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城跡のある丘

スイスホテルのところに背後の城跡の丘に登るエレベータがあるはず、と思って探すと、オープンの9時を過ぎているにもかかわらず入口のシャッターが閉まっています。仕方なく、 裏の階段で丘を目指します。

上の出口のところで何か工事をやっていて、エレベータが使えないようです。でも、ここから眼下に広がる紺碧の地中海とニースの海岸、コート・ダ・ジュールで一番有名と言われる海岸沿いの道プロムナード・デ・ザングレ。この景色を見るだけでも、階段を上ってきた価値があります。

   
スイスホテルの脇にエレベータがあるのだが     エレベータの出口が展望台に

城跡のある丘へは、ここからまだまだ長い坂道と階段が続いています。高さ的には、エレベータの2倍以上登ったでしょうか。11月の爽やかな気候でも、日差しが強く、丘の上に着く頃には汗が吹き出てきます。でも、上から見下ろす風景は、そんな苦労をいっぺんに吹き飛ばしてくれます。一段と高い位置からは、地中海の碧さが増し、パステルカラーの壁と赤茶色の屋根の旧市街とのコントラストが鮮やかです。

ニースの海岸
海岸沿いの道はプロムナード・デ・ザングレ
さらに登って頂上から見下ろす細長いサレヤ広場
パステルカラーの壁と赤茶色の屋根の旧市街 城跡のある丘の上は公園

城跡のある丘の上は公園になっていて、市民や観光客がひなたぼっこ。丘の反対側、東側を見下ろすと、港にヨットやクルーザーが停泊し、地中海に突き出た岬に建ち並ぶのは、コンドミニアムかホテルか別荘か。沖に目をやれば、クルーザーやヨットが行き交う中を、ボートが波を立てて快走していきます。

城跡のある丘の向こうの港には
ヨットやクルーザーが停泊
コート・ダ・ジュールの海岸線
ヨットやクルーザーが行き交う地中海

 

再びニース旧市街へ

坂道と階段で山から下りてきました。再び、石畳の細い路地が続く旧市街の散策に戻ります。その中で、サント・レバラット大聖堂は存在感を示しています。狭い通りでやっと探し当てた17世紀のジェノバ風宮殿、ラスカリ宮は、火曜日休館でした。残念。

サント・レバラット大聖堂 ラスカリ宮 二次元のウエイター

旧市街は、入り組んだ狭い道に迷いながら、歴史ある建物やお店を見て回るのが楽しいですね。片隅には露店の魚市もあり、地中海の海の幸が並んでいます。

旧市街の街角 塩とコショウ入れ?
お肉屋さん 魚市の魚屋さん

 

ニースの海岸線

旧市内から海岸に戻ってきました。ニースの海に沿って東西に延びる長さ3.5kmの大通り、プロムナード・デザングレはイギリス人の遊歩道という意味だそうです。19世紀に、ニースに住むイギリス人が資金を出して造ったのだとか。プロムナードを挟んで、南には地中海に面してビーチが広がり、北には南国ムードあふれるシュロの木が植えられ、オペラ座や高級ホテルが建ち並んでいます。なかでも、ピンクの丸い屋根のホテルネグレスコは、19世紀末から20世紀初頭のベルエポックの時代を代表する建物です。

海岸通りプロムナード・デザングレ 左はオペラ座 プロムナード・デザングレと
ベルエポックを代表するホテルネグレスコ
小石でできたニースの海岸 クリーム色はミゼリコルド礼拝堂

海辺に降りてみると、ニースの浜は砂ではなく丸い小石でできています。日光浴だけでなく、海に入って泳いでいる人も。海水に手を入れてみましたが、11月なのに冷たく感じません。

     
海岸で日光浴を楽しむ       海に入っている人も

 


フランス国鉄でニースからイタリアのヴェンティミリアへ

ホテルで荷物をピックアップして、ニース市駅に向かいます。国境のイタリア側の街、ヴェンティミリア行きのローカル列車は30分ごとにありますが、夕刻にジェノバに着くインターシティーに乗り継げる列車は限られています。駅の窓口で、ジェノバまでの切符を買 うと、ヴェンティミリアで分割して2枚になりました。ヴェンティミリアからジェノバ間は全車指定席。

パリ行きの二階建てTGV 二階の食堂車に食材の積み込み中

ホームでは、パリ行きの二階建てTGVが出発の準備をしています。二階にある食堂車に、食材や飲み物を積み込み作業中。

時間に余裕を持ってホテルを出たので、30分前の列車に間に合いそう。駅のカフェテリアでサンドイッチをテイクアウェイして隣のホームに上がると、青い二階建て電車のter が入線して来ます。以前には、フランスからイタリアに直通するユーロシティーも運転されていたのですが、今はヴェンティミリアで乗り換えです。

ニース市駅に二階建てterが入線 ヴェンティミリアに到着したter

昨日と同じ青い二階建て ter が入線してきます。荷物があるので台車の上の平屋の席にしましたが、二階建て電車は大きな荷物を収容するスペースがありません。でも、空いているからまあいいか。

普通電車は地中海沿いに各駅に停車しながら50分ほどでフランスからイタリアへ、国境を越えて終点のヴェンティミリアに到着します。ここはイタリア鉄道の駅ですが、駅本屋側の1番線から3番線まではフランス国鉄が折り返しに使っていて、4番線から先にイタリア鉄道の列車が停まっています。

こちらのterはプッシュプルタイプの客車 電気機関車の後押しでterが発車していく

1本前の ter は、電気機関車プッシュプルの客車列車だったようです。外吊り両開き扉のステンレスの客車が、電気機関車の後押しでニースに向けて折り返していきます。外に出てみると、駅前は小さなロータリーと商店街になっています。

イタリア鉄道ヴェンティミリア駅 赤い二階建て フランス国鉄terが到着

4番線に停車中のミラノ中央駅行きのインターシティーは、電気機関車が牽引する客車列車す。座席指定されたコンパートメントの棚に荷物を上げて発車を待っていると、隣のホームにニース方面からの ter が到着します。今度は赤い二階建て電車です。フランス国鉄とのお付き合いはわずか1日半。ここでお別れです。

イタリア鉄道インターシティーとフランス国鉄ter 始発のミラノ中央駅行きインターシティー

 


旅のヒント

フランス南東部コート・ダ・ジュールの景勝路線。地中海に沿って走るフランス国鉄の各駅停車 ter の二階席からの眺めは格別です。一方、ニースから山に分け入るタンド線も山岳地帯の景観が楽しめる路線です。断崖から見下ろす深い渓谷、斜面に張り付く小さな村。中でも、ニースからの路線とイタリアのヴェンティミリアからの路線が交わるプレイユ・シュル・ロワイヤから先、タンドまでの区間がお勧めです。

もう一つの景勝路線は私鉄のプロバンス鉄道。こちらには乗車していないのですが、夏期に運転される蒸気機関車の牽く列車を、BSのテレビ番組で見ました。運行がボランティアによっているからか、休日のみの運転で、テレビに映っていたSLは軸配置がB+Bのマレー式タンク機関車。急勾配と急カーブに対応するため、このような特殊な構造になったのでしょうか。

日本では、大井川鉄道を除けば、残念ながら蒸気機関車と縁のない14系や12系、50系などの客車を牽いていますが、テレビに映るプロバンス鉄道の客車は、オープンデッキの古典的な車両でした。次の機会には、コート・ダ・ジュールのニースから西の部分とあわせて、プロバンス鉄道の本物のSL列車にチャレンジしてみたいと思います。

2012年11月旅
2013年8月記


お役に立つリンク集

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