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拉薩の街角

セラ時からバスで市内に戻ります。2007年当時の拉薩は、中国の他の大都市に比べるとまだクルマが少ないように見受けましたが、今はどうなっているでしょう。自転車タクシーの行く先に、ポタラ宮が見えてきました。

クルマはまだ少なかったラサの街
ポタラ宮が見えてきた

 

ポタラ(布達拉)宮

拉薩のシンボルである世界遺産のポタラ宮は、拉薩の中心部よりやや東寄りの岩山の上に建つダライ・ラマの巨大な宮殿です。7世紀にこの地を治めた吐蕃王国の時代に建造が始まったといわれていますが、現在の建物は17世紀にダライ・ラマ5世がチベットの政権を掌握してから建設したものです。1959年の中国人民解放軍によるチベット制圧でダライラマ14世がインドに亡命するまで、300年にわたってチベットの政治と宗教の中心となってきました。現在は、ただの博物館です。

ふもとから見上げるポタラ宮
ここから登りはじめる 途中まで登ってきた

海抜3700mに位置して建築面積13万平米、13階建ての巨大な宮殿は、白壁の白宮と赤壁の紅宮に分けられ、部屋数は1000を越えるとか。公開されているのはそのごく一部で、向かって右側の白宮は政治活動やダライ・ラマの生活の場所、左の紅宮には歴代ダライ・ラマの霊廟があり、宗教活動の場所と分かれています。

一般観光客と聖地巡礼のチベット仏教徒が一緒に、ポタラ宮の東側から階段で登っていきます。酸素の薄い高地のため、ゆっくりと登っていくと、やがてポタラ宮広場が見渡せます。

階段を半分まで登った ポタラ宮広場を見下ろす
聖地巡礼のチベット仏教徒 ポタラ宮の入口

出たー、仕切のない中国式ニーハオ・トイレ。90年代までは中国のトイレには、扉はなかったものの、低い仕切はあったように思うのですが。2007年時点で外国人観光客も使うトイレに扉がないのは既に珍しい存在でしたが、白宮の入口近くのトイレはご覧の通り。大きい方は2人分が隣接していますが、頭を合わせるか、お尻を付き合わせるか、正しい使い方はよくわかりません。今は改善されていることを期待します。

ポタラ宮には1日の入場者数の制限があり、個人での入場券の入手は困難、また、団体客を引率するガイドには、入場してから1時間以内に全員が退出させないと、ペナルティーが科せられるようなことを聞きました。チベット人はボトルに入れたヤクのバターをポタポタと灯明に注ぎ、薄暗い宮殿内には臭気が充満しています。

ニーハオ・トイレが健在 白宮の入口
拉薩河に架かる橋の左に拉薩駅 市内に高層ビルはない

紅宮には、仏像や金や宝石で装飾された何代かのダライラマの霊塔がありましたが、ポタラ宮の内部は全面撮影禁止。高いところから見回した拉薩市内の写真でも撮っておきます。ラサ河にかかる橋の向こうに、青海チベット鉄道の拉薩駅が見えます。2007年時点では、まだ高層ビルはありませんが、今はどうなっているでしょうか。

ポタラ宮から拉薩市内の俯瞰

ポタラ宮の内部や宝物は、ポタラ宮公式サイトのこちらの動画でご覧下さい(中国中央電視台、中国語)。

 

ポタラ宮広場

ポタラ宮から西側に降ります。白塔が建ち、ポタラ宮を見渡す記念写真の名所、ポタラ宮広場に向かいます。五体投地をしながら進む人やマニ車を回しながら歩く人、壁に沿ってたくさんのマニ車がならんでいます。拉薩のこの風景、宗教、文化は中国とは別の国ですね。

マニ車を回しながら 親子で五体投地
マニ車がならぶ ポタラ宮広場の白塔
ポタラ宮広場から見上げるポタラ宮

 


ジョカン(大昭寺)

レストランでの昼食後、市の西方のある土産の絨毯屋まで連れて行かれ、また市内に戻ってきました。パックツアーだから土産物屋巡りの付き合いは仕方がないですね。何も買う気はないので、時間の無駄ですが。まあ、1日1個所だから良心的な方でしょう。

戻ってきたのは、拉薩の旧市街の中心に建つジョカン(大昭寺)。

パルコル広場から見たジョカン(大昭寺) ジョカンの大中庭
ジョカンの主殿 金頂から見たジョカン

7世紀の吐蕃の時代に建立されたジョカンは、最も古いチベット仏教寺院の一つで、ポタラ宮と共にチベット族にとって重要な宗教活動の場で多くの巡礼者が集まってきます。正面入口では、多くのチベット仏教徒が五体投地で礼拝しています。

ここも内部は撮影禁止だったため、いくつものお堂に釈迦像や仏像があり、ダライラマの玉座もあったと思いますが記憶があやふや。ジョカン広場から見た正面には金色の法輪と2頭の鹿があり、主殿には金色に輝く屋根が乗っています。上に上がって金頂から西を望めば、ポタラ宮がそびえ立っています。

金頂の装飾 ジョカンのシンボル金の鹿 西にポタラ宮が見える
五体投地で礼拝するチベットの人々

 


 

 

 

 

 

 

  

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