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ヴァイセリッツタール鉄道フライタール・ハインスベルク駅

DBとフライタール・ハインスベルクで接続し、15km先のディポルディスヴァルトを結ぶ軌間750mmの狭軌路線、ヴァイセリッツタール鉄道は、前日に乗車したレスニッツグルント鉄道と同様に、全ての列車が蒸気機関車の牽引です。朝から夜まで、2または3時間間隔で6往復の列車を設定、1本の列車で運行できるダイヤで途中駅での交換はありません。

東ドイツ国鉄からDBが引き継いだあと民営化(三セク?)。今では、レスニッツグルント鉄道ともう1社、ドレスデンから100km程離れたチェコ国境近くで蒸機列車を運行するのフィッテルベルク鉄道の3社で、ザクセン蒸気鉄道会社SDGとなっています。ヴァイセリッツタール鉄道も、今はジャーマンレイルパスは使えません。

ヤードにいた99 1790号機
DRマークの客車 標準軌の長物車に乗った狭軌の客車

フライタール・ハインスベルク駅はS3系統のSバーンと、Sバーン区間の先まで直通する普通列車RBが合わせて30分間隔の運行です。時間に余裕を持って、ヴァイセリッツタール鉄道のこの日2番目の列車に接続するSバーンより30分前のRBに乗ってきました。ヤードに留置されている車両を撮りながらの時間つぶしです。DBのヤードも隣接していて、標準軌の長物車に狭軌の客車が乗っています。SDGの3社間での車両の移動でしょうか。ヤードにいた蒸気機関車99 1790号機には火は入っていません。

朝の1往復を終えた列車が、蒸機機関車の逆向き牽引で駅に戻ってきます。機関車も客車も前日に乗車したレスニッツグルント鉄道と同一形式のようで、中間にはオープンカーも連結。

朝の1往復を終えた列車が帰ってきた オープンカーも連結
機関車は機回りをして 機関庫の前へ

客車をホームに残して、切り離された機関車は機関庫の前で小休止。

 

ヴァイセリッツタール鉄道の蒸機列車

発車時刻が近づくと女性職員が手動でポイントを切り替え、99 1771号機が転線してホームの客車に連結。今日もオープンカーに乗ろうと思ったら、真っ黒なシンダや枯れ葉の落ちた座席が前夜の雨で濡れています。座るとお尻が汚れるので、見通しの良いすぐ後ろの車両のオープンデッキに立っていることに。

団体さんがやってきましたが、オープンカーには乗らずに後部の一般客車へ。その車内は、中央にトイレを備えボックスシートが並ぶレスニッツグルント鉄道の客車と同じ座席配置です。

発車準備完了 団体さんが来た
客車の車内 次の駅でオープンカーにも乗客が乗ってきた

定刻に発車すると、すぐに列車は高架のDBの線路の下をくぐったあとしばらく並行して走り、南へ別れていきます。この日は土曜日のためか、まだ市街地にある次の停車駅で大勢のハイキング客が乗ってきて、空車だったオープンカーも賑やかになります。皆さん、座席に持参のビニールシートを敷いて座っています。慣れていますね。

ここを過ぎると列車は森の中に入っていき、渓谷沿いを走ります。もとは、26km先のチェコとの国境近くまでの路線だったものが、2002年にエルベ川が氾濫した東ドイツからチェコにかけての大洪水でこの鉄道も路盤や橋が流される大きな被害を受け、やっと6年後の2008年に15km先の途中駅ディポルディスヴァルトまで復旧し、運行を再開したのだとか。渓谷沿いに新しく線路を敷き直したと思われる個所が続きます。採算だけを考えれば、高千穂鉄道のように廃線になっていたでしょう。

列車は森の中へ 車掌さんが切符を売りに来た
川沿いの路線を走る列車

女性の車掌さんが走行中にデッキのステップから隣の車両のステップへ飛び移り、切符を売りにまわって来ます。地元の方々と顔見知りなのか、オープンカーの乗客と話がつきず、隣の車両のデッキにいる私の所に来るまで時間のかかること。行き先に合わせて切り取る車内補充券で、運賃は往復で14.6€。距離にしてはなかなか良い値段です。

オープンカーが賑やかに 途中駅での乗降も
湖に沿って ハイカーが降りるとオープンカーは閑散

途中駅でも一定の乗降がありますが、終点の1駅手前で大勢のハイキング客が降りてしまうと車内は閑散。

 

ディポルディスヴァルトに到着

森を抜け、ダム湖に沿って走り、町が見え、建物が増えてくると、広い構内を持つ復旧後の終点、ディポルディスヴァルト駅。ここまで45分、表定速度17km/h。

終点のディポルディスヴァルト駅 機関車を切り離して給水
乗客の家族が見学に来た バルブを閉めて給水終了

折り返しまでわずか13分。すぐに機関車を切り離して前方に移動し、ホームの先端で給水作業を開始。乗客の家族連れが見学に来ます。ターンテーブルはなく、給水が終わると機回りをして、逆向きで先頭にの客車に連結。

 

逆向き牽引でフライタール・ハインスベルクへ

慌ただしく作業を終えると、バック運転でもう発車です。もと来た道をフライタール・ハインスベルクに向かいますが、帰りは下り勾配のため、煙は薄く迫力はイマイチ。土曜の午前中に引き上げる人は少なく、列車はガラガラ。

逆向きで客車に連結 次の駅に停車
再び渓谷沿いにフライタール・ハインスベルクに戻る

お天気が回復し、オープンカーの座席も乾いてきたので、手持ちのウエットティッシュでよく拭いてから座ります。この車両の同乗者は、地元の祖父と父と息子の3人連れだけ。ここでも東洋人が珍しいのか、父親が英語で話しかけてきます。どこから来た、ヤーパン(Japan 日本)か。そうか、トキオ(Tokio 東京)か。地名だけはドイツ語読み。

この機関車は1952年製だ。ヤーパンにも蒸気機関車は走っているのかと聞いてきます。ナショナルレイルウエーや一部のプライベイトレイルウエーに何ヶ所かあるが、この鉄道のように毎日運行しているのはマウントフジの近くの1ヶ所だけ、大半の蒸機機関車は、第二次世界大戦の前に製造されたものと答えると、父親が祖父にドイツ語で通訳しているようです。

ホームで車掌さんが時刻を確認 DBとの並走区間まで戻ってきた
ヤードの片隅に休車? 小さな有蓋貨車
双頭のラッセル車も ポイントを渡って

この3世代の家族も途中駅で下車してしまい、オープンカーの乗客は終点まで1人だけ。やがて街中に戻り、DBと並走した後、ガードをくぐり、休車か廃車とおぼしき機関車や小さな貨車、双頭のラッセル車の横をすり抜けると、ポイントを渡ってフライタール・ハインスベルク駅の地平ホームに到着です。

 

フライタール・ハインスベルク駅

機関車はすぐに切り離されて、機関庫の前に戻っていきます。DBの高架ホームの下の通路を抜けて駅の表に出ると、駅前広場に観光バスが着き、次の列車に乗るのでしょう、団体客が駅に入っていきます。

フライタール・ハインスベルクに到着 ヤードの向こうは古い駅舎でしょうか
DBの高架ホームの下をくぐり DBフライタール・ハインスベルク駅舎

ヴァイセリッツタール鉄道の蒸機列車に乗って、フライタール・ハインスベルクからディポルディスヴァルトの往復、およびディポルディスヴァルト駅での入れ替えの様子を、動画でご覧下さい。

ヴァイセリッツタール鉄道フライタール・ハインスベルク−ディポルディスヴァルトの蒸機列車

 


 

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