切符を買って乗車した新竹行きは、韓国ロテム製の600型4連。先に大量導入されたロテムの前身、大宇製の500型に比べると、同じロングシートでもモケット張りになって座り心地も改善し、ドア上の液晶パネルによる案内表示を設ける等、グレードアップしています。
六家駅の新竹行き600型 | 600型の車内 |
六家を発車すると、しばらく新幹線と並行してから西へ大きくカーブ。わずか1駅で内湾方面乗り換えの竹中に到着。ホームで待っていたディーゼルカーは、途中駅の九讚頭行きのため見送ります。
竹中駅の九讚頭行き | 竹中駅を出ると高架から地平に降り |
新幹線の下をくぐる内湾線 | 竹中駅の六家行き600型 |
内湾線のディーゼルカーは、区間運転の九讚頭行きは新竹が始発で内湾行きは竹中が始発です。内湾行きの発車時刻が近づくと、新竹方面からDR1000型の2連がポイントを渡り回送で入線してきます。
内湾行きが回送で入線 | DR1000型の内湾行き |
DR1000型の車内 | 水田の向こうに高層ビル |
竹東は沿線の中では大きな街で、列車交換が行われます。新幹線接続の複線電化、高架化工事の時は、竹東−内湾間で折り返し運転をしていて、内湾線の奥に封じ込められていたディーゼルカーの検修庫もここにあったようです。
竹東駅の内湾行き | 竹東駅の竹中行き |
竹東駅で交換 | 竹東駅の検修庫 |
次の横山駅には中華科技大学があり、通学列車の役割も果たしています。九讚頭では先行したこの駅折り返し列車と交換です。隣接するのはセメント工場でしょうか、かつては貨物列車もあったのか、構内には赤錆た側線が並んでいます。駅舎には手動ポイント切り替えレバーも。
九讚頭駅舎に残る手動ポイント切り替えレバー | 当駅折り返しの新竹行きと交換 |
合興駅の通勤型客車 | 手動ポイント切り替えレバーと腕木式信号機 |
合興駅の側線には、かつては機関車牽引で内湾線を走っていたのか、通勤型客車が留置されています。手動のポイント切り替えレバーや、日本と形状は同じで色違いの腕木式信号機も立っていますが、果たして現役かどうか。