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バルト海に面したヴィスマールの港

ニコライ教会から港に向かうと、木組みで煉瓦造りの建物が橋のように川をまたいで建っています。ずいぶん歪んでいますね。旧市内から旧港への出口になる、15世紀ゴシック様式の“水の門”も煉瓦造り。

川を跨いで建つ家 歪んでいますね

15世紀の水の門
ヴィスマール港の奥まったところに停泊する小型漁船 背後はシーフードを提供するレストラン

ここは旧港でヴィスマール港の一番奥まったところ。小型の漁船が係留され、その後ろの建物にはシーフードレストランの看板が。岸壁に3隻のクラシックな木造船が横付けしています。いずれも、船内には燻製やマリネなど、魚を材料にしたお総菜が並んています。

港に3隻のクラシックな船が停泊

船は魚を調理したお総菜店だった

港のレストラン 木組みに煉瓦の建物

旧港に面した広場にテーブルを並べるレストラン。煉瓦造りで、階段状のファザードがおしゃれ。水の門をくぐって、再び旧市街の中へ。

 

ヴィスマール旧市街

石畳の道を行くと煉瓦造りの精霊教会。切り妻屋根の建物が並ぶ世界遺産の旧市街も人通りが少なく、寂れた旧東ドイツを引きずるようで活気を感じない街です。

精霊教会 切り妻屋根の建物が並ぶ旧市街
マリエン教会 マリエン教会は塔の部分だけが残っていた

周囲が開けたところに建つ塔はマリエン教会。高さ80mで入港するから見える塔は、ヴィスマールのランドマークだったとか。何か変だと思ったら、教会が建っていた場所は建物の外周にあたる低い煉瓦塀と、その内部に柱のあとが残るだけで、戦後70年以上を経ても戦災から修復されたのは塔だけ。

マリエン広場の先にあるのが、市庁舎の建つ街の中心マルクト広場。中央の丸い青銅製の屋根が付いた建物は給水塔。かつてビール醸造が盛んだったヴィスマールでは大量の水が必要だったため、水路が作られ街の中心に給水塔が設けられたのだとか。

マリエン教会近くの建物 ヴィスマール市庁舎
マルクト広場の真ん中に給水塔 14世紀の建築アルタ・シュベーデ

広場に面した階段状のファザードを持つ煉瓦造りは、14世紀に建てられた街で最古の建物“アルター・シュウェーデ”、古いスウェーデン人。この街は、17世紀半ばからスウェーデンの支配下に入り、ドイツに戻ったのは20世紀初頭。

旧市街の散策を終えてヴィスマール駅に戻ると、駅舎側のホームにはベルリン周辺で見かける私鉄ODEGの黄色い二階建て電車が停車中。ベルリン方面行きの快速で、DBのストには参加していないのでしょう。これに乗ればシュベリーンまで行けるものの、ストのため帰りの電車の運転間隔が開き、バート・ドーベランに戻るのが遅くなるため断念。地下道を渡って、ロストック方面のデジロが待つホームへ。

ODEGの二階建て電車 左のデジロに乗ってバート・ドーベランへ

 


蒸気機関車モリーがバート・ドーベランに向け発車

ローカル線のディーゼルカーでバート・ドーベランに戻ってきました。接続を受けて、モリー鉄道の蒸機列車が出ていきます。最後部の荷物車の後ろにモニタールーフの古典客車が連結されています。

99 2321号機がバート・ドーベランを発車 最後尾に古典客車を連結
古典客車がカーブの向こうに消えていく ホテル近くバート・ドーベランの街並み

 

バート・ドーベランの商店街を行くモリー鉄道のSL

ホテルに戻ってしばし休憩後、古典客車を連結していた99 2321号機がキュールンクスボルン・ヴェストで折り返してくる頃合いを見計らって、バート・ドーベラン シュタットミッテの商店街へ。

