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“中国鉄道博物館 東郊館”

中国の首都、北京にある鉄道博物館は2箇所、天安門広場の南、前門大街に昔の北京駅を再現した建物にある中国鉄道博物館正陽門館と、北東の郊外にあり歴代の車両を展示している中国鉄道博物館東郊館です。

 

 ▲ 出発は北京駅から

中国鉄道博物館東郊館に行きましょう。出発は北京駅からと言っても列車ではなく、北京駅前を東西に走る大通り北京站東街の横断陸橋を渡り、ちょっと東に行ったところにある北京站東バス停から、403路(403系統)環行鉄道行きのバスに乗ります。

▲ 北京站東のバス停                 ▲ バスの車掌さんとICカード読み取り機

やって来たバスは2両連接車、北京站東が始発だと思っていたら、もう乗客がいっぱい乗っています。北京の市内交通のICカード、一卡通を車掌さんの前の読み取り機にタッチ。通常料金1元(約15円)のところが何と6割引の4角(0.4元、6円)になるため、切符を買う人などほとんどいないので車掌さんの仕事はドアの開け閉めだけ。何とか連接部の座席を確保したものの、途中から乗客がどんどん乗ってきて車内は混雑してきます。乗客が立っていても、車掌さんの席はきちんと確保されているので、労働条件は良好です。

 

 ▲ 終点環行鉄道のバス操車場

バスは1時間近くかかって、終点環行鉄道に到着します。403路は途中の三元橋まで地下鉄10号線の西側を、概ね並行した道を行くようなので、2元(30円)奮発して三元橋まで地下鉄を使った方が時間の節約になるかも。

▲ 踏切手前の鉄道博物館の案内看板                 ▲ 京包線の踏切

バスの進行方向の道路脇に、“←中国鉄道博物館”の看板が出ています。すぐに中国国鉄京包線の踏切をこえ、掘り割りとなった高速道路の上に架かる橋を渡ると、正面に小さな蒸気機関車が見えます。ここが鉄道博物館と思って構内に入っていったのですが……。

 

 ▲ 正面は中国鉄道科学研究院

中を見回しても、鉄道技術の試験室のような建物ばかりで博物館は見つからず、構内に誰もいません。仕方なく入り口の門まで戻り、守衛室を訪ねてガイドブックの中国鉄道博物館のページを見せると、“あっち”と外を指さしています。

 

 ▲ 中国鉄道科学研究院の構内

間違って、中国鉄道科学研究院東郊分院の構内に迷い込んでしまったようです。正しい道は、鉄道科学研究院の門を入らずに斜め左へ、中国鉄道科学研究院の塀にそった道をしばらく行くと環行鉄道の踏切があり、その脇に中国鉄道博物館の看板が掛かった門があります。国立にあるJRの鉄道総研の構内にも、試験運転のための環状線路がありますが、中国鉄道科学研究院の試験線の環行鉄道は遙かに規模が大きいようです。

 

▲ 中国鉄道博物館の門 博物館はこの先500m 

踏切から中国鉄道科学研究院の構内をのぞくと、塗装の剥げかかった怪しげな車両がいます。自力開発の高速列車の失敗作が放置されているのしょうか。近くまで行ってみたいと思ったものの踏切のそばに守衛所があり、守衛さんがこちらを見ているので、望遠で1枚撮るだけにしておきます。さっき構内に迷い込んだとき、もう少し奥まで行けばこの車両に出会えたはずなのに残念。将来、博物館入りすることはないのでしょうか。

 

 ▲ 中国鉄道科学研究院の構内にいた謎の列車

入り口の門からほこりっぽい道を500mほど奥に行くと、やっと中国鉄道博物館に到着です。立派な本館は、まだ一般には公開していないようです。

 

▲ 中国鉄道博物館の本館 

近くの留置線には大きな貨車の編成が並んでいます。冷蔵車でしょうか。似たような型式の貨車ばかりなので、鉄道博物館の展示ではないでしょう。

 

 ▲ すぐ横の留置線の貨車

本館の横に巨大な体育館のような建物があり、機車車両展庁の看板が出ています。入り口で20元のチケットを買って館内に入りましょう。

 

 ▲ 機車車両展庁の入り口

館内に入ったところには売店があり、飲み物やスナック菓子の他、鉄道模型やお土産品が並んでいます。その先に歴代の中国の鉄道で活躍してきた車両が並ぶ姿は壮観です。

 

 ▲ 展示館に入ると売店があり南側にディーゼル機関車が並ぶ

機関車の半数以上は蒸気機関車で、広大な建屋の北側半分を埋め尽くしています。主な車両の前や横には、中国語で解説が書かれた看板が置かれ、日本人でも漢字の拾い読みで何となく解ります。一部の車両には英語の解説も付いています。

 

 ▲ 展示館の北側には歴代の蒸気機関車が整列

訪れたのは土曜日の午後でしたが、館内は閑散としていてゆっくりと車両を見ることができました。全部の車両の写真を撮ったつもりだったのですが、後から確認すると下の写真の黄色いオープンデッキの木造客車と、その後ろに並ぶ4両の緑皮車を撮り忘れてしまったようです。

 

 ▲ ママにと一緒に来た坊や

見学者は親子連れが目に付きます。どこの国でも、子供たちは鉄道車両に興味津々。中にはデートコースにしている若いカップルも。

▲ デートコースにもなっています

▲ 子供は機関車に興味津々

▲ 子供にとっては格好の遊び場です

それでは、順番に展示車両を見ていきましょう。


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