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アヤソフィア

イスタンブール2日目は、前日と同じ電車通りを9時のオープンにあわせてアヤソフィアに向かいます。アヤソフィアは、東ローマ帝国時代の4世紀半ばに建設された教会が争乱により焼失した後、5世紀のはじめに再建されされたものの、6世紀に再度焼失して、現在の聖堂は6世紀の再再建です。アヤソフィアの入口の横には、5世紀の聖堂の遺構が残っています。

   
アヤソフィア     アヤソフィアの入口

ギリシャ正教の総本山として、ビザンチン建築の最高傑作といわれる6世紀の聖堂も、地震等による数回にわたるドームの崩落があり、その都度修理を重ねてきましたが、15世紀半ばオスマントルコによる東ローマ帝国滅亡により、イスラム教のモスクに改装されました。20世紀の革命によるトルコ共和国建国後は、博物館となり現在に至っています。

   
入口の横にある5世紀の聖堂の遺構     ミフラーブの上方に聖母子のモザイク

周囲に4本のミナレットも立ち、すっかりモスクの外観になっていますが、はじめからモスクとして建てられていないので、改装時に付け加えられたメッカの方向を示すミフラーブの位置が、微妙に右にずれているのがわかります。

天井を見上げると、修理を重ねてきたドームが真円ではなく、歪な形をしているのも見て取れ、17世紀の建築であるブルーモスク等と比較すると、築1500年以上の歴史を感じます。

直径33m前後のドーム 二階から見た聖堂内部
半ドームにある聖母子のモザイク 聖母子と大天使

聖堂内の壁には、東ローマ帝国時代の9世紀から12世紀頃に描かれたモザイク画があります。半ドームには5mに及ぶマリアに抱かれるキリストの聖母子座像がほぼ完全な形で残り、その横には半分失われていますが聖母子と大天使像が描かれています。

2階にあがると聖堂内がよく見渡せますが、工事の足場が組まれているのがちょっと残念。2階の壁には、キリストとマリア、ヨハネやキリストや聖母子と並ぶ歴代皇帝のモザイクが描かれています。これらは、モスクとして使われたオスマントルコ時代には、漆喰で塗りつぶされていたのだとか。

キリストとマリア、ヨハネのモザイク 聖母子と皇帝のモザイク
聖母子と皇帝夫妻のモザイク キリストと皇帝夫妻のモザイク

そういえば前回17年前の訪問時には、アヤソフィアの2階にあがったことも半ドーム以外のモザイクを見た記憶もありません。パックツアーだったから、ガイドが絨毯屋に連れて行く時間を確保するために端折ったのかな。


オリエント急行の終着駅シルケジ

アヤソフィアから電車通りを歩いて、かつてはオリエント急行の終着駅であったシルケジ駅へ。赤煉瓦の旧駅舎の横にB型の小さな蒸気機関車が保存展示されています。

シルケジ駅赤煉瓦の旧駅舎 駅舎の横に保存されている蒸気機関車

広い駅舎内は人影もまばら。訪問の数ヶ月前にボスポラス海峡横断トンネルが開通したためか、国電の近距離電車が発着していたホームは柵で囲われて立ち入れないようになっています。でも、金網の隙間から撮った停車中の電車は、パンタグラフを上げ、テールランプも点灯しているので、地上の線路はまだ生きているようです。

がらんとした駅構内 新型電車の停まるホームは柵で覆われていた

トルコの国父、トルコ共和国初代大統領アタチュルクの顔のモニュメントが建つ駅舎側のホームには、国際列車も発着していたのですが、線路の工事でシルケジとチェルケスキョイの間がバス代行になっているようです。

ボスポラス海峡横断トンネルに接続する工事にしては100kmも西の区間まで運休にするとは遠すぎますが、この際一気に線路の改良を行おうとするものでしょうか。運行が再開された場合、海峡横断トンネルに直通するのでしょうか。再びシルケジ駅の地上ホームに国際列車が姿を現すことを期待したいのですが。

駅構内にアタチュルクの顔 ホームに面したレストランオリエントエクスプレス

国際列車のホームに面してレストランオリエントエクスプレスがあり、使われなくなったにテーブルをセットしていますが、お客さんの姿はありません。

その隣の同じく旧駅舎内にイスタンブール鉄道博物館があるので、入ってみることに。ドアを開けると1部屋だけの小さな博物館で、受付の女性職員が一人いるだけ。前回の訪問時に乗車した、アルストーム製の旧型国電の運転台部分のカットが唯一の実物展示です。吊りかけモーター音を響かせて、ドアを開け放したままでマルマラ海に沿って走っていました。

