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スロベニア鉄道博物館

リュブリャナの市内観光を終え、駅から北東方向へ徒歩20分程度のところにあるスロベニア鉄道博物館へ。ターンテーブルに面した扇形の機関庫を活用した博物館には、20世紀初めごろまでのオーストラリア・ハンガリー帝国時代を中心に、数多くの蒸気機関車展示されています。

扇形庫を使った展示室 オーストリア南部鉄道406号機
オーストリア南部鉄道718号機 03型002号機

スロベニア鉄道博物館は、こちらで詳しく紹介しています


リュブリャナ駅の列車

鉄道博物館の見学を終え、リュブリャナ駅に戻ってきました。首都の中央駅だけあって、いろんな列車が行き交います。貨物輸送も盛んなのか、シーメンスのユーロスプリンター541型がタンク車や有蓋車を牽引する貨物列車が次々と通過していきます。

ユーロスプリンターが重連でタンク車を牽引 有蓋車を連ねるユーロスプリンター
イタリア製342型の牽くインターシティー インターシティーのスロベニア車

オーストリアのウィラッハからのインターシティーが到着しました。スロベニアとオーストリアの客車の混成で、食堂車はオーストリア車。

インターシティーのオーストリア車 オーストリアの食堂車
ホームの屋根に駅名表示 入れ換え用ディーゼル機関車

電化区間のローカル列車の主力は、部分低床車の312型。ドイツのシーメンス製デジロで0番台が2車体連節車、100番台が3車体連節車のようです。

3車体連接のデジロ 2車体連接のデジロ
イタリア製のペンドリーノ マリボルからのペンドリーノが到着

切り欠き式のホームの先に、フィアット製のペンドリーノ310型が停まっているので行ってみることに。振り子式を採用したスロベニアで一番の高速列車でも、わずか3両編成。もう1本、ペンドリーノを使ったインターシティーがスロベニア第二の都市マリボルから到着。かつてはベネチア行きもあったものの、イタリア乗り入れは廃止され、今では国内列車だけに充当。

旧共産圏の名残のような車体にリブのある電車315型が留置されています。ポーランド製で、デジロが導入されるまでローカル列車の主力だったのでしょう。

ポーランド製の旧型電車 スロベニア製の713/715型ディーゼルカー
713/715型の標準色 ゲンコツ型の牽く貨物列車

前日にノヴァゴリツァから乗った、813型ディーゼルカーの更新車によく似た2両編成のディーゼルカー。713型がエンジン付きのキハで、715型は制御車のキクハ。扉が1個所の813型に対して713型は2扉でスロベニア製。

今度はフランスのアルストーム製363型の牽く貨物列車が通過していきます。スロベニア国内のみならず、オーストリアやドイツとバルカン半島の旧ユーゴスラビア諸国やルーマニア、ブルガリア等を結ぶ物資輸送の幹線なのかもしれません。


ローカル列車でコペルへ

午後の列車でアドリア海に面したイストラ半島のつけ根にある港町、コペルに向かいます。この区間は列車本数が少なく、2016年には1日にローカル列車とICがそれぞれ午前と午後に1本ずつの計4往復だったように記憶しています。2018年末段階では旅客列車はICが1往復だけに削減され、ローカル列車は途中駅ディヴァーチャでバスに乗り継ぎに変わっています。直通客はリュブリャナからバスを使うのでしょう。

駅で切符を買い、一旦ホテルに戻って荷物をピックアップしてからコペル行きのローカル列車に乗車。青いデジロの2車体連節車です。

コペル行きの普通電車 緑豊かなスロベニアの車窓
線路際に雪が残るヴェルド駅 線路工事で列車は途中駅止まり

車内で検札に来た車掌が言うには、線路工事のため途中駅で代行バスに乗り換えだとか。そんなこと、切符を買ったときには聞いていないよ。

ロガテツ駅で大勢降りるなと思っていたら、乗客の一人が“乗り換えだよ”と教えてくれ、慌てて荷物をまとめて下車。

この先が線路工事で休止中らしい 電車代行バスに乗り換え
代行バスの車内 バスの正面にポストイナ駅が見えてきた

駅前で待っていたバスに乗り換えます。2両編成の電車の乗客は、1台のバスに十分納まる人数。列車の車掌もバスに乗ってきて発車。途中の各駅に立ち寄り、バスの向こうに鍾乳洞で有名なポストイナ駅が見えてきました。駅の横には蒸気機関車が保存されていて、ここで数人の乗降があります。

ポストイナ駅から先も、そのまま代行バスに乗り続けますが、2012年にパックツアーでポストイナ鍾乳洞を訪れているので、ここで紹介しておきます。


2012年冬 ポストイナ鍾乳洞のトロッコ列車

ポストイナがあるのは、スロベニアの南西部からイタリアの北東部にかけての台地状になったクラス(Kras)地方。イタリア語ではカルソ(Carso)地方と呼ばれ、第一次世界大戦までこの地を治めていたオーストリアの公用語であるドイツ語ではカルスト(Karst)地方となり、この地域に多く見られる石灰岩の地形から、カルスト地形という地理学用語が生まれたのだとか。

山口県の秋吉台をカルスト台地と呼ぶのは、スロベニアにルーツがあったんですね。

ポストイナの鍾乳洞 右の建物中はトロッコ乗り場
 
かつて使われていた機関車と客車が保存展示

ピウカ川が200万年にわたって浸食を続けた洞窟の総延長は約20kmに及び、ヨーロッパ最大級の規模を誇るポストイナ鍾乳洞。その中で観光客に公開されているのは5kmほど。入口から3.5kmまでトロッコに乗って向かいます。19世紀後半に洞窟内に人車軌道が敷設され、20世紀前半に蒸気機関車を導入。20世紀半ばから電気動力になったそうで、この時のものと思われるバッテリー機関車と客車が、外に保存展示されています。

トロッコの自動改札 バッテリー機関車が牽引
 
トンネルに向かって出発

自動改札を通ってホームに入ると、バッテリー機関車がオープン客車を連結して待っています。乗車するとトンネルに向けて発車。トロッコが接近すると洞内の照明が点灯するようです。トンネルの天井が低いので、進行中は椅子から立ち上がり厳禁。

鍾乳洞を行くトロッコの行路を動画でご覧ください。

 ポストイナ鍾乳洞のトロッコ


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