商店街の併用軌道を蒸気機関車モリーがやってきた
バート・ドーベラン シュタットミッテを発車 バート・ドーベランに向けて去っていく

カンカンの鐘の音とともに姿を現した99 2321号機は、古典客車をキュールンクスボルン・ヴェストで切り離して置いてきたようです。

蒸気機関車モリーの牽く列車で、バート・ドーベランからキュールンクスボルン・ヴェストの往復を動画でご覧ください。

 バック運転でバート・ドーベランからキュールンクスボルン・ヴェストに向かう蒸気機関車モリー

 キュールンクスボルン・ヴェストからバート・ドーベランに向かう蒸気機関車モリー

バート・ドーベランに向けて走り去っていく蒸気機関車モリーを見送ったあと、商店街のレストランへ。でも、メニューはドイツ語だけ。しまった、タブレットをホテルの部屋に置いてきて、翻訳できない。Bierがビール、Fischが魚までは何とか理解でき、店の女性は英語を話すので魚の種類を聞いてみたが英語名は知らないらしく、奥から独英辞典を持ってきて手渡されます。

夕食はモリーの走る通り沿いのレストランで
表の通りを行く
キュールンクスボルン・ヴェスト行き最終列車
久しぶりにまともなレストランでの夕食

辞書を引いても魚の種類はよくわからず、北の海の魚はタラかサケかニシンのいずれかなと思って、調理法だけ確認して適当に注文したら白身でした。

レストランの窓の向こうを、キュールンクスボルン・ヴェスト行き最終列車が通り過ぎます。このあと、夜の2往復半はバス代行に。


ハンブルク経由の大回りでリューベックへ

ドイツ7日目は、ハンザ同盟の街リューベックに向かいます。まずはその前に、前日と同様に朝食前に商店街でモリーの牽く列車を撮ってと思ってていたのですが、朝起きてDBのホームページでバート・ドーベランからリューベックで検索すると、前日は平常運行と表示されていたのに、一夜明けると全部の列車に×印が付いています。

途中、ヴィスマールとバート・クライネンで乗り換えですが、詳しく見るとバート・クライネンとリューベック間、所要50分ほどのローカル線が全滅。他に考えられるコースとして、一旦ハンブルクまで出るルートで検索すると、午前中に1本だけ、9時7分ロストック始発のハンブルク行き快速REが運行予定。ハンブルク−リューベック間は通常の3分の1、概ね毎時1本程度の運行が確保されています。

朝のハンブルク行きを逃すと、あとはどうなるかわかりません。もう撮影どころではなくなり、予約の時間より早いものの事情を話して朝食を用意してもらいます。食事中に、目の前の駅にキュールンクスボルン・ヴェストからの朝の一番列車が到着。

午前中に1本だけハンブルク行きが運行 ホテルのレストランから見た到着列車
モリーがスタンバイ キャブ横のプレート

ホテルをチェックアウトしてバート・ドーベラン駅へ。99 2321号機は折り返しの準備完了し、客車を従えてDBの接続列車の到着待ち。バートドーベランからハンブルクは、ヴィスマールとシュベリーンで乗り換えた方が距離的には短いものの、乗り換えが1回でしかも始発の方が確実と判断してロストック方面行きの入線を待ちます。

翌日のハンブルクからデュッセルドルフまではICEが全滅のため、わずかに動くICの指定席を確保しておこうと、列車の到着までの間にタッチパネル式の券売機を英語に切り替えて操作するも、指定席に運賃も含めた料金が表示されてしまい、ジャーマンレイルパスを持っていて指定券だけを購入する方法がわからない。

DBのバート・ドーベランは無人駅で窓口は無し。近くにいた男性客に助けを求めると、ドイツ語に戻して操作方法を教えてくれます。通常の切符購入のように出発駅と到着駅を選ぶのではなく、時刻検索のところから入るのだとか。幸い座席は確保できたので、今日のバート・クライネンとリューベック間のように、いきなり運休にならなければいいのですが。

バート・ドーベラン駅のDBの券売機 先に2番線にヴィスマール行きが到着
続いて同じホームの1番線にロストック方面のデジロが入線

 


 

 

 

 

 

 

  

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