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サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会と少女の集団

やむなく、最寄りの地下鉄B線の駅を目指して歩いていたら、迂回運転の64系統のバスが来たのでテルミニ駅に戻ります。駅前のバスターミナルの先にあるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会 に向かって歩いていると、共和国広場の近くで少女のグループが声をかけながら近寄って来ます。大声で“No!”と言ったら離れていきましたが、危ない、危ない。テルミニ駅周辺は、ホント治安に問題がありますね。

テルミニ駅とヴァチカン駅を結ぶ64系統のバス 共和国広場のナイアディの噴水

サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会 は、十字架がなければ遺跡としか見えません。それもそのはず、ローマ時代の浴場跡を教会にしたのだとか。中に入ると、外観からは想像できない、巨大な宮殿のような教会です。

サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会 外観に似合わず内部は立派
祭壇 少女の集団

教会から出ると、獲物を求めてか、先ほどの少女のグループがまだウロウロしています。何と、赤ちゃんを抱いている娘もいます。人形かなと思い、いつでも逃げられるようにして近づいて確認すると、本物の赤ちゃんです。一人の少女が、段ボール箱を折りたたんで持っています。集団で取り囲み、赤ちゃんに注意を向けたスキに段ボール箱や新聞紙で見えなくして、カバンやポケットから財布を抜き取るのが一般的な手口だとか。


テルミニ駅前のトラム

ドロボーに注意しながらテルミニ駅に戻ります。駅前にはトラムのターミナル。ここから東に向かう5系統と14系統は7000型と9000型で運行されていて、全低床車は来ません。7000型の集電装置には、オリジナルのビューゲル(片運転台で反転しないからボウ?)のほか、シングルアームのパンタを付けた車両も。

テルミニ駅前の7000型連接車 片運転台で後ろはこんな顔
シングルアームのパンタもいます 9000型部分低床3車体連接車

トラムの停留所脇のインド料理店で、ナンと野菜カレーで遅い昼食に。イスラムの戒律に則って食材を処理した、ハラルの店です。

ハラルのインディアンレストラン ナンとカレーを注文

 


コロッセオからトラステヴェレへ

テルミニからコロッセオまで、トラムで行くと1回乗り換えのとんでもない大回りになるので、地下鉄B線で。B線の旧型車は落書き電車ばかりかと思ったら、綺麗に整備されて車体にローマの名所をプリントした編成が来ました。

地下鉄B線でコロッセオへ コロッセオ

コンスタンティヌスの凱旋門 の近くでベンチに座っていると、“ナガトーモ”などと日本人サッカー選手の名前を言いながら、ミサンガの押し売りの男がやってきて紐を手に結びつけようとします。“いらねーよ!”と大声の日本語で怒鳴りつけるてやると、次のカモを探しに去っていきます。多くの日本人が押し売りの被害に遭っているのでしょうね。

コンスタンティヌスの凱旋門 コロッセオの近くの交差点を曲がる3系統のトラム
コロッセオ横の電停 ピラミーデ/ポルタ・サン・パオロ駅前で3B系統のバスに乗り換え

コロッセオ横の電停から3系統のトラムに乗って、テヴェレ川の向こう、トラステヴェレ地区に向かいます。3系統はイタリア鉄道トラステヴェレ駅前までのはずですが、途中のピラミーデ/ポルタ・サン・パオロ駅前が終点。ここで降ろされて、3B系統を表示したバスに乗り換えです。7車体連接の電車に対してバスは収容力不足で大混雑。

バスはトラムの軌道上を走ってテヴェレ川に架かる橋を渡り、トラステヴェレ通りに曲がった文部省の前で下車。この通りには8系統のトラムが通っています。でも、電車は向こうに見えるのに、いつまで待ってもやってきません。バスは来るものの、その向こうに見えるトラムも何故か停まったまま。そういえば文部省の入口に警察の車両と大勢の警察官がいます。近くで道路を封鎖しているのでしょうか。あとで、写真に写ったトラムの方向幕の表示を英語に翻訳すると、Out of service。

トラステヴェレ通りの文部省の前で下車 何故かトラムが停まったまま
方向幕はFOURI SERVIZIO
ペットとお散歩? フィアットが可愛い

たいした距離ではないので、歩いてサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会に向かいます。ペットの豚を散歩させている女性がいます。石畳の道路上、違法駐車の古いフィアットが可愛い。


サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会

サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会は、4世紀半ばにローマ皇帝ユリウス1世が建てたローマ最古の教会といわれていますが、今ある建物や後方の鐘楼は12世紀の再建で、正面の柱廊は18世紀に追加されたのだとか。正面ファザードには、13世紀の“玉座の聖母子”のモザイクがあります。

ローマ最古のサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会 ファザードは玉座の聖母子のモザイク

内部には、祭壇の後陣に“キリストと聖母”のモザイクがあり、建ち並ぶ柱は12世紀の再建時にローマ市内の遺跡から神殿の列柱をリサイクルしたのだとか。そういえば、不揃いの個所もありますね。

           
サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の内部

続いて、よく似た名前のサンタ・チェーチリア・イン・トラステヴェレ教会に向かいます。ベルニーにの有名な彫刻があるそうです。入口がよくわからないので、教会のあるブロックを一周してやっと見つけたら、鍵がかかっていて入れません。

午後のオープンは16時からで、12時半から3時間もシエスタですかね。空港に向かう時間との兼ね合いで、今回は諦めてトラステヴェレ通りにに戻ると、8系統のトラムが動いています。テヴェレ川を渡り、終点のアルゼンチーナで64系統のバスに乗り換え、テルミニ駅に戻ります。

