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ニースの夜

モナコからフランス国鉄の二階建てローカル電車 ter(テーウーエル)に乗ってニース市駅に戻ってきました。電車通りになっているニースのメインストリート、ジャン・メドサン通りを1停留所分、歩いてホテルに戻ります。ショッピングセンターは賑わい、美しくライトアップされたノートルダムバジリカ聖堂の上に上弦の月がかかります。

ニースのメインストリートのショッピングセンター ノートルダムバジリカ聖堂

フランスでは、店先に本日の定食メニューを書いた黒板が出ていることがあります。ホテルの隣のレストランの黒板を見つけ、値段も手頃ですが、果たして何だかよくわかりません。最近のスマホなら、写真に撮れば日本語に翻訳してくれるアプリもあるそうですが、そんな便利なものは持ち合わせていないので、デジカメで黒板を撮ってホテルの自室に戻り、ネットの翻訳サイトでフランス語から日本語に訳します。

鯛とラタティーユ。これならいいねと思い、レストランに戻ってデジカメの液晶画面を見せて注文。さすがにニースは観光地だけあって、オーナーはメニューを英語で説明してくれます。でも、翻訳サイト以上の情報はありません。 プレートで、1枚の皿に乗って出てきました。ビールも含め、20ユーロと少々で満足。

ホテルと隣のレストランの看板 今日の定食メニューはこれ

イタリアのホテルは全て朝食込みだったのですが、ニースは同程度の値段で朝食は別になっています。毎朝同じようなメニューで、そろそろ飽きてきたので、google mapでスーパーマーケットがないか、Nice Carrefour で検索したところ、すぐ近くにあることが判明。翌朝のパンやヨーグルト、果物等を買い出しに出かけます。あの巨大なカールフールではなく、カールフールCityという都市型の小型スーパーマルシェでした。便利な世の中になったものです。

海岸までトラムで1停留所の距離です。夜のプロムナード・デザングレを散策してホテルに戻ります。


トラムに乗ってプロバンス鉄道を見に

翌朝はトラムに乗って、フランス国鉄ニース市駅から1停留所先にある、私鉄のプロバンス鉄道ニース駅に向かいます。停留所には券売機がありますが、フランス国鉄の旧型券売機とよく似た構造で、タッチパネルには対応していないようです。近くにいたお嬢さんに使い方を教えてもらいます。画面右下の丸いつまみを回して表示されている切符の種類を選択して、つまみの中央のボタンを押して決定。料金が表示されるのでコインを入れます。

     
トラムの券売機       トラムに乗ってプロバンス鉄道を見に

1回券がわずか1ユーロ(2013年7月段階では1.5ユーロに値上がりしているようです)と安いこともあってか、次々とやってくるトラムはどれも混雑しています。トラムの開通は2007年と新しいのですが、すっかりニースの風景に溶け込んで、市民の生活に定着しているように見受けます。郊外の空港とニースの市街地を結ぶ新しい路線の計画も進んでいて、益々の発展が期待されています。

電車通りの朝市マルシェ

トラムを降りた電車通りの歩道は市場(マルシェ)になっていて、朝から買い物客で賑わっています。

 

プロバンス鉄道ニース

プロバンス鉄道のモナコ駅は、電車通りから少し奥まった住宅地にある白い建物です。中に入ると、出札口前が展示コーナーになっていて、液晶ディスプレーが並び写真が写しています。この鉄道は、ニースから山に分け入りディーニュ・レ・バンに至る全長150km余りのローカル私鉄です。風光明媚な車窓が展開し、5月から10月の日曜日には沿線の途中駅、ビュジェ・テニエとアノット間に蒸気機関車の牽く列車も走るとか。今回はオフシーズンで時間の都合もあり、ニース駅に停車中の車両を見るにとどめることにしました。

プロバンス鉄道ニース駅

駅に改札口はなく、頭端式のホームには自由に出入りできます。線路幅は1mの狭軌でしょうか。単行運転が主体なのか、両運転台で非貫通式の、国鉄に比べると小さなディーゼルカーが停車しています。前面がフラットなタイプと、くの字型になったタイプがいます。ドアが開いていたので、車内に入ってみました。

プロバンス鉄道の旧型ディーゼルカー
プロバンス鉄道の旧型ディーゼルカーの車内と運転台

新車も導入されているようで、赤と黄色の派手な部分低床のディーゼルカーもいます。こちらは既製品で片運転台の2両編成です。単行運転の列車が発車していきます。次回は、SL列車の走る時期に乗りに訪れたいですね。

       
新型のディーゼルカーもいた         1両編成の列車

 


再びトラムでニース旧市街へ

電車通りに戻り、トラムで海岸に近い旧市街に向かいます。トラムは1両目と3両目、5両目に台車がある5両編成の全低床車で、台車のカバーの部分がボックス席を構成しています。

トラムの車内 動力台車の上はボックスシート

旧市街に近いマセナ広場の停留所に到着すると、トラムはパンタグラフを折りたたみます。ここから先は景観を重視してか、架線がありません。バッテリー走行で南へ、地中海に向かって走り始めたトラムは、噴水のある市庁舎の前で大きく東に向きを変え、旧市街の縁に沿った芝生の軌道を進みます。

パンタグラフを下ろして芝生の軌道を走るトラム

マセナ広場周辺を行くニースのトラムを、動画でご覧下さい。


市街の近く マセナ広場付近をパンタグラフを下ろしてバッテリーで走るトラム


架線のない旧市街付近を行くトラム マセナ広場の噴水と市庁舎

 


ニース旧市街

近くの停留所でトラムを降り、海岸と新市街に囲まれた旧市街に入ると裁判所、隣はプリフェクチャ宮殿となっているので県庁でしょうか。その先の、海岸線に沿った東西に細長いサレヤ広場では花市が開かれ、隣は野菜や果物の市場(マルシェ)となっていて、朝から買い物客で賑わっています。

旧市街の裁判所 プリフェクチャ宮殿
旧市街サレヤ広場の花市 こちらは朝市の果物屋さん

サレヤ広場に面したバロック様式の、ミゼリコルド礼拝堂がマルシェを見下ろしています。オープンが14時半から17時まで、残念ながら中を見学する時間がありません。サレヤ広場から一旦旧市街を抜けて海岸に出ると、崖の下にスイスホテルが建っています。その裏山は城跡で、ここに登るとニースの街を一望できそうです。

     
ミゼリコルド礼拝堂       海岸に面して建つスイスホテル

 


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