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モニタールーフのボギー車1378号もデータがありません。車体と屋根の形状や車内の様子からみて、前ページの1464号と同様に木造車の鋼体化でしょう。面白いのは運転台側面窓上の方向指示器。日本でも、ボンネットバスの時代にこんな機械式の方向指示器を使っていましたね。

片運転台の2軸単車1601号は、戦後1951年の東ドイツ製のローバー(Lowa)カー。連結しているのは、同型車体の付随車803号。運転台をみると制御器とハンドブレーキのみで、エアーブレーキは無いようです。東ドイツ製の標準型2軸単車、ゴータカーの前身でしょうか。車内はクッションの効いたシートが前向きに並んでいます。吊革が無いのはゴータカーも同じ。

ミニカーのように見えますが本物です

ゴータカーの2軸の付随車830号。この車両もデータがありませんが、同じゴータカーの3車体連接車が現役の頃は付随車を1両牽引している写真があるので、1960年代の製造でしょう。今は、博物館のカフェとして使われています。

ゴータカーの付随車830号

共産圏の標準型、1万両以上製造されたチェコスロバキアの丸いタトラカー東ドイツ向けバージョンT4。この車両もデータがありませんが、1960年代後半から70年代の製造で、低床連節車が導入されるまで、ライプツィヒのトラムの主力として活躍した車両です。東西ドイツの統一後は、タトラカーも車体を更新していますが、これはオリジナルのスタイル。連結している同形の付随車520号の車内では、古いビデオを上映していました。

タトラカーT4
タトラカーT4の付随車

角張った車体にモデルチェンジしたタトラカーの連接車。1308号は、2車体で台車が2台の短い連節バージョンKT4、1976年製。わずか8編成で、ライプツィヒではT4に比べ少数派だったようです。運転台をみると、米国PCCカーから受け継いだアクセルとブレーキペダルで、足だけで手を使わない運転がよくわかります。出力44.3kW×4。

タトラカーの連節車KT4

車庫の奥でレストア中の車両が2両。いずれは、綺麗に蘇るのでしょう。前に置かれた黒い箱は、運転台の直接制御器でしょう。

レストア中の車両

車庫内を一回りして表に戻ってくると、20号の車内に乗客が乗り込み座席に座っています。そういえば、先ほど放送が流れていましたが、ドイツ語なので…。とりあえず乗ってみると、ストーブの前の1席だけが空いていたので確保。

20号に運転士と車掌が乗車し,係員が博物館と電車通りを隔てる扉を開けると、後ろに86号を引き連れ、吊りかけモーター音を響かせて営業路線に出て行きます。

20号で市内遊覧に
20号の運転台
運行中の20号の車内
下降式の窓を閉めるときはこの革のベルトを持って引き上げる
フリーストップ式のブラインド
吊革と室内灯にストーブの煙突
明かり窓は通風を兼ねていると説明しながら(おそらく)車掌さんが開けてみせる
停留所で待つ人々の注目を集めながらヴィンテージトラムが通過

車掌さんが回ってきて、5€の切符を買います。特別料金でちょっと高いものの、市内を一周して博物館に戻るコースで、途中での乗降は取り扱わないようです。その様子を、動画でご覧下さい。

博物館まで戻り、ポイントを切り替えバック運転で入庫の時、隣の線路をタトラカーのT4が通り過ぎます。これも博物館の保存車かなと思ったのですが、窓の構造やテールランプと方向指示器、台車のカバー等、更新による改造工事を受けており、現役で残る営業車かもしれません。でも、系統番号がSだから、一般の路線ではないですね。

タトラカーT4の更新改造車

 


 

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