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ボギー台車には両フランジの車輪が2軸。間にレール方向に1台のモータがあり、車輪への動力伝達はウオームギヤのように見えます。片側の車輪の側面だけがピカピカに光っているので、ここがディスクブレーキのようになっているのでしょう。基本は電気ブレーキで、モータを介してウオームギヤでつながっているので、片方の車輪に機械式のブレーキをかければ、もう一方にも作用する構造と思われます。
台車にモータはレール方向に1台 ウオームギヤで車輪を駆動しているようだ | |
剛体架線と屋根上の小さなパンタグラフ |
前の車体の屋根上には、前後に2基の小さなシングルアームのパンタグラフ。剛体架線で正確に位置決めができるので、シューの幅は狭くなっています。
前方だけの片運転台で、外吊りの両開きドアが前後の進行右側に2個所ずつ。FRPの座席は、2人がけがドアのない左側に寄せて設けられています。右半分が通路で、日本のように超満員になると車体が右に傾くと思いますが、ドイツではそんな心配はないのでしょう。連結面近くと短い中間車はロングシート。何故かここだけにモケットが張ってあります。
運転席 | 前方車両の車内 |
短い中間車の車内 | 後方車の車内 |
乗車券を買い直して東の終点オーバーバルメンへ、今度は運転席の後ろのかぶりつき席を確保。途中駅で、また動態保存の旧型車とすれ違うと、駆動方式が異なるようで盛大な吊りかけ音を残して通過していきます。
途中駅の多くはヴッパー川の上 | |
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ヴッパー川の上を行くヴッパータール空中鉄道 |
東の終点オーバーバルメン駅でもループ線を使って折り返しますが、その先が車庫になっていて、ここで乗務員の交代が行われているようです。
オーバーバルメン駅 | オーバーバルメンの降車ホームとループ線で折り返す電車 |
河原に降りて、次々とやってくる電車の撮影です。吊りかけモータ音を響かせて、旧型の動態保存車がやってきました。台車をアップしてみると、モータ軸が車軸方向。でも、吊りかける車軸がありませんね。スポーク車輪に年代を感じます。
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オーバーバルメン駅に到着する電車 | オーバーバルメン駅を発車した電車 |
旧型車の2連がやってきた | モータと車輪 駆動方式が異なる |
旧型の動態保存車の後ろ姿 |
フォーヴィンケルからオーバーバルメンへに向かうヴッパータール空中鉄道を動画でご覧ください。
フォーヴィンケルからオーバーバルメンに向かうヴッパータール空中鉄道
ヴッパータール空中鉄道のオーバーバルメン駅に隣接して、Sバーンのヴッパータール・オーバーバルメン駅があります。発車時刻表示を見ると、デュッセルドルフ方面のSバーンがあるので、空中鉄道でヴッパータール中央駅まで戻らずに、ここで少し待つことに。
アベリオが2車体連接のディーゼルカーで運行するSバーンが発車していき、294型凸型ディーゼル機関車の牽く空のコンテナ貨物が通過していきます。
アベリオがディーゼルカーで運行するSバーン | 貨物列車が通過 |
デュッセルドルフ方面のSバーンはどこの会社が来るかと待っていたら、赤いDBの部分低床3車体連接車の2本併結が来ました。前後の車両は2扉、中間車は1扉の初めて見かける車両です。正面DBマーク上の形式は1440型。DBの電車の型式は400番台ですが、何故か1桁多い。3扉の422型連接車の置き換え用にデュッセルドルフ周辺の路線に投入された新車のようです。
ストライキ中のDBで運行される数少ないSバーンが到着 | |
車内は車掌さんだけ | 高床の連接部の座席 ゴミ箱の上に小さなテーブル |
スト中もわずかに動くDBのSバーンですが、車内にいるのは車掌さんだけ。それでも各駅に停まりながら少しずつ乗客を拾ってデュッセルドルフに中央駅に到着です。駅構内のDBのインフォメーションには、ストの状況を尋ねるのか、行列ができています。
DBのスト中でも賑わうデュッセルドルフ中央駅のコンコース | DBのインフォメーションには行列が |
デュッセルドルフ中央駅前を行き交うトラム |
当初計画では、この日はヴッパータールからエッセンの鉄道博物館にまわり、デュッセルドルフに戻ってから夕刻のICEでフランクフルトに向かう計画を立てていましたが、DBのストで乗車するICEの時間が繰り上がったため、鉄道博物館は諦めデュッセルドルフ市内で時間をつぶすことに。
前日の散策を終えたホーフガルテンまでやってきました。公園内に建つ18世紀のイエガーホーフ城は、ゲーテ博物館になっています。そこから西へ、ライン河畔に建つ丸い煉瓦造りのトーンハレはライブ会場。その近くに架かるオーバーカッセラ-橋の手前でUバーンが地上に顔を出し、ライン川の対岸へ橋を渡っていきます。
ホーフガルテンから見たゲーテ博物館イエガーホーフ城 | ライブ会場トーンハレ |
ライン川の遊覧船 | オーバーカッセラ-橋の向こうにそびえるラインタワー |
ライン川は水上交通の大動脈。各種の貨物船が行き交い、観光客を乗せた遊覧船もオーバーカッセラ-橋の下をくぐります。向こうに見える塔はラインタワー。高さ180mの展望台に登ってみたいが、時間が足りません。
ライン川に架かるオーバーカッセラ-橋を渡るUバーン | |
城の塔の船舶博物館と聖ランベルトゥス教会 | ライン河畔プロムナードの時計塔 |
ライン河畔のプロムナードを散策。川辺に建つ白くて丸い塔は、もともとはデュッセルドルフ伯爵の城の塔だったそうで、第二次大戦で城が焼失し、この塔だけが残ったのだとか。現在は船舶博物館になっています。その向こうにに建つ、ゴシック様式のランベルトゥス教会とともに、河畔で目立つ存在です。
マルクト広場の騎馬像と市庁舎 | デュッセルドルフ旧市街 |
ハインリッヒ・ハイネの家 | 旧市街を行くトラム |
河畔から1本入ると、ヤン・ヴェレムの騎馬像の立つ旧市街の中心マルクト広場。向かいの建物は市庁舎です。平日でも賑わう旧市街の一角に、ドイツの詩人で作家でジャーナリストのハインリッヒ・ハイネの生家があり、その近くの狭い一方通行の単線をLRTのコンビーノが通り過ぎていきます。