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グロッサー・ガルテン(大公園)からトラムとバスを乗り継ぎ、市の北東部でエルベ川を渡ってすぐのケルネル広場で下車すると、シュヴェベバーンと呼ばれるケーブルカーの乗り場があります。交通局の運営なので1日券が使えるかと思い、駅の係員に確認したら別料金だが半額に割引だとか。券売機の操作方法を教えてもらいます。
ケーブルカーの券売機 | ケーブルカーの車内 |
支柱に支えられたレールにぶら下がる | 下り側の乗務員室と避難用のハシゴ? |
このケーブルカー、開業は1901年と古く、鉄骨の支柱を連ねて敷設したレールにぶら下がる懸垂式モノレールのような構造で、ワイヤにつながれた2両がつるべ式に上下します。距離は300mに満たないほど短く、途中に行き違いの分岐を設けることもできないので、全線複線。登りはじめたと思うとすぐに下りの車両とすれ違って、もう山上側の終点です。
車両は、勾配にあわせた階段状の車体で6室に別れ、それぞれに外吊り式の引き戸が設けられています。また、駅の部分には床面に2本のレールが敷かれていて、車体下部をガイドして、乗降時の横揺れや車両とホームの接触を防いでいるのでしょうか。
山上側の駅に到着 | 山上側から下の駅を見下ろす |
バスで渡ってきたエルベ川に架かる橋 | 向こうに見える新しい橋を架けて世界遺産から抹消された |
山上側の駅の屋上は展望台になっていて、雨上がりで見通しはイマイチですが、下を流れるエルベ川やバスで渡ってきた鉄骨造りの橋、下車したケルネル広場が見渡せます。下流側には新しい橋が架かっていますが、これで景観を損ねたとして、ドレスデンのエルベ渓谷は2009年にユネスコの世界遺産から削除されてしまいました。
さらに向こうには、いくつもの尖塔が並び建つドレスデン旧市街。駅の裏に目をやると、かつて使われていたケーブルカーの部品らしきものが展示されています。周辺は住宅街。住民は今はケーブルカーを使わず、クルマで上がってくるのでしょう。
いくつもの尖塔が建つドレスデン旧市街 | ケーブルカーの部品を展示 |
ケーブルカーのすれ違い | 下の駅に到着 |
駅には、広場の反対側にあるもう1個所のケーブルカーのポスターが貼ってありますが、こちらは普通のレール上を車両が走行しているので、時間の関係もありパスして、バスとトラムを乗り継ぎホテルに戻ります。
もう一個所のケーブルカーのポスター | ベンツの電気バス |
車内のモニターに電気の流れを表示 |
帰りに乗ったベンツの連結バスは、側窓に+や−のマークを貼った電気バス。車内の液晶モニターに加速時や回生ブレーキによるバッテリーへの充放電の様子が時々刻々表示されます。
ホテルでしばし休憩後、トラムを乗り継いでエルベ川の北側、新市街のレストランへ。メインはいかにもドイツという各種ソーセージとマッシュポテトにザワークラウトの付け合わせ。うーん、この量は食べきれない。
新市街のレストランへ | ビールとスープ |
ソーセージにポテトとザワークラウト | 新市街の並木道 |
雨もあがったので、帰りは道路の中央が広い遊歩道になった新市街の並木道を歩いて旧市街に戻ることに。
新市街と旧市街を分けるエルベ川に架かるアウグストゥス橋のたもと、新市街側のノイマルクト広場に立つ金ピカのアウグスト強王騎馬像。ライトアップされて、一段と光り輝いています。向こう岸は、ライトアップされた旧市街。
ノイシュタット・マルクト広場のアウグスト強王騎馬像 | エルベ川対岸の旧市街 |
アウグストゥス橋の対岸に旧市街 | ゼンパーオペラ |
川面に映る旧市街のを眺めながら、アウグストゥス橋を渡るドレスデン最後の夜。
エルベ川に架かるアウグストゥス橋から旧市街の夜景 | |
ドレスデン城とカトリック旧宮廷教会 | 君主の行列 |
昼間とは、また違った姿を見せてくれる、明かりに浮かぶドレスデン旧市街。
ブリュールのテラスからみたフラウエン教会 | フラウエン教会の天使像 |
ノイマルクト広場のフラウエン教会 | ホテル前のトラム |
ドイツ8日目は帰りのコースへ。ライプツィヒに立ち寄ってからアウクスブルクへ向かいます。日曜の朝はトラムの運転間隔が開くので、十分な余裕をもって朝のドレスデン中央駅にやってきました。通り抜けられる構造になった2階のホームから見下ろす行き止まり式の1階のホームには、今日もDBを代表する各種の赤い列車が出入りしています。定刻に、フランクフルト行きのICE-Tが入線。ジャーマンレールパスに日付を記入してから乗車です。
高架ホームから見下ろす地平の頭端式ホームの列車 | 高架ホームにICE-Tが入線 |
途中駅でICE-Tの重連 | ライプツィヒ中央駅に到着 |
在来線をいくICE-Tで1時間15分程のところ、ライプツィヒ中央駅を目前にして信号停止らしく10分ほど止まったまま。案内放送はドイツ語だけ。20本以上のホームを有する大規模な行き止まり式の駅で、運転方向が変わる列車が次から次へとポイントを渡りながら出入りするので、1本が遅れて線路を塞ぐと次々と連鎖が広がるのでしょう。
ホームの駅員にコインロッカーの場所を聞いて、教えてもらった場所には大きなロッカーが8つだけ。幸い空きがあったのでスーツケースを押し込んでドアをバタン。あれ、扉に鍵が付いてない、どうするんだコレ?
駅構内のコインロッカー | 6ヶ国語で取説が表示されるが日本語はなし |
そのとき、グループの荷物をまとめてロッカーに入れていた人がやり方を教えてくれ、料金を入れて暗証番号をプリントした紙を受け取ります。私が先にドアを閉めたから、その処理が終わるまで彼らのドアがロックできなかったようで。
ライプツィヒ中央駅でSバーンに乗り換えるつもりだったものの、ICE-Tの遅れとロッカー処理の間に発車してしまい、次は30分後。駅の表に出て、トラムで行くことに。