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トゥーン散策

トゥーンは、トゥーン湖の北西端にある街。アーレ川の流れが上流のブリエンツ湖からトゥーン湖を経て、首都ベルンを経由してドイツでライン川と合流、北海へと向かいます。駅の横にはトゥーン湖の船着き場があり、その向こうをアーレ川が勢いよく流れています。

中州で流れが二手に分かれる部分に、それぞれ2本の木造屋根付きの歩行者自転車専用橋が架かっています。橋は、川の中に向かって橋脚の間に設けた扉を上下する装置を持っていて、水門の役割も兼ねているようです。

BLS AGトゥーン駅 左岸と中州に架かる水門のある橋 左が中州
木製の橋の上と水門上下装置 右岸と中州に架かる水門のある橋 向こうが中州

橋を渡って対岸の旧市街に向かいます。中州と旧市街の間には、もう1本、L型に折れ曲がった橋も。

旧市街の丘には教区教会の尖塔がそびえ、狭い路地がトゥーン城に続いています。街を見下ろすトゥーン城は12世紀の建築、四隅の丸い塔は100年後に追加されたのだとか。スイスパスで入場できるのですが、残念ながら既に閉館時間を過ぎています。

       
もう1本の歩行者専用橋         教区教会と狭い路地
       
丘の上のトゥーン城         クルマの右側が階段の出口

トゥーン城の前から坂道と階段を下りると市庁舎前広場。市庁舎は築500年、16世紀初頭の建築だそうです。

両側の建物の下がアーケードの歩道になった旧市街のメインストリート、オーベレ・ハウプト通り。途中から歩道が二階になり、高いところを通っているのはちょっと珍しい。

       
トゥーンの市庁舎         旧市街のメインストリート

アーレ川を渡って、駅に戻ってきました。トゥーン駅のベルン側切り欠きホームに、BLS AGの電車が停まっています。おでこの方向幕が、スイスでは珍しい。

渋いチョコレート色の電気機関車が単機回送で通過ししたあと、インターラーケンオスト行きのインターシティーが、スイス国鉄のRe460型電気機関車牽引で入線してきます。

BLS AGのローカル電車 BLS AGの電気機関車
インターラーケンオスト行きインターシティー ピザをシェアと言って注文したら……

インターラーケンに戻り、夕食に入ったイタリアレストラン。ピザを2人でシェアと言って注文したら、別々の皿に分けて出てきました。こんなの初めて。


ベルナーオーバーラント鉄道(BOB)

スイス3日目は、朝からベルナーオーバーラントに向かいますが、今日もお天気はイマイチ。アイガー、メンヒ、ユングフラウの3峰の展望は期待できないかもと思いながらの出発です。

アイガー・メンヒ・ウイングフラウとベルナーオーバーラントの路線図(クリックすると拡大図を表示)

まずはBLS AGでインターラーケンベストから1駅、ベルナーオーバーラントの入口、インターラーケンストに向かいます。スイス国鉄のRe460型電気機関車の牽くインターシティーは、一般の客車と二階建て客車を併結しています。

インターラーケンオスト駅では、隣のホームにメーターゲージのスイス中央鉄道zbの荷物電車のような電気機関車の牽く列車が接続を待っています。

一部二階建て車のインターシティー 荷物電車のような機関車が牽くスイス中央鉄道の列車

地下道をくぐりベルナーオーバーラント鉄道(BOB)の乗り場へ。こちらもメーターゲージです。13年ぶりに来たら、電車の色がブラウンとクリームから昔の小田急のような青と黄色の変わっています。前半分がラウターブルンネン行き、後ろがグリンデルヴァルト行きの2本を併結した、14両の長い編成で、スイスパスが使えます。先頭の311号は、コルゲート付き車体に角形ライトの電車で新しいタイプ、中央のドアから前が1等、後ろが2等のクモロハで、2等室に乗車することに。屋根の上が抵抗器でいっぱいです。

2両目は一部が荷物室になった2等客車のサハニ、3両目から5両目は3車体連接車で、前後の車両の台車は片側だけにあり、もう一方は中間車の2軸ボギー車にぶら下がる、最近の路面電車によくある構造。台車間は低床で、3両目だけはドアから高床の部分のみ1等のサロハ、続いてサハ、クハ。6両目は普通の客車でサハ、7両目は客車の一端に運転台を設けたクハの新旧取り混ぜた1M6Tの編成です。一般には安全面から、勾配の下側に電動車を配置する編成にしますが、何故かBOBは逆の構成になっています。

ベルナーオーバーラント鉄道の電車 長い14両編成で行く
先頭の電動車の2等車内 ヴィルダースヴィル駅でシーニゲプラッテ鉄道に接続

次のヴィルダースヴィル駅では、シーニゲプラッテ鉄道(SPB)に接続します。箱形電気機関車に小さな客車を2両連結した列車が、乗り換え客を待っています。

2つ目の停車駅、ツヴァイリュチューネンでグリンデルヴァルト行きと分割し、7両編成になったラウターブルンネン行きが先に発車します。駅構内の側線に、2軸の小さなラッセル車が休んでいます。パンタグラフを持っていますが、自走できるのでしょうか。

ツヴァイリュチューネンで編成を分割 小さなラッセル車
ラックレール区間に入った ラウターブルンネンに到着

ここから先はラックレールの区間に入ります。一番単純なシュトループ式で、スピードが落ちて、床下からゴロゴロという振動が伝わってきます。急勾配のラックレール区間から抜けると水平になり、もうラウターブルンネン駅の構内です。

       
304号は旧型の電動車         新型の部分低床車(クハ+サハ+サロハ…)

BOBの電動車には、車体のコルゲートがなく丸いライトの旧型や、部分低床3車体連接車の一端に運転台を設けた新しい制御車もいす。13年前は、この電動車が機関車のように終点で機回り線を使い、先頭に付け替えて客車を牽引していましたが、プッシュプル方式に切り替えるとともに部分低床車を導入したようです。

右がロープウエーのラウターブルンネン駅 眼下にラウターブルンネン駅を見下ろす

ラウターブルンネンで下車した乗客の多くは、隣のホームのヴェンゲンアルプ鉄道に乗り換えて、ユングフラウヨッホを目指しますが、私たちは地下道を通って隣のロープウエーのラウターブルンネン駅へ。氷河が削ったU字谷の底、標高797mのラウターブルンネンから、断崖の上にある1489mのグリュッチアルプまでで、一気に登ります。以前はケーブルカーだった路線が、100人乗りの大型ゴンドラのロープウエーに替わっています。


 

 

 

 

 

  

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