“スイス アルプス ブリエンツ 
・ロートホルン鉄道”  


スイス中部の交通の要所、インターラーケンからルツェルンへ向かう国鉄の狭軌線、ブリューニク線の赤い列車に乗り、車窓にブリエンツ湖を眺めながら20分ほど走ると、木彫りで有名なブリエンツの村に到着します。

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ブリエンツ湖畔のスイス国鉄ブリエンツ駅に停車するブリューニク線の列車

湖畔に位置する国鉄駅から道路を隔てた向こう側には、ダークグリーンの小さな蒸気機関車がトロッコのような赤い客車を連結して乗客を待っています。ブリエンツ・ロートホルン鉄道のブリエンツ駅です。

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小さな蒸気機関車が赤い客車を押し上げる

最急勾配が1000分の250のブリエンツ・ロートホルン鉄道では、路線の大半を占める勾配区間でボイラを水平に保つため、平坦な区間では蒸気機関車は前のめりに傾斜して、ユーモラスなスタイルをしています。

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森林限界を超えた草原を行く列車

800mm幅の狭軌の線路の中央には、アプト式のラックレールが敷設され、機関車はこれにギヤをかみ合わせて登ります。安全のため、必ず機関車が勾配の下側につき、登り列車では後ろから客車を押し上げます。急勾配のため、客車は2両が限界、多客時には続行列車が運転されます。

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蒸気を吹きあげて急勾配を下る列車

標高566mのブリエンツから2298mのロートホルン頂上駅まで、わずか7.6kmで1732mの高度差。50分ほどの乗車を終えて頂上駅に着くと、眼下にはブリエンツ湖、その向こうにはアイガー、メンヒ、ユングフラウのベルナーオーバーラント三山がそびえる雄大な風景が広がるはずだったのですが、この日は残念ながらロートホルンは雲の上でした。

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終点のロートホルン山頂駅に到着した列車 2本のレールの間にアプト式のラックレール

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