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台湾新幹線で嘉義へ

台湾4日目は北部は雨の予報なので、早起きをして台湾高鉄(新幹線)で天気の良い南へ向かいます。時間の関係でホテルの朝食をパスしたので、台北駅構内のセブンイレブンで弁当を買って乗り込みます。何故か“御弁当”と日本語になっています。ちなみに中国語の弁当は“飯包”、台湾語は日本語がもとになっているのか“便當”ベンタン。

指定された7号車には、車いす対応席があります。東海道新幹線11号車の車いす対応席が3人がけを2人しているのに対して、台湾新幹線は1人がけで床に車いすスペースも明記。

台湾新幹線 高鉄の改札 バリアフリーの7号車
7号車の車いす席 セブンイレブンの御弁当(何故か日本語)

台鉄も最新の800型を除いてそうですが、台湾高鉄700T型にも乗務員室扉がありません。その代わりに、車掌さんはどのドアからでも開閉の扱いができます。

この日の行き先は嘉義。台湾高鉄には速達タイプと各駅停車がありますが、嘉義に停まるのは各駅停車だけ。台北7時48分発に乗車して、定刻通り1時間26分で高鉄嘉義に到着です。

車掌さんは乗客用のドアから開閉の扱い 嘉義の台湾高鉄700T
嘉義を発車する台湾高鉄 ホームのベンチにも博愛座(シルバーシート)

駅前には嘉義のゆるキャラでしょうか、男女の像が立ち、男性のお腹には阿里山森林鐵路が描かれていますが、前年に訪問しているので今回はパス。高鉄嘉義駅は、嘉義市内から遠く離れた郊外のサトウキビ畑跡に建設されましたが、実はこれが好都合。

高鉄嘉義駅 嘉義のゆるキャラ?

 


蒜頭糖廠のトロッコ列車

目的地は、高鉄嘉義駅からタクシーで10分ほどの蒜頭糖廠。道路と並行するトロッコの細い線路が見えてくると、その先に日本統治時代に明治製糖として操業し、戦後は台湾製糖公司に継承された、かつての製糖工場を観光用に整備した蒜頭糖廠蔗埕文化園区に到着です。

ここでは、収穫したサトウキビを畑から工場に運搬するために敷設された五分車と呼ばれるナローゲージの路線の一部が観光用に保存され、毎日10時と15時の1日2便のトロッコ列車が運行されています。線路幅762mmが標準軌のほぼ半分から五分車の語源になったとか。台鉄は日本の在来線と同じ1067mmの狭軌で、新幹線は標準軌ですが。

蒸気機関車368号 ディーゼル機関車910号
踏切を渡ると 木造の蒜頭駅舎

サトウキビ列車を牽引したC型の蒸気機関車368号(おそらくベルギー製)や、L型ディーゼル機関車910号が保存展示してある先の踏切を越えると、軒下に“蒜頭車站”の文字を掲げた木造の蒜頭駅舎があります。おそらく、現役当時は一般の旅客営業も行っていたのでしょう。駅の出札窓口で、10時発のトロッコ列車の乗車券を買い求めます。100元、約390円。

駅舎とホーム トロッコ列車の営業案内
ホームに停車中のトロッコ列車 かつての旅客列車でしょうか

ホームとその隣の側線には、前後にL型のディーゼル機関車を配置し、中間にサトウキビ運搬貨車に屋根をつけたであろうトロッコを連結した列車が2編成停車しています。発車まで、まだ時間があるので保存(放置?)されている車両群を見て回ります。

隣の側線には、ロッド式のL型ディーゼル機関車に青い切り妻の3両の2軸客車が連結されています。昔の旅客列車と見受けますが、鋼製車体と木造車体があり車内はいずれも板張りのロングシート。鋼製客車の方は、中央のドアの近くにハンドブレーキらしき丸いハンドルが付いています。

青い切り妻の鋼製客車00016号と その車内
木造客車0006号と その車内

“安全○第一”の看板の掛かる内燃機車庫には、L型のディーゼル機関車に加えて奇っ怪な車両がゴロゴロ。ヘッドライトが2灯で車体も窓枠も丸い2軸車。おでこの“蒜糖号”の文字が誇らしげです。側面には“巡道車”の標記があり、会社のエライさんの現場視察にでも使ったクルマでしょうか。運転席の椅子は、どこから持ってきたのか背ずりが転換式の2人がけ。車内はロングシートで、中央の床上には、大きなエンジンカバーの箱が出っ張っています。

内燃機車庫 蒜糖号
蒜糖号の運転台 蒜糖号の車内

正面窓下に台糖のマークを掲げた、黄色にマルーンの帯を締めた巡道車は、鉄板を切って穴を開けて溶接しましたという自家製手作り感溢れる車両です。車内にはエンジンカバーが大きな箱が出っ張り、ここを座席に使っているようです。

巡道車と その車内
ちょっとスマートなディーゼルカーと その運転台

ちょっとスマートな青い2軸のディーゼルカー。先ほどの客車も含め、青に白帯の車両は旅客車と思われます。台鉄の塗色も、普通列車は紺に白帯でした。運転席は、やっぱり転換式の2人がけシート。両運転台ですから、後部になるときは背ずりを転換して客席にしたのでしょうか。手で扱うアクセル、クラッチとブレーキペダル、ハンドブレーキとサイドブレーキの簡単な構成です。車内はスプリングの効いたロングシート。エンジンはうまく床下におさめています。

車内はロングシート ちょっと古そうなディーゼルカーと
その運転台 ロングシートの車内

続いて、同じ青い車体ながら前面の窓がサッシ付きで開閉できる、ちょっと古そうな2軸のディーゼルカー。車内はビニール張りのロングシートですが、クッションは無さそう。

裸のエンジンを搭載したこの黄色い車両は何でしょう。前年に訪問した新營糖廠では、保存展示している車両に説明の看板があったのですが、ここにはそういうものは無し。

これは何に使う車両でしょうか?
機動路班車
構内に並ぶ車両 小板車

機動路班車と呼ばれる黄色い業務用車両が並んでいますが、車体はさび付き窓ガラスが欠損していてかなり荒れています。また、写真ではペダルが欠損していますが小板車と呼ばれる軌道自転車もあり、ビニールシートをかけて保管している小板車も複数あったことから、週末等には来場客が乗って動かせるのかもしれません。


 

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