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この扇形庫内で唯一の客車は、ダブルルーフでオープンデッキ、ホイールベースの長い木造2軸車Get821。車体の側面には赤十字のマークを付けています。窓には、水筒に加えて救急箱らしきものを肩からぶら下げた兵士の姿も。

ダブルルーフにオープンデッキで2軸の木造客車Get821
車体横には大きな赤十字のマーク

車内には、写真とともにこの客車の用途である傷病者の輸送を説明するパネル展示が。日本でも、傷病兵を鉄道で輸送するための病客車があり、記号は“ヘ”だったとか。

車内の展示
病客車の説明

軸配置1Eの重量貨物用29-010号機は、Federal Railway of Austria (BBÖ)の81型で、第一次世界大戦後の1923年頃の製造。

軸配置1Eの29-010号機

メンテナンス中なのか赤い錆止め塗料を身にまとった36-013号機も、同じく軸配置1Eの重量貨物用。北ドイツからポーランドを支配したプロイセンのG12型として1917年から24年に製造されたうちの1両らしい。オーストリア製と違って、煙室扉は日本と同じ片開き式。

軸配置1Eの36-013号機

同じく片開き式の煙室扉を持つ軸配置1C1タンク機の17-006号機。煙突の途中から両サイドに付いた羽根のようなものが気になります。1917年製のハンガリー鉄道(MÁV)342.164号機のようです。

軸配置1C1の17-006号機

17-006号機

扇形庫の壁際には機関車の煙突やコンプレッサー、動輪のタイヤらしき部品やナンバープレート等も展示されています。共産主義の赤い星の付いた羽根車はどこのシンボルマークでしょうか。

蒸気機関車のコンプレッサ 向こうには煙突
動輪のタイヤ? 左は何?
ナンバープレートや羽根車のシンボルマーク

ケースに入った大型模型。何故かここにスチーブンソンのロケット号がいます。

説明書きによると、17-006号機の模型は5インチゲージのライブスチームだそうです。そういえば、庫外で模型用の細くて狭い線路を見かけました。

ロケット号の模型
17-006号機の模型 ライブスチーム

以上で、扇形庫内の見学はおしまい。扇形庫全体が公開されているのではなく、壁で仕切った向こうはワークショップになっているようでした。

続いて、扇形庫を出て向かいの建物に移動します。かつて使用されていた信号やポイント、踏切遮断機などのシステムがあります。

信号機の操作レバー?
手動の踏切遮断機
ポイント切り替え器

通信設備や歴代の制服も。

通信設備
歴代の制服

 


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