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メトロでローザンヌ・フロン駅へ

スイス10日目は実質的には最終日。ジュネーブ発の夜便で帰国です。有効期間8日間のスイスパスを購入したので、通用は昨日で終わりました。

まずは、朝の湖畔を散策。湖畔のウシー城は12世紀の建築。近くにはオリンピック博物館があるのですが、残念ながら拡張工事で休館中。メトロのウシー駅から、ホテルでもらったローザンヌ1日乗車券を使って旧市街の観光に出かけます。

ウシー城 ローザンヌ出航時刻を掲出

メトロ2号線でローザンヌ駅の一つ先、ローザンヌ・フロン駅まで来ました。ここでは、西に向かいレマン湖畔を経て国鉄レナン駅に至るメトロ1号線と、北部のベルシェに向かうローザンヌ-エシャラン-ベルシェ鉄道(LEB)の始発駅と連絡しています。メトロ1号線は標準軌、LEBはメーターゲージと見受けましたが、いずれも普通の電車で、地下区間はフロンから1〜2駅程度のごくわずか。

メトロ1号線のフロン駅 メトロのフロン駅
ローザンヌ-エシャラン-ベルシェ鉄道のフロン駅 フロン駅前は複雑な地形 向こうにノートルダム大聖堂

 


ローザンヌ旧市街観光

フロン駅から外に出ると、そこは高低差のある複雑な地形。立体交差する、石積みの高架道路を走る連結トロリーバスの向こうに、ノートルダム大聖堂がそびえています。大聖堂へ直接行くなら、メトロ2号線の次の駅の方が近いのですが、フロン駅からサン・フランソワ教会を経て、ブティックの並ぶ石畳の旧市街を散策しながら向かいます。でも、店はまだ開店前で、道はずっと上り坂だった。

           
サン・フランソワ教会             朝の旧市街

丘の上にそびえるノートルダム大聖堂は、12世紀から13世紀にかけて建てられたゴシック様式の大きな建物。1枚の写真に収まりきりません。内部では、直径9mもあるバラ窓が美しいのですが、写真では色が十分に出ていません。7000本のパイプでできたオルガンは、10年前にできた5代目だとか。

       
ノートルダム大聖堂
       
ノートルダム大聖堂とその内部
       
パイプオルガン         バラ窓

向かいの三角屋根は、ローザンヌ歴史博物館。大聖堂横のテラスから、ローザンヌの街並みとサン・フランソワ教会、その向こうにレマン湖が広がります。

ローザンヌ歴史博物館 大聖堂のテラスから見たサン・フランソワ教会とレマン湖

ここから、おしゃれな看板のある坂道を登っていくと、周囲に4本の塔を持つサンメール城が立っています。司教の館として14世紀末から15世紀にかけて建てられ、今は州庁舎として使われています。その前の彫像は、州の独立闘争の英雄だとか。ノートルダム大聖堂より高い位置にあり、展望台からレマン湖がよく見えます。

店の看板が楽しい旧市街 州庁舎 サンメール城
サンメール城前に立つ独立闘争の英雄 サンメール城の横から見たレマン湖

サンメール城から坂道と階段を下りるとリボンヌ広場。ルネッサンス様式のリュミーヌ館は、もとはローザンヌ大学の建物で、今は州立美術館や各種の博物館になっています。さらに下ると、スイス国旗がテントのように広がるバリュ広場に出ます。真ん中に正義の女神の噴水があり、正面には時計塔のある市庁舎が建っています。正義の女神の後ろの建物の2階(ヨーロッパ式では1階)の壁にあるからくり時計では、時報とともに兵隊が動き始めます。

       
リボンヌ広場に建つリュミーヌ館         バリュ広場に立つ正義の女神の噴水
       
バリュ広場の市庁舎         市庁舎横のからくり時計

フロン駅からメトロでウシーに戻り、ホテルに預けていた荷物をピックアップ。ローザンヌ駅でジュネーブ空港までの乗車券を買って、ICでジュネーブに向かいます。


再びジュネーブへ

8日ぶりに、ジュネーブ・コルナバン駅に戻ってきました。ホーム上にあるコインロッカーに荷物を入れてからレマン湖畔へ。今日も噴水が勢いよく吹き上がっています。チーズフォンデュでスイス最後の昼食にしてから、ローヌ川を渡って旧市街へ。

今日もレマン湖の噴水が高く吹き上がる チーズフォンディユの昼食
ローヌ川に架かる橋の上がトラムのターミナル サン・ピエール大聖堂

坂道を登ったところに建つプロテスタントの教会、サン・ピエール大聖堂。12世紀の建設から幾度も改築されたそうで、その都度様々な建築様式が取り入れられ、正面はギリシャ神殿風になっています。

         
サン・ピエール大聖堂の内部           ステンドグラス

近くには市庁舎や、フランスの思想家ルソーの生家があり、2階の壁に横顔のついたプレートが設置されています。

       
ジュネーブ市庁舎         ジャン・ジャック・ルソーの生家

旧市街からレマン湖に向かって坂道を下りると、賑やかなショッピングストリート。ジュネーブのトラムは、路線網の拡充とともに大半が新型の低床車に置き換わりましたが、13年前に乗ったワンステップのデュワグカーも、まだ一部健在です。トラムの軌道上をバスやトロリーバスが走り、トラムと停留場を共用しています。

