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クアラルンプール KLセントラル駅

薄暗い地下ホームで大半の乗客が下車したあとのETSは、わずかな乗客を乗せてグマスに向かいます。大規模なKLセントラル駅には、長距離列車の他にKTMコミューターのホームがあり、高架ではLRTやモノレールも乗り入れています。駅の案内にはマレー語、英語に加えて中国語を差し置いて何故か日本語が。

KLセントラル駅に到着したETS 日本語の表示がある
駅の荷物預かり KLセントラル駅

駅構内の一時預かりに荷物を置いて身軽になり、駅裏の国立博物館の屋外に展示してある汽車でも見に行こうかと駅舎の外に出てみたものの、自動車道路ばかりで歩いていくルートがわからない。ETSが遅れたので次のインターシティーの発車まで2時間と少々になり、無理をせずに駅とつながった近隣のビルをウロウロ。LRTや、14年前の訪問時にはなかったKLモノレールの見物です。

KLセントラルに到着するLRT KLセントラル駅のモノレールの改札
KLモノレール 向こうにKLタワーとツインタワーの先端が見える

ビルの向こうにクアラルンプールのシンボル、KLタワーやペトロナス・ツインタワーが見えるモノレールの駅から地上に降りて、地元の食堂でミーゴレンを注文。値段の割にはお味はなかなか。

昼食は地元の店で ミーゴレンを注文
ショッピングセンターを併設した駅 広いコンコース

余裕をもって駅に戻り荷物をピックアップ。長距離列車の改札口に来たらインターシティーも遅れているようで、案内のモニターには定刻より24分後の発車時刻が表示されていて、ベンチに座って待つことに。

KTMコミューターには自動改札がある KLセントラル駅に乗り入れるLRT
長距離列車の発車案内は遅れを含めた推定発車時刻を表示 長距離列車の待合スペース

 

インターシティーでジョホールバルへ

やっと改札が始まり、e-チケットを見せてホームに降りると、セミセンターキャブのディーゼル機関車の重連に牽引されたステンレスの客車列車が入線してきます。午前中に乗ったETSと違い、この客車は座席番号の数字の大きい方がジョホールバル側。午後から陽の当たらない進行方向に左側の座席が確保されていて大正解。

セミセンターキャブのディーゼル機関車重連の牽引でインターシティーが入線
インターシティーの車内 1列おきに窓のない席

それにしてもこの客車、窓の間の柱の間隔が広く、1列おきに窓のない外れ席ができています。窓のある当たり席で良かったものの、誰がこんな馬鹿な車両を設計したのでしょうか。

インターシティーはKLセントラルを発車すると、車窓にクアラルンプールの高層ビルを眺めながら郊外へ。14年前に泊まった宮殿風のホテルの横を抜けると、あとはパーム椰子畑の単調な風景が続きます。タイ国鉄に比べると、マレー鉄道の車窓はつまらないので、夜までクアラルンプールで過ごして夜行列車でジョホールバルに向かえば良かったかも。2016年のダイヤ改正で寝台車連結の夜行列車は電化区間から消え、未明のゲマスで電車と客車列車を乗り換える不便なダイヤになりました。

クアラルンプールの高層ビル 宮殿風のホテル
どこまでも続くパーム椰子畑 非電化区間にある改良工事の行われていない駅

マレー鉄道の電化区間は、この西海岸線とマレー半島の中央部を行くジャングルトレインの東海岸線が出会うゲマスまで。その先は旧態依然の非電化区間となるものの、電化と線路改良工事は始まったようです。

夕刻に食堂車に行ってみると、売り切れ間近で食材の残りは少なく、電子レンジでチンするミーゴレンはおいしくない。

インターシティーの食堂車 残り少ない食料
チンするミーゴレンは× JBセントラルに到着

 

ジョホールバル JBセントラル駅に到着

ダイヤに余裕があるのか、いつの間にか30分近い遅れを取り戻し、定刻20時20分にマレー半島先端ジョホールバルのJBセントラル駅に到着。以前はそのままシンガポールまで直通していたものの、今では長距離列車は全てJBセントラルで打ち切り。

下車して先頭まで機関車を撮りに行ったら、ホームに降りていた機関士が手招きしてきます。写真を撮ってやるから乗れと言ってカメラを受け取り、機関車の運転席に座らせてくれました。このインド製らしき凸型のディーゼル機関車、日本にあったDD13のように横向きに座って運転する構造です。首が痛くならないのかな。

