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レーティッシュ鉄道(RhB)オーバーランド線に乗り換え

MGBの普通列車はオーバーアルプ峠から900m下り、レーティッシュ鉄道(RhB)との接続駅ディセンティス・ミュンスターに到着します。向かいのホームで待つオーバーランド線のRE、急行列車クール行きに乗り換え。RhBにはラックレール区間はなく、使用する電気機関車も型式が異なります。隣の留置線には、特別列車にでも使用するのでしょうか、オープンデッキのクラシックな客車とオープンカーが停車しています。

MGBの最後部は運転室付き客車 クラシックな客車
乗り換えた列車の隣にはオープンカーも停車中 RhBの座席は新型に交換

MGBもRhBも同じようなボックスシートの客車ですが、乗り換えたRhBは新造のパノラマ車と同じシートに交換したようで、座り心地は上々。スーツケースを棚に上げようとしたら、地元の客に空いているから下に置いておけばと言われ、隣のボックスに押し込みます。

途中駅での列車交換 新型の電車も入線している

標高1130mのディセンティス・ミュンスターを発車した列車は、少しずつ高度を下げていきます。途中駅には、前回の乗車時には見かけなかった、新型の電車もいます。Mc+T+Mc、クモハ+サハ+クモハの3両編成、両端クモハの中央ドアから運転台側が1等、他は2等で中間のサハは台車間が低床になり、この部分に車いす対応トイレを設置しています。ABe8/12 3501-3515型で、シュタッドラー社には珍しく3両とも普通のボギー車、連接構造ではありません。交流11KV、16.67Hz電化のレーティッシュ鉄道では、ベルニナ線だけはDC1kVですが、この電車だけは交直両用、両方の路線に直通運転が可能な次世代型だとか。

教会を中心にした小さな集落や森林地帯、牧草地を抜け、フォルダー・ライン川の流れを右に左に何度も渡りながらライン峡谷を行きます。こんな所にも夕刻のラッシュアワーがあるのでしょうか、車内が混雑し始めたので、スーツケースは棚の上へ。4人ボックスに全員が座ると、国鉄に比べて車体が小さなメーターゲージの客車はちょっと窮屈。

ライン川の渓谷を走る 使われていないホームにこんなディスプレーも

ライヒェナウ・タミンスでサンモリッツ方面から来るアルブラ線と合流する手前の並走区間では、向こうの列車が後から追いかけてきます。RhBは貨物輸送も行っているようで、駅の側線には貨車が並んでいます。この先は複線区間となって、都会的な雰囲気に。

ライヒェナウ・タミンスでアルブラ線と合流 貨物輸送も行われている

 

クールに到着

列車はRhBの他の路線と接続する国鉄との共同使用駅、標高595mの終点のクールに到着します。続いて、先ほど車内から見かけた後続のサンモリッツからの列車も到着。

クールに着いたディセンティスからの列車 こちらはサンモリッツからの列車

正面が京浜急行500型にそっくりの電車がいます。区間運転用の1M3Tの4連で、クモハは500番台のナンバーを付けていますが、何故か515号は白(ライトグレー)帯の位置が窓下から車体の裾へ変更に。

クール駅に出入りする機関車や電車の多くが正面窓下に掲げているのは、レーティッシュ鉄道が走るグラウビュンデン州の紋章です。

       
京浜急行500型もどきがいた 何故かクモハは帯の位置が下になっている

 

クール旧市街

駅から徒歩で10分程度のホテルを予約していましたが、途中から旧市街に入ると石畳にはまってスーツケースが押しづらい。夕食付きのプランにしたので、それまでの間にクール旧市街の観光に出かけます。

クール旧市街 噴水広場前のホテル 聖マルティン教会

聖マルティン教会は、15世紀末の建築。広場にある18世紀の噴水の上に立っているのは、聖マルティンでしょう。夕刻7時、まだ陽は高いのですが、教会はもう閉まっています。広場からなだらかな階段を登りレストランの下のトンネルから振り返ると、教会が絵になります。ここのレストラン、14世紀の文献に載っているのだとか。600年以上も商売しているとは、すごいですね。

       
レストランの下のこんな道を通り抜け         司教館

くぐり抜けた先にあるのが司教館。すぐ横の聖母子像がある噴水広場の後ろは、12世紀から13世紀に建てられた大聖堂。こちらも扉はすでに堅く閉じられています。州立美術館ももちろん閉館後。