         
鉄道博物館の入口とフランスアルストーム製の旧型電車の運転台部分

あとは、オリエント急行の食堂車で使われていた食器類等、イスタンブールゆかりの品々が展示されています。

イスタンブール鉄道博物館は、こちらで詳しく紹介しています


ガラタ橋の鯖サンド

シルケジ駅からガラタ橋のたもとエミノニュ桟橋へ向かいます。トルコのゴマパン、シミットの屋台が出ています。その向こうの金角湾に、派手な船が並んで浮かんでいます。イスタンブール名物、鯖サンドの店です。前回の訪問時は、木の葉のように揺れる小さなボートの上で鯖を焼いていましたが、今ではずいぶん立派な船になっています。

シルケジ駅を背にトラムT1 シミット(ゴマパン)の屋台
鯖サンドの船 船内で鯖を焼いている

焼きたてを注文して、お昼ご飯にします。長いパンに焼き鯖とレタス、タマネギをはさんで紙にくるみ、はいっと手渡されます。お好みでテーブルの上のレモン汁等をかけて食べると、この組み合わせなかなかいけます。日本人には、ハンバーガーより合うかも。

鯖サンド屋のオープン席 パンに焼き鯖とレタス、タマネギをはさんで出来上がり

 


コチ博物館

鯖サンドは1つ食べればお腹がいっぱい。次は、隣にあるエミノニュバスターミナルから、バスに乗ってコチ財閥が運営する博物館に向かいます。金角湾を渡るとき、並行してメトロM2号線の延長のための架橋工事をしていて、橋の真ん中に駅を建設しています。この区間は、2014年に国電のボスポラス海峡横断線に接続するイエニカピまで延長開業しています。

エミノニュのバスターミナルから47系統で 金角湾にメトロの橋上駅が工事中

バスは、旧市街から金角湾を渡って新市街に入ると、湾に沿って奥に向かい、アップダウンの激しい道を進みます。左手に飛び立とうとしている戦闘機の姿が見えてくると、コチ博物館に到着です。

ここは、コチ財閥が運営する鉄道から自動車、船に飛行機と、19世紀後半から20世紀初頭の乗り物なら何でもある博物館。あとで乗りに行く予定の、アジア側のカドキョイやヨーロッパ側新市街イスティクラル通りの路面電車も保存展示されています。

ドイツ製の蒸気機関車 ナローゲージの蒸気機関車
イスタンブールのアジア側カドキョイの路面電車 フィアットのディーゼルカー

コチ博物館は、こちらで詳しく紹介しています


船でボスポラス海峡を横断

コチ博物館の見学を終え、再びバスでガラタ橋のたものエミノニュに戻ってきました。エミノニュの桟橋から各方面への船便があり、ボスポラス海峡の対岸、アジア側のマルマラ海に面したカドゥキョイに向かう船に乗ります。運賃は、イスタンブールカードで1.95TL。風があってちょっと寒いけど、船室からデッキに出れば100円で30分ほどの海峡横断クルーズが楽しめます。

旧市街エミノニュ桟橋と
イエニ・ジャミー、スレイマニエ・ジャミー
船尾から見た新市街とガラタの塔
新市街のドルマバフチェ宮殿 乙女の塔

船上から、旧市街のエミノニュ桟橋の後方にはスレイマニエ・ジャミーとイェニ・ジャミーが、新市街に目をやるとガラタの塔、さらにその先の海岸にはドルマバフチェ宮殿が望めます。アジア側に近づくと、海峡に浮かぶ小島に建つ乙女の塔の向こうにボスポラス大橋が架かり、遠くヨーロッパ側旧市街の丘の上にはトプカプ宮殿、アヤソフィア、ブルーモスクの姿が並びます。

トプカプ宮殿 ブルーモスクとアヤソフィア

やがて、海に突き出たアジア側の始発駅だったハイダルパシャ駅の近くをかすめ、船はカドゥキョイの桟橋に接岸して短いクルーズは終わります。

ハイダルパシャ駅 カドゥキョイに入港する船

 


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