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台南から高速バスで台北へ

沙崙線の区間車で台南駅に戻ってきました。ホテルで預かってもらっていた荷物をピックアップして、台北に向かいます。急ぐ旅でもないので、鉄道に比べて格安の高速バスを体験してみることに。台南駅横の通りに、もと国鉄バスの国光客運、和欣客運、統聯客運の3社のバス乗り場が並んでいて、3社とも台北行きのバスを運行しています。

国光客運の高速バス 統聯客運の高速バス

国光客運は、発車していく台中行きのバスを見ると4列座席だったのでパス(あとで見かけた台北行きは3列席の車両を使っていました)。和欣客運の切符売り場で総統座席(片側1列で定員19名または16名の大型バス)があるか聞いてみたところ、40分待って空席は最後部席だけとのこと。3列席400元に対し600元と高い料金(といっても2000円で、新幹線普通席の半額以下ですが)を払ってエンジンのうるさい席ではと思い、3列席はと聞いてみたら1時間待ち。次の統聯客運は、50分待てば2+1の3列席の1人側が確保できるというのでこれに決めます。

日曜の午後は、3社とも台北行きを20〜30分間隔で運行していますが、利用客が多く混雑していて、平日割引料金に比べ運賃も強気の設定になっています。高速道路上では、これに高雄発や嘉義発、台中発などが加わるので、かなりの本数高速バスが行き交っています。

駅前食堂の榨菜肉絲麺

待ち時間を利用して駅前の食堂に入り、榨菜肉絲麺で遅めの昼食です。続いて、ちょっと気になっていた台南駅構内の持ち帰り寿司のコーナーへ。場所がら生魚は避けて、試しに6個入りパックを買ってみます。サビ抜きで、“山葵おろしわさび”と書いた袋が付いてきます。赤いのは日本ではトビッコと称していますが、こちらでは“蝦味魚卵、味付ししゃも卵”となっています。お味は可も無し不可も無し。

       
台南駅構内の持ち帰り寿司のコーナー         このセットメニューで50元(170円)

統聯客運15時発の台北行きは二階建てのバス、かと思ったら一階には座席が無く、大型の荷物収納スペースとしてのみ使ってるので、一階の天井が異常に低い。イギリスや香港、中国の二階建てバスと違って、台湾も日本並みにバスの車高は制限されているようです。でも、客席は二階だけなので床面を下げていて、日本の二階建てバスのような天井の低い息苦しさはありません。その代わり、運転席部分の高さを確保するため、前方の2人がけ席3列は床に勾配がついてせり上がり、この部分の居心地は悪そう。

私の席は前方ドアのすぐ後ろ、1人がけの最前列ですが、正面窓の下部を行き先表示の大きなLEDパネルが覆っていて展望はききません。ちなみに、室内灯もLED。天井から下がるテレビモニターでは“おくりびと”を字幕付きで上映しています。

2+1の座席配列 前方席は床が斜めにせり上がる

台南駅前発車時には空席はあったものの、高速に上がるまでの30分ほどで台南市内で何ヶ所か停車するうちに満席に。日曜の午後から夜のため、途中で2回ほど渋滞に巻き込まれて遅れている模様。台北に近づき中壢のサービスエリアに入ったので、ここで休憩かと思ったら、バス停があって乗客を降ろしただけですぐに発車。

淡水川を渡ると台北市内。5時間近くかかって高速を降ります。重慶北路を南へ、途中何ヶ所かの停留所で乗客を降ろしながら、終点の台北駅北側のバスターミナルに向かいます。

窓側にはコップ立て 台北バスターミナルの混雑

台北のホテルは、定宿にしてる地下鉄民権西路駅近くのサンルート台北。重慶北路と民権西路の交差点で降りて、地下鉄かバスに乗り換えようと思ったのですが、よくわからずに通り過ぎてしまい終点まで乗ってしまいます。それなりに快適で、コストパフォーマンスは抜群でした。運転士は5時間以上、休憩なしでハンドルを握っています。日本の高速バスではあり得ない。20時を過ぎても、日曜夜の台北バスターミナルは大混雑。


士林観光夜市

ホテルにチェックイン して、まずは帰国便のウエブチェックイン。24時間前の開始時刻から2時間以上過ぎていて、もう通路側の席がほとんど残っていない。

民権西路駅から地下鉄で劍潭駅へ、士林観光夜市に出かけます。毎日が縁日状態ですが、日曜の夜とあってまた一段と賑わっています。駅から北へ、士林慈諴宮の近くまで来ました。