機関車を切り離した客車の先頭は電源車 機関士が手招きしてくれた
向かいのホームの夜行列車 巨大なJBセントラル駅

ホームの向かい側には、KLセントラルを経てイポー行きの夜行列車が停車しています。まだ発車まで2時間あるので乗客はいません。なお、現在ではこの列車はグマス行きのシャトルとなり、未明のグマスでETSに乗り継ぎです。


路線バスでシンガポールへ

マレーシア4日目は最終日。JBセントラルとウッドランズとの間に運行するシャトル列車でシンガポールに向かうためJBセントラル駅へ。マレー鉄道以外に、バスターミナルやイミグレも併設する巨大な建物。すぐ横には、役目を終えたジョホールバル駅の駅舎も保存されているようです。

ジョホールバル駅の駅舎が保存されている すぐ隣のJBセントラル駅舎
マレー鉄道の切符売り場 シンガポール方面はこちら

列車でウッドランズまで行ってシンガポールに入国した場合、ウッドランズには両替所がないらしく、シンガポールドルが入手できない場合はシンガポールのバスに乗れないため、クレジットカードの使えるタクシー以外に最寄りのMRTの駅までの交通手段の選択肢がないようです。そこで、列車のチケットを買う前にシンガポールドルを入手しておこうと思ったものの、まだ朝が早いためか駅構内の両替所が閉まっています。

売店で尋ねたところ、うちで両替してあげるよと言われ一安心。でも、切符を買いに行ったら窓口でもう締切と言われてしまいました。この時はシャトル列車は朝晩のみの運行で、朝の最終便が8時30分。乗車前に出国手続等があるので、発車の40分前に窓口に行ったのでは遅かったようです。

広大な駅舎 この先にイミグレ シンガポール方面のバス乗り場
シンガポールのMRTクランジ駅行きのバス ジョホール水道の堤道を行く

やむなく、シンガポール行きは頻発しているバスに変更。バスの行き先はウッドランズから近いMRTのクランジ駅と、中心部に近いクイーンスストリートのバスターミナル行きがあるようで、とりあえずクランジ駅までの切符を買ってマレーシアを出国。車窓に線路やマレーシアからシンガポールに送る太い送水管を見ながら、ジョホール水道の堤道、ゴーズウエーを渡ります。

引き続きシンガポールは、こちら


旅のヒント

2015年のクリスマスイブに羽田−バンコク、大晦日にシンガポール−羽田の深夜便を確保。バンコクからシンガポールまで1900km余り、タイ国鉄とマレー鉄道を乗り継ぎ、マレー半島を縦断する列車の旅に出かけました。タイのバンコクからマレーシアのバタワースまで夜行列車の寝台、バタワースからクアラルンプールまで高速電車ETS、クアラルンプールからジョホールバルまでバタワース始発の客車列車のインターシティー、ジョホールバルからシンガポールは、列車に乗れなかったので路線バスにしました。

それから半年後にマレー鉄道の時刻改正があり、状況が大きく変わっています。マレー鉄道の西海岸の電化区間、パダンベサールからグマス間の客車列車が全て電車に置き換えられ、タイ国鉄の客車列車によるバンコクからバタワースと、マレー鉄道の客車列車によるジョホールバルからハジャイ間の相互乗り入れが廃止されました。

クアラルンプールとジョホールバル間および上記のハジャイとジョホールバル間の夜行列車は廃止され、グマスで高速電車ETSと客車列車のシャトルに乗り継ぎになり、寝台車の運行はなくなったようです。列車によるマレー半島縦断が不便になってしまいました。

グマスからジョホールバル間の電化や線路改良工事も始まったようで、今は1日にわずか4往復の客車列車も、数年待てば高速電車に置き換えて直通運転が復活して増発されることでしょう。

日本がクアラルンプールとシンガポールを結ぶ新幹線を売り込んでいますが、クアラルンプール国際空港が街から遠いことを加味しても、LCCや高速バスが頻発し、マレー鉄道西海岸線の電化が数年後には完成する中で新幹線まで建設するだけの需要があるのか、採算がとれるのか甚だ疑問です。

LCCや高速バスは華人系の企業で、マレー鉄道はマレー人系。新幹線計画は政府がマレー人優遇策の一環として税金を投入するという別の目的があるのかなと、マレー鉄道を北から南まで乗車して感じました。

2015年12月旅
2017年3月記


お役に立つリンク集

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