旧市街を行くジュネーブの低床トラム
旧型のデュワグカーも残っている トロリーバスもトラムの路線を走行

デパートの中をウロウロし、湖畔のカフェで休憩して、夕刻のコルナバン駅に戻ってきました。荷物を取り出して、ジュネーブ空港行きのホームを確認します。向かいのホームに二階建て電車のREが入線してきます。シュタッドラーの顔をしていますが、さすがに二階建ては重量があるためか、連接構造ではなく通常のボギー車。

ジュネーブ空港行きICが、二階建て客車を先頭に電気機関車に押されて入線してきます。これに乗れば1駅10分で空港です。

ジュネーブ・コルナバン駅に戻ってきた プッシュプルの制御客車
シュタッドラー社の二階建て電車 ジュネーブ空港行きICが到着

 


旅のヒント

スイスを旅行する外国人用の特別パス、スイスパス2人用割引価格のセイバーを使用してスイスを巡りました。到着日は空港からホテルまでの移動だけだったので除外すると9日間でしたが、スイスパスに通用期間9日はないので8日を購入しました。滞在等で、連続して毎日使用するのでなければ、使用する日を選べるスイスフレキシーパス等もあります。

他国の乗り放題パスと異なり、スイスパスは多くの私鉄や都市のトラム、バス等にも使用でき、一部の登山電車や多くの博物館や美術館等でも有効です。また、別途乗車券購入する必要がある登山鉄道やケーブルカー、ロープウエー等でも、50%割引になるところが大半で、博物館等の入場券も半額となるところが数多くあります。とりあえず、チケットの購入時には窓口でスイスパス等を見せれば、相手が判断してくれます。

スイスパス等の詳細や価格は、スイス政府観光局のホームページをご覧下さい。スイスは物価が高く、鉄道運賃も高いので、スイスパスで十分に元が取れます。また、ICやICN、ICE等の列車にも追加料金等は不要で、ごく一部の例外を除けば座席指定は不要(IC等では指定することは可能)なので、乗車前に駅の窓口に並ぶ必要はなく、大変便利です。

基本的には日本の旅行会社等でも購入できますが、上乗せされる手数料等が違うためか、価格はそれぞれ異なるようです。スイスの大きな駅でパスポートを提示して買えば、スイス政府観光局が示す価格で購入可能で、これが一番安く入手できる方法です。

スイスパス等には1等と2等があり、1等は2等の1.6倍です。マッターホルン・ゴッタルド鉄道やレーティッシュ鉄道等の、狭軌の私鉄では、車両が小さいため2等の4人がけのボックス席に4人座ると、多少窮屈です。1等の場合は片側2人がけ、もう一方は4人がけのボックス席で、余裕があります。標準軌の国鉄やBLS AG等は、普通の日本人の体格なら2等でも十分な余裕があります。普通列車等には、1等と2等は色が違うのみで同じ座席の車両もあります。JRだったら、これでグリーン料金を取ったら乗客は怒るでしょうが、階級社会のヨーロッパでは、仕切で部屋を分けていて2等客が入ってこないことで納得できるのかもしれません。

夏休みのピーク時の混雑は経験していませんが、6月末の段階で座れなかったのは土曜日の行楽地に向かう普通列車の乗車時間20分程度だけです。4人のボックス席に4人座ったのも、マッターホルン・ゴッタルド鉄道とレーティッシュ鉄道のそれぞれ一部区間で1回ずつだけです。日本と異なり、基本的には列車は空いているので、2等でも十分です。1等車がどこに連結されているか、探す手間も面倒です。ゴールデンパスラインの先頭パノラマ席等、1等に限定されている列車に乗りたければ、そこだけ追加料金を払って1等にすることも可能です。

Glacier Express(氷河急行)やBernina Express(ベルニナ急行)という全車指定席、別途指定料金が3000円以上な列車があります。窓の大きなパノラマ客車で外からの見た目は良いのですが、写真を撮りたいのであれば避けた方が賢明です。固定窓のためガラスに反射して、綺麗な写真が撮れません。1時間間隔で運転される旧型客車を使用した普通列車では、窓を全開して高原の空気を取り入れ、空いているので景色に合わせて右でも左でも自由に移動できます。所要時間も急行とほとんど変わりません。もっとも、普通列車でも窓の開かない新型の電車に当たってしまった場合は、諦めるしかありませんが。

個人旅行では、大きなスーツケースが邪魔になるのですが、スイスでは出発地の駅から目的地の駅に有料で荷物を送ることができます。通常は、受け取りが預けた翌々日になりますが、倍額で当日受け取れる特急便もあります。ただし、取扱駅と営業時間が限られていて、18時頃で終了になる駅もあり、今回は1度も利用しませんでした。下記のスイス政府観光局のホームページでも紹介されていて、各駅の取扱時間はスイス国鉄のホームページで調べることができます。

2013年 6月旅
2013年10月記


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