士林観光夜市の賑わい 廟の前まで屋台が並ぶ

まずは、カツオ出汁のとろみスープに素麺のような細い麺とモツを煮込み、香菜を散らした麺線をいただきます。隣の屋台のメニューには臭豆腐もあり、一度チャレンジしてみたいと思いますが、無難に甘辛いタレのかかった関東煮(おでん)にしておきます。

麺線を屋台で注文
臭豆腐は敬遠して 関東煮(おでん)を注文

台鉄松山駅近くの饒河街観光夜市の名物胡椒餅が、ここ士林にも屋台を出しています。その場で皮に餡を包み、釜の壁に貼り付けて次から次へと焼き上げていきますが、一人で何個も買って帰る人がいて、行列がなかなか前へ進みません。

       
胡椒餅は大繁盛         1個ゲット

やっと1つゲットして、提灯のぶら下がる慈諴宮の境内へ。階段に腰掛けて、胡椒餅を頬張ります。肉汁がこぼれて、アッチッチ。満腹になった駅への帰り道、紅茶スタンドで珍珠奶茶を仕入れれば、夜市のフルコースの完成です。

       
胡椒餅は廟の階段に座っていただきます         デザートに珍珠奶茶

民権西路駅で降りてサンルート台北に戻ってきましたが、寝るにはまだ早い台湾最後の夜。近くの雙城街夜市をフラフラ。サンルートに泊まるといつも行く台湾スイーツの屋台で、あれこれ4種類ほど指さしで選んで、最後に暖かいお汁粉をかけていただく紅豆湯。あー台湾だ。

       
ホテル近くの雙城街夜市         台湾スイーツを夜食に

 


雙連朝市

台湾5日目は、松山空港発の夜便で羽田に戻ります。遠出して、もし交通機関が止まるとやばいので、台北市内をウロウロすることに。地下鉄淡水線は、台北駅から分岐していた台鉄のローカル線、淡水線を地下鉄に転換したものです。

台鉄淡水線跡の公園 廟の前に露店

台北からホテル最寄りの民権西路駅までは地下路線ですが、その先の圓山駅の手前で地上に出て、台鉄の跡地を高架線で淡水に向かいます。民権西路から台北方面の隣駅、雙連に向けて地上の線路跡を歩いていくと、駅の施設が途切れると細長い芝生の公園が続きます。

文昌宮の付近から屋台が並びはじめて賑やかになり、雙連駅まで続く雙連朝市です。観光バスが停まり、ガイドが持つJTBの旗の後ろを日本人団体客がゾロゾロ。最近のパックツアーは、こんなところにも連れてくるんだ。

乾物屋

山盛りの豚足

イカ、シラス、スルメ 台湾バナナに釈迦頭

 


迪化街

雙連駅前の民生西路を西へ、淡水川に近い台北市内の西の端、迪化街へ向かいます。結構遠いなと思いながら、重慶北路との交差点で信号待ちをしていると、若い日本人女性から声をかけられます。1人で台湾を旅行中で、迪化街へ行きたいのだけど、まだかなと思っていたとか。

店頭のフカヒレ 迪化街の街並み

店頭にフカヒレを並べる店が見えてくれば、もうすぐです。迪化街には当時からの美しいバロック建築が並び、今でも1階は商店、2階や3階は住居として使われています。民生西路と迪化街との交差点で私は古い街並みの残る北へ、彼女は南へと別れます。

日本北海道干貝と台湾産のからすみ 歩道に線路の絵が

迪化街の民生西路から南は、漢方薬屋や乾物屋が軒を並べ、フカヒレやアワビ、ツバメの巣などの高級食材に観光客も足を止めています。台湾名産のからすみはお土産にも人気。日本北海道干貝はホタテの乾燥貝柱で、日本産は高級品です。

そんな一角に、歩道に線路を描いた建物があり、線路は中まで続いているようです。大稻埕故事工坊という名の博物館のような施設で、柱の案内図を見ると“萬華−南港記憶中的鐵道”となっていて、昔の台北の鉄道の企画展を開催していたようです。でも閉まっていて、月曜日は休館日かな。

台北霞海城隍廟 月下老人に願をかけ

迪化街に面した台北霞海城隍廟は、恋愛成就にご利益があるということで日本のテレビでも紹介された有名なパワースポット。日本人の若い女性も入れ替わり立ち替わり訪れていて、ボランティアでしょうか、台湾人の中年の女性が日本語で、月下老人へのお参りの方法を説明してくれます。先ほどの彼女の目的地は、ここだったのか。


 

 

 

 

 

 

  

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