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路線バスでナザレへ

ナザレに移動するため、アルコバサのバスターミナルに戻ってきました。10分ほど遅れてきたバスは、来たときと同じ田舎道をトコトコ進み、再びポルトガル鉄道のバラード・ナザレ・アルコバサ駅前を通ります。屋根とベンチのある立派なバス停がありましたが、乗降客はいません。

アルコバサのバスターミナル バラード・ナザレ・アルコバサ駅前のバス停

やがてバスは、街の東側からからナザレの街を見下ろし、南側の街外れにあるバスターミナルに着きます。リスボンへの帰りの高速バスの時刻を確認してから海岸に向かうと、すぐ沖で小さな漁船が漁をしています。こんな近くで魚が捕れるんだ。

海岸沿いのレプブリカ通りを北へ、街の中心に向かいます。海岸沿いは漁師町のブライア地区。正面に見える丘の上はシティオ地区で、上下をを結ぶケーブルカーが見えます。でも、なんか変なのは、先ほどからずっとケーブルカーが途中で止まったままで降りてこない。線路上で何か作業ををしている人の姿も見えます。

ナザレのすぐ沖で漁をする漁船 海岸沿いのブライア地区と丘の上のシティオ地区

ケーブルカーの駅まで行ってみると、入口のドアに鍵がかかっていて張り紙がしてあります。さすがに観光地だけあって、ポルトガル語に英語が併記してあり、改修工事で40日余りにわたって運休しており、その間はバスを運行しているとのこと。乗り場は何とか広場と書いてあるものの、果たしてそれがどこのことか。

張り紙をデジカメで撮って、駅の隣の土産物屋で聞いてみることに。液晶画面に広場の名前の部分を拡大表示して見せると、中年の女性は理解してくれたらしく、行き方を説明してくれるがポルトガル語が解らない。指さす方向に行くと広場があって、あっ、ここは15年前に来たとき泊まったホテルだ。フロントなら英語が通じるので確認しようと声をかけてみたものの、隣接のレストランも含め誰もいません。

       
ケーブルカーが止まっている         ホテルでバス乗り場を聞いてみようとしたが

その先のもう一つの広場にある土産物店で聞くと、ちょうど前がバス乗り場になっているとのこと。発車時刻も教えてもらいます。まだ時間があるので、ブライア地区の路地を散策。ベランダには洗濯物が翻り、民族衣装の女性が行き交います。

       
プライア地区の路地         民族衣装の女性

 

丘の上のシティオ地区

やってきたのはマイクロバス。待っていた人々が一斉に駆け寄ります。市街地の外までぐるっと迂回しながら、狭い坂道を登りつめるとシティオ地区。運転士に帰りのバスの時刻を確認してから下車します。

広場にマイクロバスがやってきた シティオ地区の展望台からみた海岸とブライア地区

断崖の上の展望台から見下ろす大西洋とナザレのブライア地区の絶景。夏は、この海岸が海水浴場になるのでしょう。

その断崖に建つ小さなメモリア礼拝堂。内部は美しいアズレージョで覆われています。横の階段で地下に下りると、断崖に掘った穴の中に聖母子像が祀られ、その奥に開いた小さな窓から崖のはるか下の街が望まれます。

先ほどバスに乗った広場が見える メモリア礼拝堂
礼拝堂の内部 聖母子像の後ろは崖に開いた窓

展望台から振り返ると、バロック様式のノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会が建っています。17世紀の建物で、ナザレの守護聖人を祀っています。祭壇には木彫りの聖母像。8世紀に現在のフランスからスペインを治めていた西ゴートの王が僧とともにこの地を訪れ、その時に僧が携えていたのがこの教会の祭壇にあるイスラエルはナザレの聖母像で、ナザレの地名もこれに由来するのだとか。

       
ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会         バロック様式の教会内部

祭壇の前で男が英語で声をかけて来て、1人1€で祭壇の聖母像の直前までいけるとのこと。2人分2€を渡すと祭壇の左手のを指さします。その先には見事なアズレージョで飾られた通路があり、キリストの祀られた部屋を過ぎて祭壇の前面へ。間近で聖母を拝むことができましたが、果たして先ほどの男は本当に教会の関係者?

