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ICEでハノーファーへ

ドイツ2日目は、旧東西ドイツ国境近くの東側、ハルツ山地に蒸気機関車の走るハルツ狭軌鉄道の始発駅、ヴェルニゲローデに向かいます。ハンブルク方面のドイツ鉄道の幹線から別れ、ヴェルニゲローデに向かうローカル線にはいくつものコースがあるようで、DBのホームページで検索すると時間帯によって所要時間や運賃がそれぞれ異なる何種類もの経路が示されます。

ジャーマンレイルパスを使うので運賃を気にすることはなく、多少遠回りでも乗り換え回数が少なくてわかりやすいコースが良いと思い、ニュルンベルクからICEに乗り、ハノーファーまで行って快速REに乗り換えることに。DBの券売機ではホームページと同じルート検索ができ、駅名と時刻及びホームの番線までプリントすることができます。もちろん無料で英語表示も可能。

券売機で時刻検索乗り換え案内をプリント 101型の牽くIC
ハンブルク行きのICEが入線 ICとICE1の並び

ニュルンベルク中央駅に入線してきたハンブルク行きは、両端に電気機関車を配したICE1の14両編成。車内が開放室とコンパートメントの部分に別れていますが、他人との同居のコンパートメントは居心地が良くないので開放室の方に座ります。

この列車でも、座席には案内のリーフレットが置かれています。ドイツ語と英語が併記され、各号車の設備から停車駅と時刻屋番線、接続列車の案内まで、なかなか親切です。

ICE1の開放席 こちらはコンパートメント
座席の列車案内 ICE1の車窓

ニュルンベルクから100km程先のヴュツブルクまで、ICEは1時間かけて在来線を走りますが、そこから先フルダ、カッセル、ゲッティンゲンを経てハノーファーまでは高速新線で、スピードを上げて330kmを2時間で走破します。もっとも、途中停車駅の手前で在来線に降り、また高速に乗る繰り返しで、高速新線といえども真っ直ぐなだけで見た目は在来線と区別がつかず、地平部分の線路際に柵があるわけでもないようです。

最近、DBではローカル列車の分社化が行われていて、沿線では赤以外の塗色の列車を見かけます。Cantus Bahnはカッセルからフルダ付近を担当していて、これらの分社化した私鉄はジャーマンレイルパスで乗車できるはずです。

ディーゼル機関車と電気機関車 Cantus Bahn の電車
ローカル運用の部分低床ディーゼルカーを追い抜く ハノーファーに到着したICE1

高速新線と在来線との並走区間では、ICEは軽々とディーゼルカーを追い抜きます。ハノーファーに到着すると、向かいのホームには、ここからハンブルク方面で営業するメトロノームの2階建てプッシュプルが発車を待っています。

20分ほど接続時間があったので、駅前に出てみると赤や緑のトラムが行き交います。ハノーファーにはトラム博物館があるようで、次回の候補に入れておきましょう。

メトロノームのプッシュプル式の列車 ハノーファーの駅ナカ
ハノーファー駅 駅前のトラム

 

REに乗り換えてヴェルニゲローデへ

ハノーファーも駅ナカは賑やかなショッピングモールのようになっています。今日もまた、お昼を食べている時間がなく、構内のサンドイッチ屋さんでテイクアウトして、車内に持ち込みです。ドイツはパンがおいしい。

ハノーファー始発のハレ行きは、車体側面の上部が内側に傾斜した612型車体傾斜式ディーゼルカーの快速。固定窓で冷房完備の2両のユニットを併結した4両編成で、片側の車両のドアと運転室の間の窓2つ分が、上に黄色い線が引かれた1等室。誰も乗っていない1等と2等で、シートの形状に微妙な差があるようですが、ピッチ等は変わらないようです。

駅ナカのサンドイッチ屋さん 612型車体傾斜式ディーゼルカー
612型の2等車内 612型の1等車内

車体傾斜式車両のためか、この車両のドアの横には自転車の絵がなく、連結面寄りの広いスペースの床面には、自転車や大きい荷物禁止マークが描かれています。612型の快速は非電化のローカル線に入ると、車体を傾斜させるほど速度を上げることもなく、のんびりと走ります。

途中駅バート・ハルツブルクは行き止まり式の構造で、進行方向が変わります。木組みの家で有名なゴスラーも含め、次の機会があれば途中下車で散策してみたい街です。この周辺には、筑豊の炭坑が華やかなりし頃の北九州のようなローカル線網があって、今でも腕木式信号機が現役です。

自転車と荷物禁止マーク 車内でサンドイッチの昼食
行き止まり式のローカル駅バート・ハルツブルク 腕木式信号機が現役らしい

 


ハルツ狭軌鉄道ヴェルニゲローデ駅

どこかで、旧東西ドイツの国境を越えたはずですが、全くわかりません。ハノーファーから1時間50分ほど、ニュルンベルクから半日がかりの移動で、右側から蒸気機関車の走るハルツ狭軌鉄道HSBの線路が寄り添ってきて、接続駅のヴェルニゲローデにやっと到着。

初めての旧東ドイツに降り立ちました。駅前広場に直角に向き合って、DBとHSBの駅舎があります。HSBの接続列車の発車を撮ろうと思っていたのですが、DBのREが遅れたので、接続客を急いで乗せると汽笛一声、すぐに発車して行く列車を駅舎の横から見送ります。

DBのヴェルニゲローデ駅 隣接するハルツ狭軌鉄道のヴェルニゲローデ駅
ハルツ狭軌鉄道の列車が発車していく 機関区の横のホテル

この日の泊まりは、駅からHSBの線路沿いに5分程のホテル。道路をはさんで目の前はHSBの機関区です。チェックインを済ませてから表に出て、柵の向こうを眺めていると、給炭を済ませた蒸気機関車がバックで戻ってきて、タンクに給水を始めます。

給炭を終えて戻ってきた機関車 次は給水を開始
DBの線路を行くHEXの列車 給炭場の向こうにHEXの列車

機関区の向こう側、DBの線路を紺と白に塗り分けた部分低床の2両編成が発車していきます。DBのローカル輸送を担当する、ハルツ・エルベエクスプレスHEXのディーゼルカーです。

HSBの駅に行ってみました。線路幅はJRの在来線よりわずかに狭い1000mmのメーターゲージ。ホームには、長さ13m程のオープンデッキの客車を連ねた2等モノクラスの編成が入線していますが、機関車はまだ連結されていません。先頭は赤一色の荷物車、その後ろに赤とクリーム色に塗り分けた客車が7両。狭軌鉄道のため、DBに比べると小ぶりの車両です。

ハルツ狭軌鉄道のオープンデッキの客車
軸バネが板バネの台車 この台車はオイルダンパ付きでしょうか

客車は戦後の東ドイツ製でしょう、写真の車内は更新で綺麗になっています。ホイールベースの短い台車を見ると、枕バネを省略した簡易な構造のようで、軸バネも板バネからオイルダンパらしきものを装備したウイング式のコイルバネまで、雑多な構成です。

列車の最後尾には行き先がLED表示、1999年製の新しいディーゼルカーが1両ぶら下がっています。途中の分岐駅まで蒸気機関車に牽かれていって、切り離してから先は自走するのでしょう。

客車の車内 ディーゼルカー
客車列車の最後尾には新しく見えるディーゼルカーを連結

 


 

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