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HSBヴェルニゲローデ駅のお立ち台と機関区

ホームの先まで行ってみると、階段を上って機関区を見下ろせるお立ち台があり、ターンテーブルの向こうや機関庫の前に待機している蒸気機関車を上から眺めることができます。

HSBのホームページによると、この鉄道の所有する蒸気機関車は25両。軸配置1E1、出力700HPの99-7231〜7247号機の17両が主力で、戦後1954〜56年の東ドイツ製。同型で750HPの99-222号機だけは戦前の1931年製。軸配置BBのマレー式の1897〜98年製が3両と1918年製が1両。いずれもタンク機関車です。実物は確認していないのですが、1C1の1939年製が1両とC型の1914年製も2両いるそうです。

HSBヴェルニゲローデ駅のお立ち台からみたターンテーブル お立ち台からみた機関庫前のE型蒸気機関車99 7232号機
120歳近い1897年製BBマレー式の99 5902号機

機関区の片隅にいる2両は、前後にシリンダが並んだ軸配置BBのマレー機。緑の99 5902号機は270HPで19世紀末の生まれ、黒い99 5906号機は1918年製のようです。いずれも石炭の積載スペースは左側、助士側のサイドタンクの上。後部に石炭庫がないので、すっきりした姿。主に臨時やイベントの増発列車に運用されるようで、この日は火が入っていません。

1918年製BBマレー式の99 5906号機

E型の99 7232号機や99 7241号機は戦後の東ドイツ製の主力機。重量65トンは、日本の国鉄E型機4110型と同規模です。

開いている機関庫のシャッターの奥から、複数の蒸気機関車や凸型のディーゼル機関車199 872号機が顔をのぞかせています。

E型蒸気機関車 E型蒸気機関車99 7241号機
機関庫の中にも何両かの蒸気機関車とディーゼル機関車

 

ヴェルニゲローデ駅の先の陸橋から

次のブロッケン行きの発車を撮るため、ホテルの先にあるDBとHSBの線路を越える陸橋に向かいます。その途中で、凸型ディーゼル機関車199 861号機が単機回送で機関区に戻るところに出会います。1976〜78年の東ドイツ製で軸配置はCC、出力1200HPは日本のDE10相当。蒸気機関車より出力は大きいのですが、本線の列車牽引は蒸気機関車のため、本機は主に入れ換えや回送列車に使われているようです。

軸配置CCのF型ディーゼル機関車199 861号機 道路からみた機関庫と駅
陸橋からみたDB(左)ヴェルニゲローデ駅とHSB(右)の機関区 99 7241号機が機関区から本線に出てきた

陸橋の上から、DBとHSBのヴェルニゲローデ駅が見渡せます。日本なら三脚が林立するところですが、ここでは毎日7往復の蒸気機関車牽引の定期列車が行き交い、ごく日常の風景なのでしょう。陸橋の上に、カメラを持った人など他には誰もいません。

機関区で待機していた99 7241号機が本線に出てきて、ポイントを切り替えバックでホームに向かい客車と連結。ごく弱い向かい風の中、機関車が盛んにはき出す煙が周囲に充満して煙幕を張られ、見通しが悪くなった中、接続列車となるHEXの2両連接部分低床式のディーゼルカーがDBの駅から発車していきます。

バックで駅に向かう DBの路線をHEXのディーゼルカーが行く
右はDB 中央はHSBの引き込み線 左はHSBの本線 煙幕で霞む中ヴェルニゲローデを発車

陸橋の反対側は、DBの線路と並行して車庫につながるHSBの引き込み線がのびていて、HSBの本線が左に分かれていきます。ポイント部分を除き、HSBの枕木はハの字型の配置。

煙幕で霞み、見通しの悪い中で低い汽笛が響きブロッケン行きが発車。8両の客車と1両のディーゼルカーを牽引し、ドレンを切りながら驀進する姿はなかなかの迫力。

99 7241号機の牽くブロッケン行きの列車
横断陸橋の下を通過する列車
最後尾にディーゼルカーをぶら下げSカーブをいく列車

陸橋の下をくぐりSカーブを曲がりきった先が、旧市街に近いヴェルニゲローデ西門(Westemtor)駅。手前の場内信号が赤だったのか、しばし停止後、再び力行して行きますが、煙幕のせいで見通しがききません。

しばらくすると、同駅で交換したヴェルニゲローデ行きが6両の短い客車を引き連れ、バック運転で軽く流しながら通過していきます。

次のWernigerode Westerntor駅で交換した列車がやってくる
99 7247号機の牽くヴェルニゲローデ行きが通過する

二本の列車を見届けてから、夕刻のヴェルニゲローデ観光に向かいます。


ヴェルニゲローデ市庁舎周辺

陸橋から徒歩10分ほどで観光客が目立つようになると、商店やカフェ、レストラン、ホテルなどが建ち並ぶヴェルニゲローデのメインストリート、ブライテ通りに出ます。周囲が開けると、街の中心マルクト広場。カフェのテーブルが並んでいます。

ヴェルニゲローデのメインストリート ブライテ通り マルクト広場に面して建つホテルやカフェ
マルクト広場と市庁舎 街の模型

広場に面して建つ、2本の尖塔を持つ木組みの市庁舎は街のランドマーク。15世紀に建築されたものの16世紀半ばに火災にあい、再建されたのだとか。細かくみると聖人の像や人の顔など、凝った造りになっていますね。

子供が眺めているのは、市庁舎横の旧市街の模型。ドイツの街にはよくあります。

市庁舎は16世紀の木造建築 市庁舎の側面
市庁舎の正面 正面入口上の飾り

市庁舎の裏にある、傾いた家という名のシーフェスハウス。17世紀後半に水車小屋として建てられた築300年以上の木組みの家。水路が地盤を削り傾いたのだとか。建て替えずにそのまま残しているのがすごいですね。すぐ隣の花時計の後ろの建物も、よく見ると歪んでいます。こんなところに住んで、平衡感覚がおかしくならないのでしょうか。

旧市街では、何処の路地に入っても歴史のある木組みの家が建ち並んでいます。ガイドの説明を聞きながら散策するグループの姿も。

シーフェスハウス(傾いた家) 隣には花時計
周辺には木組みの家が多い

両側の家にはさまれて窮屈そうに建つ、間口3mのこの街で一番小さな家クラインステ・ハウス。18世紀半ばの建築だとか。

丘の上には、12世紀に要塞として建設が始まり19世紀に現在の姿となったヴェルニゲローデ城が、街を見下ろすようにそびえています。

中央が間口3mのクラインステ・ハウス 丘の上のヴェルニゲローデ城
ヴェルニゲローデ城 城壁の門

旧市街と外を隔てる、とんがり屋根の城壁の門の向こうは、HSBのヴェルニゲローデ西門(Westemtor)駅。


 

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