HOME 1/9page 2/9page 3/9page 4/9page 5/9page 6/9page 7/9page 8/9page 9/9page


水原華城

9年ぶりに水原駅に降り立ったら、地下鉄ができていました。でも、水原華城は通らないようなので、駅前からバスに乗ります。水原華城は、李氏朝鮮王朝末期に造られた華城行宮という王別邸を取り囲む、一週5.7kmに及ぶ城郭と、その途中に門、砲台、やぐら等が組み込まれた、ミニミニ万里の長城のようなところです。

韓国のバスは日本並みにお釣りをくれるのがありがたいところ。南門の八達門の横を抜け、そのまま北門の長安門まで行って下車。城壁の上を歩けるように整備されています。

駅から水原華城に向かうバス 長安門で下車
長安門の側面 大砲もある

ここから東側へ、次の門は北の水門である華虹門。北から流れ込んでいる水原川が、門の下を通って城内に入っていきます。きつい坂を登ると訪花随柳亭。この楼閣から見下ろす紅葉の龍池は絶景です。

華虹門 華城の城壁
訪花随柳亭 訪花随柳亭から見下ろす龍池

さらに東へ、東将台と進むと龍のかたちをした乗り物が観光客を運んでいます。東北空心墩で南に向きを変えて東の門である蒼龍門へ、第1鋪楼の先で城壁から降り、城郭の中心に位置する華城行宮に向かいます。

観光客相手の龍の乗り物 東将台
東北空心墩 蒼龍門の内部

 

華城行宮

行宮は、王が戦争の時に待避したり、休養を取るために臨時的に使っていた場所で、華城行宮は韓国の中でも最大規模のもの。18世紀末に建築が始まり、数百の堂があったものの、日本統治時代にほとんどの施設が破壊されたのだとか。1975年から、水原華城とともに行宮の復元工事が始まり、最近完成したものです。

華城行宮 入口で弓のパフォーマンス
門から中をちょっと覗いてみた 近くの山肌にこんな大きな仏様が

二階建ての楼門、新豊楼の前では弓のパフォーマンスが行われていましたが、日本の弓道と違い、ポンポンと次から次へと射っていきます。時間もないので、門から中をちょっと覗くだけ。隣の大きな仏様は何でしょうか。

水原華城の南門である八達門の前から、バスで水原駅に戻ります。

八達門 駅に戻るバス

 


水原からセマウル号で龍山へ

急いで駅まで戻ってきたのは、数少なくなったセマウル号に乗ってソウルに向かうため。かつての看板列車も、京釜線では天安から長項線の電化区間を越えて、KTXの走る湖南線と接続する益山まで行く5往復だけで、ソウル駅まで入らず龍山駅止まり。

水原駅の窓口 ITXセマウル号が入線
ムグンファ号 最後部の電源車だけはセマウル号仕様

ムグンファやヌリロよりちょっと高いセマウル号の龍山までの切符を買ってホームで待つと、釜山からソウル行きのITXセマウルの到着に続いて、向かいのホームから木浦行きのムグンファ号が発車。最後部には、セマウル号仕様の電源車を連結。

セマウル号の時間になって、同じ長項線からのヌリロ号が大幅に遅れて到着。これはセマウル号もと思っていると、10分ほど遅れてステンレスの客車を引き連れたディーゼル機関車が姿を現します。電化区間に入っても、電気機関車に付け替えないようです。

遅れていたヌリロ号が入線 広域電鉄線
地下鉄1号線直通の電車 ディーゼル機関車牽引でセマウル号が入線

4回目の訪韓で、かつての看板列車、今や絶滅危惧種のセマウル号に乗るのは初めて。車内は日本のグリーン車なみ、どっしりとした良いシートで、これと比べれば日本の100系新幹線なみ、しかも回転しないKTXの狭いシートでは文句が出るのは当然でしょう。日本の国鉄世代の車両に比べればまだ新しいのに、メンテナンスの差でしょうか、セマウル号の車内の劣化は進行しているようです。

ゆったりとしたリクライニングシートが並ぶセマウル号の車内

それでも、最初で最後になるかもしれないセマウル号の乗り心地を30分間楽しんで、終点の龍山に到着。

 

龍山駅の列車

ホームに降りると、中間にはもと食堂車で今ではビュフェにカラオケルームやネットPC、ゲーム機等を備えたカフェカーがつながっています。隣に停車中のムグンファ号にも連結しています。新車のITXセマウルやヌリロにはないので、徐々に廃れていくのかもしれませんが、座っているだけの高速バスと差別化できる設備だと思うのですが。

龍山駅に到着したセマウル号 ステンレスの客車
カフェカーも連結 こちらはムグンファ号のカフェカー

龍山駅に湖南線の木浦行きと麗水行きを併結した、紫色のKTX山川の改良型が到着。始発は車庫のある幸信で、湖南線は龍山駅がソウルのターミナルとなっているので、ソウル駅を通過して入線。欠陥車として裁判沙汰になった山川もこのモデルチェンジで解決したのか。見た目には、塗色以外の違いは正面窓のワイパーが2本になっただけのようですが。

赤紫の新型KTX山川 湖南線の木浦行きと麗水行きを併結

続いて、湖南線の益山行きの青いKTX山川が入線。今回は高速列車に乗車の予定はないものの、龍山始発で発車まで時間があるので、ちょっと車内を見学。ホームの低い駅用の張り出しステップに足をかけて車内に入ると、デッキにはKTXと同様に補助椅子があり、売店コーナーも設けられています。

益山行き 青いKTX山川 低いホーム用の張り出しステップ
デッキの補助椅子 売店と小さなテーブル

普通車の車内は間接照明で、KTXで評判の悪かった窓割りと合わずに回転しない座席は改良され、間隔も多少広がったもののセマウル号とはまだ大差があり、収納テーブルが座席の背面に出っ張って足元を狭くし、上から下げるカーテンも1つの窓で前後の座席分が一緒に閉まる拙い設計。ヌリロは日本の設計で、ITXセマウルのこれを真似たのかもしれませんが、車内はずっと良くできています。もう少し何とかならないのでしょうか。新しい紫色の車内は改善されているか、確認していませんが。

KTXサンチョ運の普通車 テーブル収納のため背面に出っ張りのあるシート
フットレスト付き 窓のカーテンは半分ずつに別れていない 2+1の配置の特室

 


 

inserted by FC2 system