サンタ・チューチーリア・イン・トランステヴェレ教会 8系統の終点アルゼンチーナ

 


サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

テルミニ駅前でバスを降り、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に向かいます。というか、本当の目的は大聖堂前のサンタ・マリア・マッジョーレ広場の向かいのビルの地下にあるスーパーマーケットで、不足分の土産を買い足すこと。ローマの土産や水等の必需品をいつもこの店で買いながら、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は外から見るだけだったので、残された時間の有効活用にと入ってみると、地味な外観からは想像できない素晴らしい装飾の空間が広がっています。

     
サンタ・マリア・マッジョーレ広場       サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
     
3回廊式の大聖堂の内部       システィーナ礼拝堂
主祭壇下の聖遺物 今度はテルミニ駅近くの電車通りが封鎖されている

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂のあと、スーパーで買い物をしてからテルミニ駅近くのホテルに戻る途中、電車通りを横断したら警察の車両が道路を封鎖していました。今日1日、あちこちで大勢の警察官を見かけましたが、一体ローマで何があったのでしょう。それにしても、今度は5系統と14系統のトラムが止められていますね。


オスティエンセ駅からイタリア鉄道で空港へ

ホテルに預かってもらっていた荷物をピックアップして、空港に向かいます。テルミニ駅から30分間隔のレオナルド・エクスプレスでも良いのですが、1日券があるので地下鉄B線でピラミーデまで行き、15分間隔で運行されている普通列車に、イタリア鉄道のローマ・オスティエンセ駅から乗ることに。でも、この判断が間違っていました。

地下鉄ピラミーデ駅のホームからエスカレータで上がり、左に曲がるとローマ・オスティエンセ駅への連絡通路があり、動く歩道が設置されています。連絡通路から右に曲がるとオスティエンセ駅の券売機がならび、ホームに上がる階段があるのですが、この連絡通路は人通りが少なく見通しも良くありません。

動く歩道の前の方に、不自然にゆっくりと歩く若い男が2人。嫌な予感がします。荷物を転がしながら2人の横をすり抜けて追い抜いた瞬間に再び2人に抜き返されて進路を妨害、立ち止まったときに後ろからズボンのポケットに手が。3人組で、後ろからもう1人にあとをつけられていたのに気付きませんでした。

手を振り払い、ポケットを上から押さえてみて、まだ盗られていないことを確認。大声で“何すんだ!この野郎!”、“ポリース!ポリース!ポリース!”と叫んだら3人組は逃げていきました。近くにいた男性(はじめはグルかと勘違いして失礼しました)が“アーユーOK?”と声をかけてくれ、“ノープロブレム、グラッチェ”。はじめから警戒していたので、何とか難を逃れることができました。

ローマ・オスティエンセ駅のイタロ 空港行き列車の車内

券売機で空港までの切符を買ってホームに上がると、向かいのホームにイタロが入線してきます。ローマテルミニには入らず、オスティエンセが終着です。

15分間隔の列車は5分程遅れて入線し、途中駅の停車時間が長く、15分遅れでフィウミチーノ空港に到着です。

フィウミチーノ空港駅

空港のチェックインカウンターでのやりとりで、オスティエンセ駅の泥棒退治で大声を出したため、声が枯れているのに気付きました。日本から持っていったのど飴が役に立つ。


旅のヒント

イタリア、南フランス、モナコを、往復の飛行機を除いて正味9日間かけて鉄道で巡った最後の2日間にローマで遭遇した泥棒に類する事案が2件。いずれも未遂ですが、場所は地下鉄A線テルミニ駅及びB線ピラミーデ駅とイタリア鉄道オスティエンセ駅の連絡通路です。

幸いなことに今まで、40数カ国で事故や泥棒等の被害には遭遇していませんが、本人が自覚している未遂は今回の2件の他に1件だけ。まだこのサイトに掲載できていませんが、2003年の夏休みにやはりローマ・テルミニ駅近くの路上です。

道を歩いていると、向こうから赤ちゃんを抱いたジプシーの女が来て、マックシェイクの容器を突き出します。中を見ると何枚かのコインが入っていて、お金を恵んでくれとの意思表示をしている様子。その時、横で気配を感じたので振り向くと、小学校高学年ぐらいの男の子が私のカバンのチャックに手をかけようとしています。

“こら!”と怒鳴って走って逃げる男の子を追っかけようとすると、同時に同じぐらいの年の女の子が別の方向に走り、赤ちゃんを抱いた女は何事もなかったように立ち去っていきます。

私は気付くのが早くて被害はなかったのですが、知人がローマテルミニ駅で切符売り場に並んでいるときに、子供に囲まれてカバンを開けられ財布を取られる被害に遭っています。この時は、並んでいた他の乗客が一緒にカバンに手をかけた子供をつかまえてくれたそうですが、財布は既に仲間に渡ったあとで持っていなくてどうしようもなかったそうです。

多くの場合3人一組で、カモの注意を引く係り(あるいは車内や通路で立ちふさがる係り)、財布を盗る係り、それを受け取って逃げる係りを分担しているようです。詳しくは、下記のリンク集から 外務省海外安全ホームページ イタリア をご覧下さい。

そんな、治安に問題のあるローマですが、まだまだ訪れたいところはたくさんあり、便利なテルミニ駅周辺にホテルをとることになるでしょう。

2012年11月旅
2013年11月記


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました

 


 

 

 

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