HOME 1/6page 2/6page 3/6page 4/6page 5/6page 6/6page

トラムに乗ってトラム博物館へのはずが

18系統のトラムに乗って、トラム博物館のあるマッサレロスに向かいます。車内は京都の梅小路公園で走っているN電のように、運転台から一段ステップをあがって車内に入ります。この部分にICカード読み取り機が設置されていますが、運転台との間にはドアはありません。

     
トラムの運転台 コントローラのハンドルが取り外し式       転換クロスシートの車内

側窓の柱の上部が天井に向かって内側に弧を描いており、優雅なデザインです。出入り口付近だけはロングシートになり、この部分にだけ天井からつり革がぶら下がっています。他の席は、二人がけと一人がけの転換式クロスシートが5脚ずつ並んでいます。窓側には肘掛けも付いて、座り心地は上々。

窓側に肘掛け 1系統のトラムと接続

明かり窓の付いたダブルルーフの天井には、裸電球が3個で一組になった照明が3つ並び、なかなか良い雰囲気です。電車は吊りかけモーター音をうならせてカルモ教会の前を左折。さらに、左折と右折を繰り返しますが、駐車中のクルマに邪魔されてしばし停車。急な坂道をドウロ川に向けて下っていく車窓の動画をご覧ください。


カルモからマッサレロスに向かって坂道を下る18系統のトラムの車窓

カルモから10分足らず、坂道を下り終えてドウロ川沿いに走る1系統のトラムの線路に合流すると、終点のマッサレロスに到着します。運転士に“トラム博物館はどこ”と尋ねると、“すぐそこだけど今日は休館日よ”との返事。エーッ!

折り返し点で運転士さんがポール回し

明日の開館時間を確認して、このまま乗ってカルモまで戻っても良いかと尋ねたら、OKの回答。電車はトラム博物館兼車庫の前で折り返しです。運転士さんは紐を持ってポールを外して反対側へ、ポール回しを見せてくれます。

電車はドウロ川沿いを行く1系統と接続をとり、ポイントを渡って1系統と別れ、急な坂を登ってカルモに向かいます。


マッサレロスからカルモに向かって坂道を登る18系統のトラムの車窓

 


グレリゴス教会

再びカルモ広場に戻ってきました。18系統から下車すると向かいに22系統の電車がやってきます。運転士に18系統で買った紙の切符を見せて乗れるか尋ねたところ、ダメの回答。ICカードの1回券では1時間以内なら乗り換え自由のはずですが、紙のチケットは1回乗車限りのようです。18系統の帰りはトラム博物館が休みだったから特別に乗せてくれたのかも。

バロックのファザードのカルモ教会 側面はアズレージョ カルモ広場の22系統

バターリャに向けて走り去る22系統のトラムの線路に沿って歩いて行くと、目の前に高さ76mのグレリゴス教会の塔が現れます。丘の上に建っているため、市内のどこからでも目にとまります。この塔に登ると、ポルトの市内が一望に見渡せるとのことですが、シエスタ(お昼寝)の時間でしょうか、残念ながら12時から14時までは閉まっています。

グレリゴス教会の塔 グレリゴス教会の正面 グレリゴス教会から
サンベント駅へ下る坂道

トラムの線路は、グレリゴス教会の横をすり抜けて、サンベント駅に向かう一方通行の急な石畳の下り坂の右端、歩道沿いに敷かれています。電車はブレーキをきしませながら、ソロリソロリとおりていきます。

 

ポルトサンベント駅

旧市街の中に位置するポルトサンベント駅は、長距離列車が発着する幹線上のポルトカンパニャン駅から分岐して、ドウロ川に沿ってきた線路の行き止まりにあります。20世紀初頭の石造りの駅舎の中は、壁面の青いタイル、ポルトガルの歴史を描いたアズレージョが見事です。おなかがすいたので、駅舎の一角にあるカフェで昼食にします。

ポルトサンベント駅 サンベント駅構内のアズレージョ
戦いの様子を描いた青いタイルアズレージョ サンベント駅構内のカフェで簡単な昼食

アルファペンドゥーラやインターシティーなどポルトガル鉄道の優等列車は、ポルトカンパニャン駅止まり。サンベント駅に発着するのはローカル列車のみです。ホームに出てみると、アルミ車体の4両編成の連接車が停車しています。12年前にここを訪れたときは、旧型のステンレス製の電車や気動車、電気機関車やディーゼル機関車の牽引する客車列車など様々な車両が出入りしていたのですが、すっかり世代交代しています。

ホームに停車する近郊電車 ホームの先にはトンネルが口を開けている

サンベント駅を出た列車は、起伏のある市街地の下をトンネルで抜けて、ドウロ川の河畔に出ます。ホテルのあるバターリャ広場はこのトンネルの真上。駅前からトラムの通る急な坂道を登り、ホテルに戻って一休みのつもりが、朝が早かったせいかシエスタをしてしまいました。

 


サンタ・カタリーナ通り

ポルトの名所、ドウロ川に架かるドン・ルイス一世橋はバターリャ広場やサンベント駅から歩ける距離ですが、メトロの24時間券を持っているので、ホテルの前から賑やかな商店街のサンタ・カタリナ通りを、今朝降りたメトロのボリャオン駅へ向かいます。通りにはこの時期の名物、焼き栗の屋台が出ています。

     
サンタ・カリーナ通りの焼き栗屋とゼネストの垂れ幕       メトロのボリャオン駅上の教会も外壁にアズレージョ

街灯の柱には白地に赤い文字で、ゼネストへの参加を呼びかける垂れ幕が延々と続きます。ポリャオン駅の入口のある交差点に建つカペラ・ダス・アルマスは、アズレージョの外壁のチャペル。

 

ポルトのメトロ

ボリャオン駅からメトロで一駅、トリンダー駅で電車は一旦地上に顔を出します。ここは南北方向に走るD線と概ね東西方向のA〜C+E線の交差する駅。地下に降りてD線に乗り換えます。

ボリャオン駅に到着するメトロ ボリャオン駅のフレキシティスイフト(左)とユーロトラム(右)
 
トンネルを抜けトリンダーデ駅に進入するメトロ トリンダーデ駅から地下に潜るメトロ

D線を走る車両は、全低床車のユーロトラムに統一されているようです。次のサンベント駅の先で地上に出たと思ったとたん、電車ははるか下にドウロ川を見下ろす高い橋を渡ります。ポルト旧市街とドウロ川の南側のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を結ぶドン・ルイス一世橋です。

一部のシートが跳ね上げ式のメトロ全低床車 併用軌道を行くD系統のメトロ
ドン・ルイス一世橋に向かうD系統のメトロ ドン・ルイス一世橋を渡るD系統のメトロ

橋を渡り終えたメトロは、ジャルディン・ド・モーロに停車します。ここから先は併用軌道、道路の中央を走る路面電車になります。安全地帯にある路線図を見て気付いたのですが、私の買った市内区間のメトロの24時間券の使える範囲はポルトガル鉄道と接続するサンベント駅までで、橋を渡ったジャルディン・ド・モーロは有効区間からはみ出していました。検札に合わなくて良かった。

 


 

inserted by FC2 system