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ニコライ教会とオペラハウス

12世紀に建てられ、16世紀の改築されたライプツィヒ旧市街で一番大きな聖ニコライ教会は、20世紀末に民主化要求デモへと発展し、東ドイツ崩壊からドイツ統一へのきっかけとなった“月曜祈祷集会”の会場として世界中に知られる存在です。椰子の木を模したような柱と天井、白い内装が印象的。

旧市街の通りの向こうにニコライ教会の塔 ニコライ教会
祭壇 パイプオルガン

アウグストゥス広場の真ん中をトラムが行き交い、噴水の向こうにオペラハウス。その斜め向かいには、ライプツィヒ大学のモダンな学舎が建ち、旧市街の古い街並みとうまく融合しているように見受けます。トラムの主力は、角張ったデュワグの3車体連接部分低床車と丸いボンバルディアのフレキシティー・クラシック。もうタトラカーは博物館の中だけのよう。

オペラハウス横のトラム アウグストゥス広場に面したオペラハウス
アウグストゥス広場のトラム
ライプツィヒ大学 旧市街に立つのは何の像でしょうか

 


ライプツィヒ中央駅の保存展示車両

ライプツィヒ中央駅まで戻ってきました。1915年開業の駅は、櫛形ホーム遙か向こうまで並ぶヨーロッパ最大の面積を有する頭端式の駅。20番線以上あるホームにはICEからローカル列車やSバーンまで、いろんな列車が次々と発着。また、巨大なスペースを活用して、構内は商業施設“プロメーデン”と一体化しています。

ライプツィヒ中央駅 駅前のトラム
ライプツィヒ中央駅の駅ナカ商業施設 私鉄のディーゼルカー

鉄骨のアーチで覆われたホームの奥を活用して駐車場が設けられていますが、その隣のホームは保存車両の展示に使われています。蒸気機関車は、第二次大戦中に大量に製造された52型、戦時型の貨物用機。日本のD52に相当する機種で、軸配置は1E。

52型蒸気機関車 5448号機
52型の戦時設計のテンダ 2車体連接気動車フリーゲンダー・ハンブルガー

その先に停車している青紫とクリーム色に塗り分けた流線型2両編成の電気式ディーゼルカーはSVT877型。第二次世界戦前に、ベルリンとハンブルグ間で運行されたフリーゲンダー・ハンブルガー。英語ではフライング・ハンバーガー、日本語では“空飛ぶハンブルク人”号と呼ばれ、最高速度160km/hは戦前における最速の営業列車。同形式は、ベルリンからケルンやフランクフルト、ミュンヘンとの間でも運行されたのだとか。流線型のデザインや正面窓の形状は、同世代のE19型電気機関車とよく似ており、カバーが付いた独特の連結器を備えています。

電気式ディーゼルカーのフリーゲンダー・ハンブルガー E04型01号機
E44型046号機 E94型056号機

続いて凸型車体の電気機関車が3両並んでいます。E04型は軸配置が1C1、1933年製で出力2010kWの急行用機関車で最高速度120km/h。E44型は軸配置がBB、1932年製で出力1860kW、最高速度90km/h。凸型の機械室部分の長いE94型は軸配置がCC、1940年製で出力3000kW、最高速度90km/h。

 

ICE-Tでニュルンベルクへ

ニュルンベルクまで乗車するICEの発車時刻が近づいてきたので、コインロッカーに暗証番号を入力して荷物を取り出し、乗車ホームに向かいます。ホームの電光表示によると2編成を併結しているようで、片方は中間に食堂車を連結していますが、もう一方はカフェだけのマーク。同じ編成のはずですが、片方は食堂部分の営業を行っていないのかと思い、編成間の通り抜けはできないので、食堂車の付いた編成の停車位置で待つことに。

隣のホームに入線しているハンブルク・アルトナ行きのICE1は、全車貫通編成で中間にレストランカーを連結しています。10分余り遅れて入線してきた、乗車予定のICEはオーストリアのインスブルック行き。振り子式ICE-Tを2編成併結しています。

ハンブルク行きICE1 インスブルック行きICE-Tの入線
カーブの多い在来線を行くICE-T ビュッフェのカウンター

ライプツィヒで進行方向が変わったICE-Tが走るのは、カーブの多い在来線。3時間20分を要するニュルンベルクまで、途中停車はわずか2駅だけ。乗車前に買ったビールとつまみで軽めの昼食代わりにしておき、イエナ・パラディースを発車すると次のニュルンベルクまで2時間20分停車しないので、食堂車で早めの夕食をとることに。