       
大聖堂         州立美術館

旧市街の中心に近い噴水広場前のこのホテル、親子3代の家族経営のように見受けましたが、古い建物を使用しているのでエレベータが無くても孫娘がスーツケースをエイッと運んでくれたり、レストランではおいしい料理をおばあちゃんがサーブしてくれたり、リーズナブルな宿泊費に対してとても良いホテルでした。あっ、ディナーのサラダを撮り忘れた。

ホテルのディナー

 


クール駅へ

スイス6日目は、クールから世界遺産“レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観”に乗車して、イタリアのティラノに向かいます。前日、石畳でスーツケースを押すのに苦労したので、わずかな距離ですがバスに乗って駅に向かうことに。旧市街散策時にバス停を見つけて、時刻表をデジカメで撮っておきました。

クール市内には、壁画の描かれた家があちこちにあります。これは、聖マルティン教会と広場を描いた規模の大きな絵ですが、駐車中の赤いカブトムシも2次元の絵の中のクルマです。

聖マルティン教会が描かれている 街角のゴミ箱

歩道にある黒い蓋の付いた円筒形、何かと思ったらゴミの収集設備で、ゴミ袋を街角に直接置いている東京より綺麗です。バス停の前の通りの真ん中に、路面電車のような単線の併用軌道があり、向こうから赤い電車がやってきます。レーテッシュ鉄道クール・アローザ線の列車で、3両の電車が3両の客車を牽く長い編成です。

       
路面電車のような併用軌道を走るレーティッシュ鉄道アローザ線の列車

電車と入れ替わりに駅行きのバスが来ます。ノンステップ車で、スーツケースを持っていても乗りやすい。一部の山岳地帯のバスを除く大半のバスやトラムには、スイスパスが使えます。

長い編成が通り抜ける 駅行きのバスが来た

わずか5分で到着したクール駅前広場には、バス乗り場の向こうに路面電車の停留所のような相対式ホームがあります。先ほど出会ったクール・アローザ線の乗り場で、同じレーテッシュ鉄道でも他の路線は国鉄と一緒の駅構内に発着。向こうの専用軌道から駅前の併用軌道へ、次のアローザ行きの電車が客車を牽いて入線してきます。終点のアローザは、イタリアやオールトリアまで展望が広がる、ヴァイスホルンに登るロープウエーのある小さなリゾート地だそうで、次にスイスに来る機会があれば訪れて見たいところの一つです。

クール駅前の路面電車のようなレーティッシュ鉄道クール・アローザ線の乗り場
アローザ行きが入線 国鉄とレーティッシュ鉄道で車両の大きさの違いがよくわかる

クール駅前広場の手前に駅地下通路への入口があり、広場と線路の下をくぐってホームに上がります。屋根まで窓が回り込んだパノラマ客車の長い編成を、3両編成の新型電車が牽引する“ベルニナ急行”ティラノ行きの発車時間が迫っています。指定席が3千数百円と高く、スモークガラスで窓の開かないパノラマ車にははじめから乗る気など無いのですが、後ろに昨日も乗った窓の開く一般客車がつながっています。

多客時は自由席を増結しているのかと思い、一般車の近くにいた駅員に“ティラノまで、指定席を持っていないけど乗っていい?”と聞いたら、“良いけどサメダンとポントレジーナで乗り換えだよ”との返答。ベルニナ急行は直通だよと思いながらも、これで先着すればティラノで多少の余裕ができると思って、急いで誰もいない客車に乗ることに。

チューリッヒ方面から国鉄のインターシティーが到着 レーティッシュ鉄道アルブラ線サンモリッツ行きRE

発車時刻を過ぎても動かないと思ったら、ベルニナ急行は後ろの一般客車を残して発車したあとで、ホームの案内は本来乗る予定のRE、急行サンモリッツ行きに変わっています。しばらくすると、同じホームに青い電気機関車が増結のための3両の客車を推進しながら入線して連結。先ほどの駅員が、2個所で乗り換えと言ったわけがわかりました。やっぱりベルニナ急行は、パノラマ車だけの運行です。写真を撮っておけば良かった。

前方に増結した旧型客車 荷物車にパンタグラフ

増結した前2両の客車を見に行くと、中央に1個所のデッキがあり、ボックスシートは古いタイプ。3両目の荷物車には、屋根にパンタグラフが乗っています。やっぱり座席だけはパノラマ車の、後ろの車両にしようっと。


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