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続いて客車のコーナーです。機関車と違い、客車や貨車には説明看板が無いので、推測に過ぎません。

最後尾に大きな曲面ガラスの展望室を持つ客車が2両います。公務車GW97347と97349です。1936年に満鉄の工場で3両作られ、奉天(瀋陽)−北京間の急行に使われたあと、釜山−北京間の急行“大陸”の最後尾を飾った展望1等寝台車テンイネ2型だといわれています。もう1両は瀋陽の博物館に展示されているそうです。

公務車 GW 97349 の後部

中国に引き継がれ、最後は公務車になったようです。大きなイコライザー式の3軸ボギー台車はオリジナルのままでしょう。

公務車 GW 97349 の側面

もう1両、周恩来首相が使ったとされる、同型で展望室のない中間車が展示されていたのですが、閉館時間が迫ってきて見落としました。残念。

公務車 GW 97347

中国には珍しい、屋根上に分散型のクーラーがずらりと並んだ軟臥車(A寝台)が続き番号で2両展示されています。台車は、ウイングバネの近代的な3軸ボギー、これも珍しいですね。車体にリブがないことから、1990年代以降の新しい車両と思われます。

軟臥車 RW 50358

 

軟臥車 RW 50359

もう1両の3軸ボギー台車の軟臥車は、リブのある車体ですが、窓の構成と窓上にリブのない車体の構造からみて、東ドイツからの輸入車ではないかと思います。

軟臥車 RW 50340

行李車(荷物車)となっていますが、車体の側面にベンチレーターがあり、車内に発電機を搭載する空調電源車を兼ねているのかと思われます。上の軟臥車と同じ3軸ボギー台車を履いていますが、窓の構造やリブからみて中国製の22系緑皮車の車体です。軟臥車と編成を組んで、これに電源を供給していたのではないかと想像します。

行李車 XL 3370

こちらの軟臥車も東ドイツ製と思われますが、3軸ボギー台車の軸バネが板バネになっていて、構造が違います。

軟臥車 RW 50544

同じ3軸ボギー台車を履いた硬臥車(B寝台)です。

硬臥車 YW 60959

東ドイツ製と思われる餐車(食堂車)です。台車は中国製に履き替えたようです。ナンバーの表記がCA18と読み取れます。18系客車にはモンゴルや旧ソ連への国際列車に使用するために東ドイツから輸入した車両が含まれます。ここに展示されている客車は、国際列車として北京とモスクワを往復していたのでしょうか。

餐車 CA18 90418

同じ18系の餐車で、国際列車用と思われますが、こちらは車体、台車ともに中国製でしょう。

餐車 CA18 90415

続き番号の2両の硬座車(2等座席)は、東ドイツ製と思われます。硬座車にしては、窓の間隔が広いですね。長距離の国際列車に硬座車が連結されていたとは考えにくいのですが、中国の国内区間だけ の増結車でしょうか。

硬座車 YZ 21512

 

硬座車 YZ 21513

旧型のイコライザー式の3軸ボギー台車を履いた2両の行李車がいます。1両の台車は、テンイネと同じ。もう1両は枕バネをオイルダンパ付きのコイルバネに改造しています。車体の構造からみて、3373号は東ドイツ製、3813号は中国製と想像します。いずれも大きなものを積み込むためか、車体側面中央部の窓3つ分の幅で大きく取り外せる 、特殊な構造になっているようです。

行李車 XL 3373

 

行李車 XL 3813

古風なイコライザー式の台車を履いた行李車は、戦後の中国で最初の量産型である21系客車の一員です。一世を風靡した22系緑皮車の先輩にあたる、元祖緑皮車といえるでしょう。

行李車 XL21 3318

型式のJBが何を表しているのかよくわかりませんが、窓のない特殊な客車です。日本の国鉄でも、窓のほとんど無い客車として日銀が所有する現金輸送車がありましたが、同類の車両でしょうか。

JB 77102

もう一両のJB型は、続き番号ですが車体は全く異なり、こちらは窓がズラッと並んでいます。これも用途はよくわかりません。

JB 77103

メーターゲージの狭軌の路線で使用された、オープンデッキの木造客車。何処で使われたものかわかりませんが、連結器は隣に展示されているミャンマーから中国に寄贈された蒸気機関車、ST型759号機と同じです。

BTS 001

地下鉄車両が2両展示されています。T1215号は3扉車、T1312号は4扉で側面がくの字型にふくらんでいます。北京の地下鉄2号線で乗った記憶がありますが、塗色が違うような気がします。

北京地下鉄 T1215

 

北京地下鉄 T1312

最後は貨車です。

短い車体にもかかわらずボギー台車を履いた検衡車。何をはかる車両でしょうか。隣のタンク車には軽油と書かれています。

検衡車と軽油と書かれたタンク車

板の上部が開く構造の無蓋車と、その向こうにはフラットカー。

無蓋車とフラットカー

石炭車と思いますが、ボギー台車に加えて車体の中央に1軸台車があり、5軸車という珍しい足回りです。

石炭車でしょうか 中間の1軸台車が珍しい

積み荷が何か、用途がよくわからない貨車です。窓の中は乗務員室?

積み荷は? 窓の中は?

丸いタンクが3つ並んでいて配管が床下まで伸びていますが、積み荷は何でしょうか。

タンク車?

黄色い有蓋貨車ですが、積み卸しは中央の小さな扉1個所だけ。

黄色い有蓋車

車掌車でしょう。石炭ストーブの煙突が屋根上に突き出していて、短い車体ですがボギー車になっています。車体側面に張り出した部分の窓は、前方監視用でしょうか。

側面に窓が突き出た車掌車

最後は大物車。車輪の数は6x4=24軸。まるでムカデです

24軸の台車を履いた大物車

開館日や開館時間等の詳細は、http://www.china-rail.org/ をご覧下さい。

※ ウイキペディアの日本語版と中国語版を参考にしました。

 


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