ICE-Tの食堂車

食堂車はビュッフェの部分とレストランの部分に分かれ、後者は通路を挟んで2人と4人のテーブル席。冊子のメニューの他に、紙製のランチョンマットも写真入りにメニューを兼ねています。キッチンの設備からして、いずれも冷凍食品かレトルトかと思いますが、なかなか良くできていて価格はリーズナブル。

 

REでアウクスブルクへ

座席にいても食堂車でも、あまり振り子が効いているようには感じないまま、ICE-Tは15分の遅れを引きずってニュルンベルクへ。乗り換えのREへの接続時間は9分ですが、到着前に接続をとるとのアナウンスが入って一安心。発車時刻を過ぎたREのホームに行くと、車体傾斜式ディーゼルカー612型の2両編成が2本併結で停車中。行き先が2個所表示されているので、途中駅で分割するらしい。編成間の通り抜けはできないので、どちらに乗ればいいのか焦ります。

乗客に聞いてみると、アウクスブルクまではどちらの編成でも行くとのこと。ニュルンベルクを出ると電化路線を快走し、カーブでも大きく車体を傾けて突っ走ります。車内にエンジン音が響き、ICE-Tより612型の方がスピード感満点。アウクスブルクまで1時間10分の間で途中停車は1駅だけ。立派な快速列車です。

ニュルンベルク中央駅を発車したREの車窓 REの車内
612型ディーゼルカー2編成併結 アウクスブルクを発車するRE

帰国の前日は、空港のあるミュンヘンに泊まるつもりだったのに、何故かホテル代が異常に高いので調べてみると、まだ9月なのにビール祭りのオクトーバーフェストの開催期間だとわかり、まともな料金で泊まれる周辺都市ということで、結果的にアウグスブルクに。

駅から旧市街のホテルまで、バスで10分ほどですが、時刻を調べると何とこの系統は日曜運休。トラムでは、途中乗り換えが必要で、ヨーロッパでは60〜90分間は乗り換え自由の1回券が、アウクスブルクでは日本のような乗り切り制。面倒なので、駅からタクシーを使うことに。ベンツのディーゼル車だ。


夜のアウクスブルク

当初計画では、午後にアウクスブルクについて市内観光の予定が、ライプツィヒでクラシックトラムによる市内ツアーに乗車したため遅くなり、翌朝の列車でミュンヘンに向かうため、雨が降り出した中、傘をさしての夜の市内観光です。

ここは紀元前15世紀、ローマ皇帝アウグストゥスの時代にローマ人によって街が建設され、15〜16世紀にはフィレンツェと同様に豪商によってルネッサンス文化が華開いたところ。

城壁の門 聖ウルリヒ&アフラ教会
シェッツラー宮殿 トラムがやってきた

中世には市街地の回りを城壁が取り囲んでいて、今でも一部の門が残っています。旧市街を南北に貫くマクシミリアン通りにはトラムが走り、その南端に建つ聖ウルリヒ&アフラ教会は、同じ敷地内に手前の小さなプロテスタントの教会と後方の大きなカトリックの教会が同居している珍しいもの。

通りに面したシェッツラー宮殿は、18世紀後半の建築で現在は美術館。ファザード上部に双頭の鷲が描かれた、ルネッサンス代表建築の市庁舎は17世紀初頭の建築。黄金のホールを見てみたかったが、18時で閉館。

マクシミリアン通りを行くトラム 市庁舎のファザード上部に双頭の鷲
市庁舎前のトラム左はペルラッハ塔 大聖堂

行き交う7車体連接のトラムは、ボンバルディアのフレキシティー・アウトルック。乗車していないので未確認ですが、メーターゲージでも全低床車だと思います。

10世紀に建てられ14世紀に増築された大聖堂も、美しくライトアップされています。食堂車の夕食が早かったので、コンビニ代わりになるガソリンスタンドで夜食を買ってホテルへ、もちろんビールも一緒に。

大聖堂前のトラム ガソリンスタンドはコンビニ代わり
マクシミリアン通りを行くトラム

 


 

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