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アグラ・カント駅へ

列車は架線の下をディーゼル機関車に牽かれてアグラに向かいます。単線のため、途中駅で貨物列車と交換。線路と並走する道路を走る、屋根まで乗客の乗った超満員のバスを追い抜きます。インドって、ホントに人が多いんですね。

屋根のない島式ホーム1本だけの駅を通過
貨物列車と交換 超満員のバス

その先の駅では、電車と交換。乗客用の扉は機器室のある先頭車は2個所、中間車は3個所の近郊型です。

アグラに近づき、ガンジス川の支流の一つであるヤムナー川を長い鉄橋で渡ります。河原では大勢の人が川の水を使って洗濯をしていて、中州にはカラフルな布が干されています。ガイドによると、洗濯を生業とする位の低いカーストの人々だとか。

近郊電車と交換 大幅遅延の列車はアグラへ急ぐ
ヤムナー川の河原で洗濯
川岸にアグラ城 車窓から彼方にタージマハルの姿が

鉄橋を渡る車窓から、向こう岸にアグラ城の姿が見えます。さらに遠くには、逆光に浮かぶタージマハルがシルエットで。

列車は、2本のラジダーニエクスプレスの待ちあわせによる遅れも加わり、定刻の6時40分から3時間の遅延でアグラ・カント駅に到着です。跨線橋の上から列車の編成を見ると、屋根にクーラーが埋め込まれた車両は私の乗った寝台車1両だけ。ラジダーニに比べ優先度の低い列車なのでしょう。でも、遅れてくれたおかげで、朝の車窓を存分に楽しむことができました。

3時間遅れでアグラ・カント駅に到着

迎えのクルマで朝食のレストランに向かいます。アグラの旅行会社の運転手は朝から3時間、駅前に停めたクルマの中で待っていてくれたとか。続いて、先にホテルにチェックイン。ここで、初日に成田から乗り継ぎの香港に向かう便で隣の席になった、日本の若い男性の2人組に再会。彼らもバナラシから夜行列車に乗ってきたのだとか。冷房付きの寝台車は1両だけだったので、同じ車両に乗り合わせたようですが、気付きませんでした。バナラシでは、ガンガーで沐浴の真似事をしてきたのだとか。エーッ!あの汚い川で!


タージ・マハル

彼らも同じ旅行会社の手配だったので、一緒にアグラ観光かと思ったのですが別行動でした。まずは、世界遺産のタージ・マハルへ。2005年当時は、大気汚染で表面の白い大理石が汚れていたタージマハルの洗浄工事が終わり、純白の美しさが蘇った時で再度の汚染を避けるため、タージマハルから一定の距離まで自動車の乗り入れが禁止されていました。クルマを降りて、徒歩で入口に向かいます。

建設に22年の歳月をかけ、17世紀半ばに完成したタージ・マハルは、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによにより、38歳の若さで世を去った彼の愛妻ムムターズ・マハルの霊廟として、デリーにある第2代皇帝のフユマーン廟をモデルに建てられました。

アグラ・カント駅前 タージマハルの入口
タージマハルの観光客 タージマハルの大楼門

ガイドが入口で待っているので中は一人でと言うのですが、ガイドの入場料を持つので一緒にと誘います。当時の入場料は外国人が750ルピー(2005年のレートで約2200円、2015年のレートで約1400円)、インド人はわずか20ルピー。

赤い砂岩でできた大楼門を抜けると、青空をバックに、水路の向こうに浮かび上がる白亜の霊廟タージ・マハル。息をのむ美しさとはこのことをいうのでしょう。4本のミナレットとともに、バランスのとれた対象形です。本物の美しさはとてもパソコンの画面でお伝えすることなどできません。

大楼門を抜けると水路の向こうにタージ・マハル
タージ・マハルは王の愛妃の廟 内側から見た大楼門

大理石の床を痛めないために、入口で靴にカバーをはめて霊廟に入ります。近くで見ると、大理石の表面には象嵌細工でカラフルな模様が埋め込まれています。

シャー・ジャハーンとムムターズ・マハルの墓石が並ぶ内部は撮影禁止。左右には、赤い砂岩に大理石のドームを抱くモスク(左、西側)と集会室(右、東側)がありますが、外観は同じ。

シャー・ジャハーンは自分自身の廟として、ヤムナー川の対岸にタージマハルと対になる黒大理石の廟の構想を持っていたといわれています。しかし、息子達による後継争いに巻き込まれてアグラ城に幽閉されたまま亡くなり、タージマハルの妻の隣に葬られて黒タージは夢と消えたのだとか。

床を傷つけないようシューズカバーを付けて 正面からタージマハルに上がる
ヤムナー川の対岸に黒いタージが計画されていた 西側に建つモスク
タージマハルとモスク 昼食はカレーと焼きそば

5月のこの時期は乾期、アグラの気温は40℃を軽く越えます。余りに暑いので、帰りはクルマのところまでサイクルリキシャに乗って戻り、市内のレストランで昼食です。カレーに焼きそばを加えて変化を持たせることに。

ホテルに戻る途中で、ガイドから買わなくても良いので大理石の店に立ち寄ってほしいとのこと。客を連れて行っただけでリベートが入るのかなと思ってOKした店では、タージマハルの表面と同じ大理石の象嵌細工の加工現場を見学できました。


 

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