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L型の車両の展示館の向こう側に2両連結した青に金の縁取り、黄金の天使の装飾のある客車がいます。屋根に乗せている王冠は王室専用車の証でしょう。あのノイシュヴァンシュタイン城を建てたバイエルン王、ルートヴィヒ2世のサルーンカー(特別客車)です。

ルートヴィッヒ2世のサルーンカー
屋根上の王冠と豪華な側面の装飾

サルーンカーの窓から中を覗くと、豪華な内装のメインサロン、寝室、トイレが備わっています。それにしても、ゴールドが好きですね。この他に、おつきの職員の小部屋もあるそうです。

車内のメインサロン
ルートヴィヒ2世の寝室
ルートヴィヒ2世のトイレ

台車は枕バネも軸バネも板バネで古典的なタイプですが、1860年製でボギー台車を履いていたこと自体が豪華だったのでしょう。

旧式の板バネのボギー台車

サルーンカーの隣に連結されている3軸車はテラスカー。前後にベンチが置かれたオープンテラスがあり、中央の小さな客室にも簡易なベンチとテーブルがセットされています。

もう1両連結されているオープンデッキの車両
車内には簡素なベンチ
足回りは3軸

ダークグリーンの5号は1872年製、鉄血宰相の異名を持つプロイセン王国の首相、ビスマルクが使ったサロンカー。内部はサロンとベッドを備えた執務室の他、随行員の部屋やトイレを備えています。窓にはカーテンに加えて木製のブラインドを備え、外観は一般の客車と区別がつかないようにしていたのだとか。

ビスマルクのサロンカー
サロン
執務室のデスクとベッド

この黒い貨車は、イングランドのサウスヘットン炭鉱で使われていた石炭車で、ヨークにある英国国立鉄道博物館からDBミュージアムへの永久貸与。1829年製で、ヨーロッパ大陸で保存されている最古の鉄道車両。2.5tの石炭を積んで、馬や機関車に牽かれたのだとか。てこの先に付いたブレーキシューが木製ですね。

英国から貸与の石炭車

1835年にニュルンベルク−フュルト間約8kmにドイツで最初に開通した、バイエルン・ルートヴィッヒ鉄道で使われた2軸の2等客車8号。同年製造でドイツ最古の鉄道車両、唯一の生き残りです。定員が24人なので、1列4人がけのシートでしょう。車内にまではみ出る大きな車輪を使用していますが、うまく座席の下に納まるように処理しています。牽引した蒸気機関車、アドラー号はレプリカですが、この客車は本物。

ドイツの鉄道開通時 最初の2軸客車
客車の車内

E11型電気機関車やレールバスの前頭部のカットボデーが置かれ、機器がそのまま残された運転台部分に立ち入れるようになっています。

E11型電気機関車の前頭部
レールバスの前頭部

以上で実物の展示はおしまいと思っていたのですが、後日、大失態を犯していることに気付きました。

DBミュージアム訪問から1週間後、ライプチヒからアウクスブルクに向かう途中、ニュルンベルクでICEから乗り換えたREの発車直後の車窓から、駅構内に留置されている流線型の103型電気機関車を見つけ、その後ろにDBミュージアムの看板があることに気付きました。

該当個所をGoogle map の航空写真やストリートビューで確認すると、DBミュージアムの本館から道路を隔てた線路側に別館があり、DBミュージアムを訪れた方のブログ等によると本館に収容できない貴重な車両が保存展示されていて、これを見落としていることがわかりました。残念! 地○の歩き方には別館のことは何も書いていなかったよ!


 

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