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ヴェルニゲローデ旧市街

市庁舎の近くで、腕木式信号機を掲げた店を発見。坊やがショーウインドウに見入っています。店の中には大型模型のレイアウトがあり、蒸気機関車の牽く列車が運行中。ヴェルニゲローデですね。店の人にことわって写真を撮らせてもらいます。

腕木式信号機のある店 ショーウインドウに見入るパパと坊や
レイアウトがあって汽車が走っていた

木組みの家の赤い屋根、横町の看板、装飾のある窓枠、通りの井戸ポンプ。何処を切り取ってもヴェルニゲローデは絵になる街です。

何処を切り取っても絵になるヴェルニゲローデ
人影のない裏道でも 東ドイツの歩行者信号機アンペルマン

そんな街角の歩行者信号機は、帽子をかぶった男の子。東ドイツの時代に、歩行者信号機のキャラとして使われてきたアンペルマン。東西統一後、一度は日本とよく似た西ドイツの信号機に置き換えられたものの、復活を望む声に押されて再登場し、今ではベルリン等にアンペルマングッズを扱う専門店まででき、東ドイツのヒット商品の一つだとか。

SIGNAL KOMMT は、柱に取り付けてある黄色い箱に触る(日本では押しボタンを押す)と点灯します。最初はこれが解らずに、いつまで待っても信号が青にならなくて渡れない!?

夜のヴェルニゲローデ

この日の夕食は、ホテルのレストランを予約。食事中にも、窓の向こうをヴェルニゲローデ駅に到着する列車が通過します。しばらくすると入庫でしょうか、先頭になった客車のデッキに見張りの乗務員が立つ列車を、蒸気機関車がかなりの速度の推進運転で発車して行きます。かつてよく見られた、上野−尾久間の客車列車の回送のように。

ディナーはホテルのレストランで

食後は再び旧市街へ。夜9時過ぎのマルクト広場は、市庁舎がライトアップされているものの、周囲の店やカフェは営業を終えていて、散策する観光客の姿もまばら。シーフェスハウスや花時計の前には誰もいません。夜が早い田舎町です。

夜のヴェルニゲローデ市庁舎
人通りの少ないマルクト広場とブライテ通り 誰もいないシーフェスハウス前

 

夜のヴェルニゲローデ駅と機関区

ホテルに戻る前に、駅に立ち寄ってみました。DBはまだ列車がありますが、HSBは最終列車が到着済み。でも、駅には明かりがともり、屋根に掲げた汽車のネオンも輝いています。

DBヴェルニゲローデ駅 HSBヴェルニゲローデ駅

ホームの先のお立ち台まで行ってみると、機関区では数多くの蒸気機関車が煙を上げています。曲面ガラスの窓からみて、新しく見えるディーゼルカーも1両。機関庫から頭だけを出しているのは、E型機では唯一の戦前製の99 222号機。他機とはヘッドライトの位置や給水温め器のカバーが異なり、日本の国鉄蒸機に近い形状です。

機関区に新型ディーゼルカーが戻っていた 静かに身体を休める蒸気機関車群
点検整備が続いている E型で唯一の戦前型99 222号機

もう夜の10時を過ぎていますが、明日の運行に備えて点検整備がまだ行われています。蒸気機関車を運行するのは手間がかかりますね。機関庫の横まで回って数えてみると、9両のうちマレー型の2両を除く7両に火が入り、静まりかえった深夜の機関区にかすかに蒸気のもれる音、機関車の息づかいだけが聞こえます。

一個所でこれほど多くの生きている蒸気機関車に出会うのは何十年ぶりだろうか
庫内のディーゼル機関車 蒸気のもれる音だけが聞こえる

こんなに多くの生きている蒸気機関車に間近で接するのは、その昔に国鉄の機関区を訪問して以来、何十年ぶりのことでしょうか。この雰囲気を味わえただけで、ヴェルニゲローデに泊まった価値がありました。


