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 その他特殊車両

機関車や電車以外に、業務用の車両も数多く展示されています。除雪用の100号は、北米のパテントを使って St Gotthard Railway が1895年に導入したロータリー車。木造車体のようですが、テンダの水槽は鋼製ですね。内部にはボイラと2気筒の蒸気機関を装備し、直径3m近い羽根を回して雪を18mの高さ、90mの距離まで飛ばします。車重87t、出力515kWで除雪時の速度は10km/h。

ロータリー車 No.100
ロータリー車後部のテンダ

貨車のように見えますが、端面にライトが付いています。St Gotthard Railway が1884年にトンネルの内壁検査用に、有蓋貨車を改造した照明車です。車内に4.2kWの単気筒の蒸気機関で駆動する発電機を搭載してDC70Vを供給し、2個のアーク灯と4個の白熱灯を点灯したのだとか。蒸気は機関車から供給しています。1920年に St Gotthard Railway が国有化されたときに用途廃止になっています。

トンネル照明車 No.3991

この緑の小さな車両は、スイス国鉄が1931年に導入した、ガソリンエンジン駆動の入れ換え用機関車464号です。22kWの4気筒のエンジンを搭載して、速度は15.3km/h。平地では230tまで牽引できたそうです。

ガソリンエンジンの入れ換え用機関車 Tm 2/2 No.464

軌道上を人力で走るトロッコです。日本語では軌道自転車とでもいうのでしょうか。速度は20km/hまで出るようです。

軌道自転車

赤い軌道車はガソリンエンジンを搭載しています。Brunig 線で軌道の点検や、ラックレールに潤滑剤を塗る車両を牽いて走ったそうです。車重は軽くて0.6t。メーターゲージで、リンゲンバッハ式のラックレール区間の勾配は1000分の120。10kWのエンジンで、速度は45m/h。1933年から1970年まで使われました。

ガソリンエンジンの軌道車 Dhm No.3952

 


 ケーブルカーやロープウエー

木造車体のクラシックなベルンのケーブルカーNo.2。1885年に開業したマルツィリケーブルカーは全長わずか110m、ヨーロッパで最短距離で、当時の他のケーブルカーと同様に、水の重量で動く方式です。つるべ式で、上にいる車両のタンクに水を流し込み、空のタンクの下の車両との重量差で、上にいた車両は降り、下にいた車両を引き上げます。安全を強化するために、No.2は5種類のブレーキシステムを備えています。750mmのナローゲージで、勾配は1000分の310。容量2600Lの水タンクを持ち、座席定員18名、立席12名です。

水が動力源のマルツィリケーブルカー No.2

スイスには数多くのロープウエーがありますが、交通博物館のロープウエーは何故か船舶館の2階に展示されています。四角い箱のクラシックなロープウエーは、かつてグリンデルワルトの近くにあったものだとか。

グリンデルワルトのロープウエー

もう少し近代的な箱もあります。車体に書かれたレングフールは、マッターホルンの北東にあります。

レングフールのロープウエー

このほかに、スキー場等にあるチェアリフトも展示されています。


 自動車

無数の道路標識で囲まれた建物は、自動車館。クラシックカーからスポーツカーまで、果ては馬車から自転車、バイクまで、壁一面に6段に積み重なって展示されています。写真ではミニカーのように見えますが、もちろん本物です。

展示車両の並ぶホームの入り口にはカギがかかっていたので柵の隙間からまず1枚

リクエストをすると、自動倉庫の黄色いクレーンを使って、台ごと取り外して下に降ろして、近くで車両を見学することができます。

こんなカットモデルもあります。

車両のカットモデル

車体は中央まで半分だけ。向こう側は鏡です。

車体中央まで半分だけのモデル

ハイブリッド車、初代のトヨタプリウス。現地現物って日本語?

初代プリウス

展示館の外には、スイスでよく見かけるスーパーマーケット、ミグロスの移動販売車。ここで商売をしているのではなく、展示物のようです。

スーパーミグロスの移動販売車

初期のロードローラーもあります。

ロードローラー

 


 飛行機

屋外にスイスエアーの実物機が2機展示されています。プロペラ機は、ボーイングに併合された米国ダグラス・エアクラフト社が開発し、1936年から運航を開始し“不朽の翼”とも呼ばれた、かつての名機DC-3。

飛行機館前のダグラスDC-3

もう一方のジェット機は、米国の大手航空機製造会社ジェネラル・ダイナミクス社のコンベア部門が開発・製造した中型ジェット旅客機 Convair Coronado 990。こちらは評判がイマイチで、この機種の後継機は登場することがなかった珍しい飛行機です。飛行機館の2階から機内への見学通路がつながっています。

コンベア990
コンベア990のコックピット
コンベア990の客室

飛行機館の館内は、各種の飛行機が空を舞っていて、この賑やかさ。

 


 船舶

最後にご紹介するのは、船舶館。海のないスイスでも、各地にある湖で多くの船舶が活躍しています。入り口の右側に置かれているのは、外輪船の水車です。

船舶館

館内にあるボイラとレシプロエンジン。蒸気船の心臓部です。蒸気機関のピストンからクランク軸を経て、向こうに見えるオレンジ色の水車を回して走ります。海水と違って、淡水の湖では船が錆びずに長持ちするからでしょうか、スイスではレシプロエンジンの外輪船がまだまだ現役で活躍しています。

蒸気のレシプロエンジン
右側はボイラのカットモデルで、運転する機関士や投炭する機関士は人形

屋外には、実物の舶用コンテナが積み重ねられていて、一部は中にも入れます。。

舶用コンテナ

 


 子供達の体験コーナー

交通博物館では、子供たちが色々な体験ができるコーナーもあります。ここは道路工事でしょうか。このほかにも、ゴーカートやプールに浮かべたラジコンの模型船、列車の運転シミュレータや鉄道模型のジオラマなど、1日楽しく遊べます。

子供たちの体験コーナー

スイス交通博物館のホームページは、こちら

 


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