1842年に開業したライプツィヒのバイエルン駅に設置された、列車の発車や到着を知らせた鐘です。この頃は、パリやロンドンのように行き先別に駅が別れていたようで、ミュンヘン方面に向かう駅でしょう。現在の巨大なライプツィヒ駅は、1915年に市内の駅を統合したものです。
▲ 1842年にライプツィヒのバイエルン駅に設置された鐘
蒸気機関車から電気機関車、電車、ディーゼル機関車からディーゼルカーまで、数多くの大型模型がガラスのケースに入れて展示されています。比較的近年の車両は、東ドイツ国鉄DRのものです。
流線型のディーゼルカーは、1968年に登場して、ベルリンからプラハやブダペストに向かう国際列車に使用された東ドイツ国鉄の誇るVT18.16型。西ドイツやフランス等の西側諸国の間で運行された国際急行列車TEEに対抗する共産圏の高速国際列車で、最高速度は160km/h。一部の車両は、今でもドイツで動態保存されているのだとか。
続いて、正面入口に戻り自動車のコーナーへ。2階からみるとミニカーのようですが、本物です。自動車の黎明期から第二次大戦前のドイツ車、戦後の東西ドイツ分割により東側の国営企業になった工場で生産され、主に旧共産圏の諸国を走ったクルマが並んでいます。2サイクルエンジンで排気ガスをまき散らし、車体が段ボール紙との噂もある東ドイツの国民車、トラバントが見あたらないのですが。
▲ ミニカーのように見えますが本物です
写真やポスターで見る、旧共産圏のバスやトラック。タトラ社やシュコダ社は、チェコスロバキアだと思います。コメコンの分業体制で、東ドイツでは生産していなかったのかもしれません。
▲ 旧共産圏のバスやトラック
自転車やバイクもあります。
▲ 自転車やバイクも
飛行機のコーナーも。これも、東側の飛行機でしょうか。
▲ 飛行機もあります
スマホが博物館のオーディーガイドになるアプリを、無料でダウンロードできるようです。ところで、看板の左に立っているのは何?
▲ スマホの博物館アプリをダウンロード
船舶や航海のコーナーもありましたが、展示館のスペースの制限もあって、特に見るべきものは無かったような。鉄道模型のジオラマもあるのですが、この日は閉まっていました。
レイアウトで模型の列車を運転できる、子供の遊び場もあります。平日の午前ためか、魚釣りをしている坊やが一人だけ。
▲ 子供が遊べるコーナーにトラバントのコンビカーがあった
あっ。こんな所で東ドイツの国民車、トラバントを見つけた!
ドレスデン交通博物館のホームページは、こちらからどうぞ。