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ツェレの街は木組みの家

第二次世界大戦の爆撃を免れ、15〜17世紀の木組みの家が建ち並ぶ旧市街までは、ツェレ駅前のバーンホフ通りを東へ徒歩で20分程。途中の住宅街で、ソメイヨシノとは趣が異なるものの桜らしき花が咲いています。ゴールデンウイークに桜は北海道ですが、北ドイツの気候も似ているのでしょう。

DBツェレ駅

桜かな

その先で公園の緑地に展示してあるのは、何これ、水道のバルブと掘削機の先端部分でしょうか。やがて、堀に囲まれたツェレ城が白壁と赤い屋根の優美な姿を現します。リューネブルク伯の居城だったそうで、側面から回り込んで城の正面をよく見ると、左右の塔の様式が異なります。16世紀にルネッサンス様式で建てられ、17世紀に左側の塔がバロック様式で追加されたとか。

水道管と掘削機の先端?

ツェレ城(側面)

こっちがツェレ城の正面でした

ボーマン博物館

城の向かいに建つのが、この地方の民族博物館であるボーマン博物館。博物館の横を東に入ると旧市街。旧市庁舎の建つマルクト広場では、その名の通りに市が開かれています。八百屋には、ちょうど旬の季節を迎えた白アスパラガスが並び、市庁舎裏の市教会の前には花屋が店を出しています。

旧市庁舎が見えてきた マルクト広場と旧市庁舎
白アスパラガスが旬の季節 グリーンアスパラも
花屋も店を出している 市教会

マルクト広場周辺は、お目当ての木組みの家のオンパレード。中でも、一番美しいと言われているのがホッペナーハウス。木造6階建てで、どの家も各階毎に上に行くほど外にせり出しています。通し柱は通っていないんでしょうね。正面の壁には、建築年だとすればもうすぐ600年となる1532の数字が、その上にはこの家の主でしょうか、男性の肖像画と1520-1546の数字が画かれています。

ツェレで一番美しいとされるホッペナーハウス
ツェレの街並み この家微妙に歪んでない?

木組みの家は全部で500件ほどあるそうで、戦災を受けずに残ったものをよく手入れして使っています。でも、さすがに古いだけあって、よく見ると微妙に歪んだり傾いて見える建物も。

旧市街の南側、池や噴水のある広いフランス庭園を通って駅まで戻ることに。桜が満開で、土曜日とあってか池の周囲ではフリーマーケットが開かれています。

フランス庭園の噴水 蚤の市
フランス庭園の桜 スーパーマーケットのパンコーナー

駅への帰り道にスーパーマーケットがあったので、ちょっと立ちより昼食にパンとビール、ヨーグルトを購入。ドイツのパンはどれを食べてもおいしい。


ツェレからICでカッセルへ

ツェレ駅に戻ってきました。かさ上げでしょうか、向かいのホームは工事中。ゴムタイヤと鉄の車輪を兼ね備えたショベルカーが、土を運んでならしています。

この駅にはICEは停車しなので、ICの入線を待ちます。制御客車を先頭に、ハンブルク・アルトナ発カールスルーエ行き、ドイツを北から南に縦断するインターシティーが電気機関車の後押しで入線してきます。

ホームの工事を行う車両
電気機関車の後押しでインターシティーが入線 ICの2等車内

次の目的地は、カッセル。ハノーファー、ゲッティンゲンと停車して、カッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅まで1時間と40分余り。車内で昼食を済ませます。

ドイツメルヘン街道の街、童話作家のグリム兄弟が暮らしたカッセルは、フランクフルトとハノーファーのほぼ中間に位置します。行ったり来たりで効率の悪い行程ですが、ジャーマンレイルパスだから運賃を気にすることはありません。

車内で昼食 カッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅前トラムターミナル

カッセルは、街の中心に行き止まり式のカッセル中央駅があるものの、効率化のためにICEの運行開始に合わせて、トラムで10分ほどのところに通過式のカッセル・ヴィルヘルムスーヘーエ駅を建設。ICEやICなどの優等列車はこちらに停まり、中央駅には入りません。

カッセル・ヴィルヘルムスーヘーエ駅を出ると、線路をまたぐ道路から人工地盤上にトラムの路線を引き込み、複数のホームの上に何本もの支柱で高い屋根を支えた、トラムとバスのターミナルがあります。

電車通りに出て西の方角をみると、トラムの向こうに世界遺産のヴィルヘルムスーヘーエ公園の緑と、丘の中腹に建つヴィルヘルムスーヘーエ城、さらにその奥の階段を登りつめた頂上の建物のてっぺんに立つ像はヘラクレス。毎週水曜と日曜の午後に、ヘラクレスの足元から流れ出る水が階段を伝い落ち、城の前で高さ50mを越える噴水となって吹き上げる“水の芸術”が行われるそうですが、残念ながらこの日は土曜日。

トラムの向こうにヴィルヘルムスーヘ公園 建物のてっぺんにヘラクレス像
NGT6C   カッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅前ターミナルのトラム   8NGTW

 

カッセルトラム博物館

カッセル交通(株)KGVが運行する青いトラムの主力は、角張ったデザインのデュワグ製MGT6Cと、丸みをおびたデュワグ/ボンバルディアの8NGTW。いずれも3車体連節車で、両端の動力台車上の床が高くなった部分低床車。MGT6Cは片運転台片側扉ですが、8NGTWには片運転台片側扉と両運転台両側扉が共存するようです。終点がループになっていない系統があるのでしょう。

カッセル−ヴィルヘルムスーヘーエ駅前から4系統に乗って10分余り、カッセルの中心部を抜けフルダ川を渡り、車庫への分岐線のあるハレンバート・オストで下車。

車庫への分岐線 トラムの向こうに見える車庫
デュワグの旧型車を改造した特殊車(事業用車)

サンデルスホイザー通り車庫の前には、系統番号に“S”、方向幕に“特殊車”と表示したオレンジ色の電車が停まっています。両運転台、両側扉のデュワグの旧型2車体連接車の改造のようで、一部の側窓を塞ぎ、正面のおへそライトは撤去してその両サイドに2灯のヘッドライトが追設されています。

通り沿いに車庫の側面に回ると受付のような窓口があったので、トラム博物館はどこかと聞いてみることに。その先と教えてもらって構内に入ると、そこにはループ線になった線路はあるものの、青い連接バスが何台も停まっていて実態はバスの車庫。あっちこっちウロウロ探してもしてもトラム博物館が見つからず、尋ねる人もいない。

デュワグの旧型車の連接台車 内部はバスの車庫だった
トラム博物館の看板 屋根裏部屋のジオラマ

もう一度受付で聞いてみようと戻ってきたら、何とすぐ隣の建物の入口に“Tram und Bus Museum”の看板を発見。ドアを開けて階段を登り、部屋に入って1ユーロの入場料を払います。

カッセルトラム博物館は、天井が斜めになった屋根裏部屋のような狭いところを使った小さな展示室が1部屋だけで、1ヶ月ぶりの開館なのに、お客さんは私1人だけ。実物車両はなく、模型とジオラマ、パネルと電車のパーツの展示だけで1ユーロの入場料に納得。

カッセルトラム博物館は、こちらで詳しく紹介しています


 

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