アズレージョで飾られた通路 祭壇の裏のキリスト像 祭壇の木彫りの聖母像

 

夕食後高速バスでリスボンへ

再びマイクロバスで、ブライア地区におります。ナザレからリスボンへの高速バスは、2社が運行しているものの本数は多くはありません。カルダス・ダ・ライーニャを経由しない方が所要時間は短いので、ナザレで夕食にしてこの直行便に乗ることに。

教会前のバス乗り場 マイクロバスでプライア地区に降りる
ケーブルカー乗り場近くのレストラン 夕食はシーフードの盛り合わせ

ナザレといえば漁師町。ケーブルカーの駅近くのレストランで注文したシーフードで大満足。時間に余裕を持って、街外れのバスターミナルに向かいます。バスが来るごとに運転士にチケットを見せて違うといわれ、定刻を15分過ぎた頃やっとリスボン行きが現れます。乗客を拾いながら、途中から高速に乗って一気にリスボンへ。

プレハブづくりのようなナザレのバスターミナル リスボンのセッテリオスバスターミナルに到着

往きに乗ったバスと会社が違うためか、到着したリスボンはセッテリオスバスターミナル。降りた人の後ろをついていくと、地下鉄駅があります。昨日の午後に空港駅で買った24時間券は、既に有効時間が過ぎていますが、夜の9時近くになると駅の窓口はもう閉まっています。券売機を英語に切り替え、試行錯誤しながら何とかICカードにチャージして、地下鉄でホテルに帰ることができました。


近郊電車でシントラ

ポルトガル3日目は、近郊電車とバスでリスボンの西へ、シントラ、ロカ岬、カスカイスを回ります。シントラの観光地循環バスの時間から逆算して出発時刻を決め、まずはホテルから近くのエドゥアルド7世公園へ。ボンバル侯爵像から、リベルダーデ大通りの先にテージョ川まで見渡せます。前夜にチャージしたICカードを使って地下鉄でレスタウラドレス広場へ。

エドゥアルド7世公園とボンバル侯爵像
向こうはテージョ川
ロシオ駅

隣のロシオ広場に面した、ポルトガル鉄道ロシオ駅のエスカレータでホームのある2階にあがり、切符売り場でリスボンからシントラ、ロカ岬、カスカイスを経てリスボンまでの電車やバスに有効な、12€の周遊割引切符を買います。出てきたのは厚紙にICチップ入りの乗車券。外観は、初日に24時間券として買い、昨日チャージした切符と全く同じで区別がつきません。タッチするとき間違えないようにしないと。

シントラ行きの近郊電車 途中駅に二階建て電車がいた

シントラ行きは、ステンレス車体3扉セミクロスシート、4両編成の近郊電車。車窓を二階建て電車や広告ラッピング車が横切ります。

広告ラッピング電車 シントラ駅のホーム

リスボンは曇っていたのですが、シントラに近づくと小雨が降り始め、駅に降りると街は霧に包まれていて最悪の天気。駅の先にあるバス停から、434系統のシントラ周遊バスに乗ります。周遊券を持っていない人は、運転士に5€払っています。随分高いバス代ですが、1日乗り放題なのかもしれません。

シントラ駅舎 434系統のシントラ循環バス

 

バスでペーナ宮殿

バスは王宮前から狭い山道に入り、濃い霧の中をカーブを繰り返しながら登っていきます。計画では、山の上にあってシントラの街から大西洋まで見渡せるムーア人の城跡に立ち寄ることにしていたのですが、視界がゼロのため下車せず、そのまま次へ。

ペーナ宮殿の入口 入口と宮殿を結ぶバス

ペーナ宮殿で下車します。チケットを買って門から入ると、変わったボデーのバスがドアを開けて停まっています。宮殿まで往復2€とのことですが、誰も乗らす発車時刻もわからないので、小雨の中を坂道を歩いて宮殿に向かいます。

やっと宮殿が見えてきた 宮殿の入口

歩き疲れた頃、やっと霧の向こうにぼんやりと宮殿が見えてきます。19世紀の後半にペーナ宮殿を建てたフェルディナント2世は、かの有名な南ドイツのノイシュヴァイシュタイン城を建てたルートヴィッヒ2世のいとこだとか。向こうは優美な白鳥城ですが、ペーナ宮殿はゴシック、ルネッサンス、マヌエルなどの各様式の寄せ集め。センスのない派手な色づかいも、霧に霞に包まれればシックに見えます。

霧に霞むペーナ宮殿 宮殿の中庭

標高529mシントラの山の上に建つ宮殿のテラスから、街から大西洋までの絶景が望めるはずだったのですが、この日は一面の乳白色の世界が広がるだけ。シントラ訪問は2度目ですが、ペナ宮殿は初めてだったので残念。


 

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