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車内販売

泰緬鉄道のハイライト区間が終わり、空席が増えた車両に車内販売が回ってきます。チョンカイの切り通しのあとで紙包みを売りに来たときは、中身がわからなかったのでやり過ごしたのですが、前の席のドイツ語を話す家族連れが開けて食べていたのは、辛い春雨サラダでした。今度は、お盆の上に揚げパンのようなものを山積みにしてきたので一つ注文。

車内販売がきた 揚げパン?
蒸気機関車用の給水塔や給水設備が残る駅

日本軍が持ち込みタイ国鉄に引き継がれたC56が使ったのでしょうか、構内に給水塔や線路脇に蒸気機関車のテンダへの給水設備が残るワン・ポー駅でも観光客が降ります。

上流に遡って再び線路に近づいてきたクエー・ノーイ川の幅が狭くなり、コー・マハ・モンコル駅に停車。ここにもワゴン車が何台も待っていて、団体客が乗り換えると、いよいよ車内はガラガラに。

クエー・ノー川の幅が狭くなってきた 終点の手前の駅
団体客がワゴン車に乗り換える 団体客が降りると車内はガラガラ

 

泰緬鉄道の終点ナムトクに到着

立派なお寺の横を通り過ぎると列車は終点のナムトクへ。何故かホームの手前のカーブで停車。しばらくするとゆっくりとバックを始めます。後ろを見ろと、何が起こったのかと窓から顔を出す人の姿が。まだこんなに乗客が残っていたんだ。そのまま再び前進して、定刻から45分遅れでホーム片面1線だけのナムトクに到着です。

こんな山の中にもお寺 終点ナムトクに到着
後ろを振り返るとまだ乗客が残っていた 片面1線だけのホームに入線

すぐにディーゼル機関車が切り離されて機回りをしてバンコク側に連結。本日2本目が、バンコクまで行く定期列車の最終便になります。到着が遅れたので、既に発車時刻を過ぎていて、車掌に聞くとあと5分とのこと。

側線にはGEの旧型ディーゼル機関車と客車の編成が停車中。ナムトクに出入りする定期列車は1日に3本。南本線と接続するノンプラドック・ジャンクションまでの区間列車で、本日の最終列車になるのでしょう。これでカンチャナブリまで行けば、バスに乗り換えてその日のうちにバンコクまで戻れるとは思われるものの、無理はせずに即折り返すことに。

ナムトクに留置中の編成 ナムトク駅舎
帰りの切符を買い求める列 機関車をバンコク側に連結

駅舎の中の出札窓口には行列ができています。バンコクまでならどこまで乗っても100バーツの外国人料金。カンチャナブリで降りるつもりですが、とりあえず切符はバンコクまで。

この日は週末のため、バンコクフアランポーン駅からの臨時観光列車がナムトクの先まで運行しているはず。今ごろは、泰緬鉄道の線路が切れる滝があるところに到着しているはずです。ディーゼルカーによる運行は、機回り線がないためか。

 

バンコクに向けて戻る列車

12両編成のうち、前の6両がバンコクまで。後ろの6両はカンチャナブリで切り離しです。バンコク行きの編成には、こんなロングシートに吊り皮付きの車両も入っています。昔は日本でも国鉄の通勤列車に、1等車をロングシートに改造したオハ41が連結されていたこともありました。

運賃が300バーツと150バーツの最後尾の2両は、帰路は営業しないのでしょう。係員がクッションを積み上げて、車内の後片付けが完了。

こんなロングシート車もあった 150バーツの団体車はクッションを片付けていた
駅に交換用のポイントが置かれていた 良く整備された駅と駅員

列車は10分ほどの停車の後、定刻から35分遅れてナムトクを発車。1日わずか3往復のローカル線の奥地でも、線路の保守は行われ、途中の駅舎は綺麗に整備されています。ワンマン気動車1〜2両の運転になってしまったJRからみると、何とも贅沢なローカル線です。

再び、列車はタム・クラーセー(アルヒル)桟道橋へ。最後尾のデッキから写真を撮ろうと、150バーツの車内を通り抜けると、座席で寝ていた係員が“何処へ行くんだ”と声をかけてきます。“一番後ろのデッキから写真を撮りたい。ちょっとだけ”と言ったら、この係員は通してくれたのですが、最後尾の300バーツの車両はデッキから車内へのドアに中から鍵をかけて係員が昼寝中。諦めて戻ります。

最徐行でタム・クラセー桟道橋を渡る

列車は、タム・クラーセー桟道橋を最徐行で通過。団体客の多くが他へ移動したのでしょう。喧噪に包まれていた往路に比べ、車内も線路脇の観光客もずっと少なく、のんびりムードが漂います。

途中駅で欧米人観光客が下車。この近くに宿泊しているのでしょうか。

こんな駅でも欧米人観光客が下車 ドラム缶が積まれている
クゥエー川鉄橋が見えてきた 鉄橋にさしかかる

 

カンチャナブリへ

チョンカイの切り通しを過ぎて列車の速度が落ちると、前方にクゥエー川鉄橋が見えてきます。午後になっても鉄橋の上は観光客で大賑わい。列車が警笛を鳴らしながらゆっくりと鉄橋を渡り終えると、クウェー川鉄橋駅に停車です。

観光客で賑わうクゥエー川鉄橋を渡る
鉄橋の写真を1枚 まだ列車が停まっていた

ここでどうするか迷ったのですが、カンチャナブリのバスターミナルまでバイクタクシーが拾えるだろうと思って、荷物をまとめて一旦下車してみることに。

川岸で戦場に架ける橋の写真を1枚撮って振り向くと、列車はまだホームに停車しています。ダッシュで動き始めた最後尾のデッキに飛び乗ると、先ほどは昼寝をしていた係員がドアを開けて出てきます。“バンコクまでの切符を持っているよ”と言うと、“早く前の車両に乗り換えろ!”

戦場に架ける橋の賑わい 最後尾のデッキからクゥエー川鉄橋駅
クゥエー川鉄橋で観光客を乗せていたトロッコ 休車中?

カンチャナブリからナムトクまで往復で4時間余り。クッションのない3等の座席では辛いだろうと思っていたのですが、往路で混雑して4人掛けの時も意外と楽に過ごせました。帰りの車中で前の席に足を投げ出してわかったのですが、同じ日本製の客車でもタイの旧型車は日本の国鉄/JRよりシートピッチがかなり広く、前の人と膝を突き合わせることもなくて快適です。

列車は、側線で休むクゥエー川鉄橋で観光客を乗せていたトロッコの脇をすり抜け、40分遅れでカンチャナブリに到着。ここで切り離す後部6両の入れ替えをするのかと思ったら、何とホームのない留置線で停車。下車する乗客は、直接線路上に降り立ちます。少人数ですがガイドが引き連れた団体客もいて、帰路の乗車が組み込まれているのか、それとも往復するコースなのか。

カンチャナブリまで戻った列車 連結器を解放して後部6両を切り離す

この先、バンコクトンブリ駅まで3時間。実際には、南本線に合流してからも単線区間の交換待ち等でさらに遅れは増大するでことでしょう。往路と同様にバスに乗り換える決断をしてカンチャナブリで下車。後部6両を切り離して、身軽になって発車して行く列車を見送ります。

カンチャナブリから、ナムトクを往復する車窓の動画をご覧ください。

カンチャナブリから戦場に架ける橋、タム・クラセー桟道橋を渡りナムトクまで往復の動画をご覧下さい


 

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