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ドイツ4日目は、朝からハノーファーの街巡り。駅前を横切るトラムは、どれも高いホームに対応した折りたたみステップ付きの高床車ばかり。駅前のバーンホフ通りを、地下鉄Uバーンが交差するクレプケ広場へ。日曜の朝のためか、人通りがほとんどありません。
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DBハノーファー中央駅の前を行くトラム |
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バーンホフ通り | 地下鉄駅のあるクレプケ広場 |
オペラハウス、ドイツ銀行など、ハノーファーの都心には立派な石造りの建物が並びます。そんな一角にあるエギディエン教会は、マルクト教会、聖十字架教会とともにハノーファーの3旧教会の一つ。14世紀の由緒ある教会ですが、第二次世界大戦の空襲による屋根が落ち、外壁だけの姿をとどめています。
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オペラハウス |
誰でしょう |
ドイツ銀行 | 屋根が落ちたままのエギディエン教会 |
ハノーファーのシンボル市庁舎。20世紀のはじめの建築で、高さ100mの丸屋根までエレベータで上れるとのことですが、残念ながら朝が早くてまだオープン前。裏に回ると、公園の池にその姿を映しています。
ハノーファーの市庁舎 | |
裏に回ると池に映る市庁舎の姿が美しい |
街中に戻ると、州庁舎のライネ城。近くには、市庁舎には若干及ばないが、高さ97mの塔を持つマルクト教会。隣の赤煉瓦は、アムマルクト。マルクトは英語のマーケットなので、ショッピングセンターでしょうか。でも、今日は日曜日でお休み。
州庁舎ライネ城 | マルクト教会 |
アムマルクト | 何のモニュメント? |
ホテルに戻り、チェックアウトして荷物を預けます。
日曜日にハノーファーを組み込んだのは、3月下旬から11月上旬までの日曜祝日に郊外にあるトラム博物館がオープンするから。開場の11時から逆算して、駅前からUバーンで向かうことに。トラム博物館のホームページには、ハノーファー中央駅から1番でGleidingenへ、390番のバスに乗り換えWehmingen下車となっているものの、Gleidingenはかなり郊外で入手したゾーン1の路線図の外らしく、390番のバスも載っていない。
交通局の切符売り場 | Uバーン乗り場へ降りていく |
切符の刻印を忘れないように | 次々といろんな系統のUバーンが 動物園行きはパス |
駅ナカのインフォメーションで尋ねると、駅前広場の交通局の切符売り場で聞けとのこと。切符売り場の小屋を探し当て、1日券を買うついでに尋ねると、6番のUバーンから330番のバスに乗り継ぐ別のルートを教えてくれます。これなら乗り継ぎ駅のKronsbergも接続のバス路線も載っているものの、トラム博物館は路線図の外でゾーン2の運賃が必要とのこと。運転手に伝えておけばえば、下車する停留所に着けば教えてくれるとのこと。
バーンホフ通りの地下道を、6系統の通るUバーンのクレプケ駅へ。ホームの入口で切符の刻印を忘れないよう。日曜日でも電車は次々と来るものの、この駅を通る系統は多く、やっと来た6系統は丸い新型車。
向かいのホームには地上のトラムと同じ緑や赤の旧型車 | |
6系統メッセ東行きが来た | 新型Uバーンの車内 |
新型車は、中間に短い車体をはさんだ、3車体3台車の連節車を2本併結。路面で乗降するときは、ドアの下に2段のステップが出てくる構造で、高床車にもかかわらず足回りが全てカバーされているのもユニークです。
Uバーンは3駅ほど先で都心を抜けるとすぐに地上に出て、専用軌道を快走する郊外電車になります。車体幅が狭いためか、短い中間車だけがクロスシートで、他はロングシート。
郊外の駅でバスに乗り換え |
Kronsberg駅の踏切のところにあるバス停の時刻表では、日曜日の330系統は10時以降は毎時28分発の1時間間隔でWehmingenまで15分。幸いあと20分ほどで来るようだが、何か脚注が。Google で翻訳すると、日曜日は終日、土曜は夕刻から、平日も夜間はミニバスで運行するので、グループで乗るときは30分前までに電話せよということらしい。
空でやってきたのは、フロントガラスの内側に系統番号と行き先の紙を貼った、ミニバスならぬワゴン車のタクシー。運転手にトラム博物館に行きたいと言って、1日券を見せて乗り込みます。運転手を除く定員はわずか7名ですが、結局 Wehmingen に着くまで乗客は私だけ。
タクシーのフロントガラスにバスの系統番号と行き先 | こんな森を抜け |
菜の花畑を走り | やっと着いた |
森を抜け、菜の花畑を眺めながら15分。下車時に運転士から教えてもらった道は、数件の住宅街を抜けると畑の中を道を馬が歩いています。本当にこの先にトラム博物館があるのと思われるところですが、馬の向こうに博物館は→の看板が。
馬も行く道をたどり | トラム博物館に到着 |
動態保存車が運行中 | 屋根の下の保存車 |
ハノーファートラム博物館は、300両以上の車両を保有していたドイツトラム博物館が破産したあとを受けて、1987年に設立したボランティアで運営する組織です。旧西ドイツを中心に一部東ドイツや周辺国の各都市のトラムや事業用の車両を補修して50両余りを展示し、一部は動態保存として鉱山の跡地を活用した構内や、外部の畑の中の標準軌の線路を使って運行しているのだとか。
トラム博物館の動態保存車の運行
ここまで来るバスには他に誰も乗っていなかったので、お客さんがいるのか心配したものの、トラムファンや家族連れでそこそこ賑わっています。この日は、4両の動態保存車が稼働していて、一番古そうな西ベルリン市電の2軸車に乗って一回り。動画でご覧ください。
ドイツ各地や近隣諸国のトラムを保存展示している | |
パンタを上げて通電している車両も | ブダペストのヨーロッパ大陸一古い地下鉄もある |
ハノーファートラム博物館は、こちらで詳しく紹介しています。