ホテルのレストランの窓から

ドイツ3日目は、蒸気機関車の牽く列車でブロッケン山を往復した後、首都ベルリンに向かいます。前夜は席が違ったので気付かなかったのですが、このホテルのレストランの窓際には1番ゲージでしょうか、模型にしては幅の広い線路が敷かれて、厨房へと続いています。汽車が料理を運んでくるのでしょう。

ホテルの朝食 レストランの窓から機関区が見える
ディーゼル機関車が2両の蒸気機関車を推進していく 99 7234号機が給水を終えた

窓の外は深い霧に覆われています。朝食をとりながら外を眺めていると、ディーゼル機関車が2両の蒸気機関車を後ろから押しながら発車して行きます。機関庫の方に目をやると、99 7234号機が給水を終えたところのようです。

食事を終えて表に出てみると、バケットクレーンを使って給炭作業中。終えると足早に待機場所に戻っていきます。

次は給炭を開始 給炭を終えて戻る機関車

 

ハルツ狭軌鉄道に乗車

ホテルをチェックアウトしてフロントに荷物を預け、駅に向かいます。ホテルの前から駅を見ると、既に2本あるホームの両方に列車が据え付けられています。

腕木式信号機と汽車ののぼりの立つHSBヴェルニゲローデ駅前。この鉄道、東ドイツ当時は当然東ドイツ国鉄DRでしたが、東西統一後に西ドイツ国鉄DBがDRを吸収して経営統合、ドイツ鉄道DBとして民営化の頃に切り離されて私鉄となったので、ジャーマンレイルパスでは乗れません。

向こうに見える駅の2本のホームには列車が据え付けられている 腕木式信号機の立つHSBヴェルニゲローデ駅

カウンターで、ブロッケン山まで往復35€の乗車券を買い求めます。硬券にしているところがニクい演出ですね。裏の絵柄は戦前型の99 222号機ですが、これは何種類かあるようです。集めようとは思いませんが。

標高1142mのブロッケン山は、ドイツ中部ハルツ地方の最高峰で、頂上の近くまでHSBのブロッケン線で登ることができます。霧が発生しやすく、その中に影が写り虹のような輪のできるブロッケン現象が発生しやすく、その語源になったとか。かつては東西ドイツの国境線に近く、東ドイツ時代は頂上にワルシャワ条約機構軍のレーダー基地が建設されるなど、軍事的が重要性から一般人の立ち入りは厳しく規制され、ブロッケン駅の一つ手前のシールケ駅までしかいけなかったそうです。

駅舎内の売店では鉄道グッズに加えてファウストの魔女グッズも

その昔はブロッケン現象が魔女の仕業で、ブロッケン山は魔女の住む山と考えられてきました。ゲーテの戯曲ファウストの舞台も、ブロッケン山に設定されています。HSBヴェルニゲローデ駅の売店には、鉄道グッズに加えてファウストの魔女グッズも。

ブロッケン行きの始発が入線している 頭端式ホームと駅舎
貫通路を持つオープンデッキの連結部分 赤一色の先頭車は荷物兼乗務員車

8時55分発のブロッケン行きの始発列車は、機関区側のホームに停車中。前方まで行ってみると、まだ機関車は連結されていません。お立ち台にはカメラをぶら下げた乗客が何名か。上ってみると、前夜より機関車の数が減っています。機関庫から顔を出した戦前型の99 222号機も出庫の準備中。

お立ち台の人々 機関庫前の蒸気機関車
機関庫から頭を出した戦前製の99 222号機 接続のDBの列車が到着

隣の線路を、接続列車となる赤い車体傾斜式ディーゼルカーが通過してDBの駅に到着すると、今朝ホテルの窓から給水や給炭作業をみた99 7234号機が、前方から静々とバックしてきて客車と連結。ブロッケンに向けて、発車の準備が整います。

99 7234号機がバックで入線 客車に連結して発車準備完了

 


 

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