HOME 1/10page 2/10page 3/10page 4/10page 5/10page 6/10page 7/10page 8/10page 9/10page 10/10page


バンコク南バスターミナルからカンチャナブリへ

タイ2日目は、国際寝台列車の寝台券の入手の関係で日程がずれて1日の余裕ができたので、第二次世界大戦の“泰緬鉄道戦場に架ける橋”のあるカンチャナブリに行くことに。23年前の訪タイ時に、バンコクから列車でクエー川鉄橋駅を往復しています。今回はその先、カンチャナブリから終点のナムトクまで乗ることに。

バンコクからナムトク行きの列車は1日に2本だけ。発車するのは、ホテル近くのフアランポーン駅ではなく、チャオプラヤー川対岸のトンブリ駅。日帰りが可能なのは、朝7時50分発のディーゼル機関車牽引の客車列車1本だけ。でもこの日は土曜日のため、週末のみバンコクフアランポーン駅を6時半に出て途中駅で観光のための停車時間をとり、ナムトクの先にある滝まで往復するディーゼルカーによる臨時列車が運行しているはず。

車両は、前日にフアランポーンからドンムアンまで乗った日本製ステンレス車体の近郊型。実は、これでナムトク往復に耐えられるかテストを兼ねて乗車してみたのですが、23年前の経験も含め冷房のない普通列車の3等車でバンコクから往復10時間以上は老体には無理と判断し、バンコク−カンチャナブリ間は、冷房完備でリクライニングシート、所要2時間と少々のバスを使うことに。

タクシーで南バスターミナルへ 民主記念塔を過ぎて橋を渡りひたすら西へ

カンチャナブリ行きバスの始発は、南バスターミナル。以前はチャオプラヤー川を渡ったところにあったものが、バンコクの遙か西の郊外に移転したのだとか。フアランポーン駅前から南バスターミナルまで、乗り換えなしで行ける市内バスの系統はないようで、7時半のバスへの乗車を目指して駅前でタクシーを拾うことに。さすがのバンコクも、早朝の通勤逆方向では渋滞は無く、クルマはスイスイ。20分余りでメーター表示もネット情報どおり、ぼったくられることもなく無事に到着。

南バスターミナルに到着 ショッピング街は営業前
3階の切符売り場と待合室 カンチャナブリのブースは無人

朝の7時過ぎでは、まだバスターミナル内の店舗は開店前。乗客のあとについて3階に行くと、切符売り場が何列も並び行き先別に別れているようです。開いている窓口で、“カンチャナブリ行きはどこ?”と聞いて教えてもらったブースに係員がいない。よく見ると、外国人観光客も乗る路線なので、英語で8時までと16時以後は切符は10番のプラットホームで買えと書いた紙が貼ってあります。

建物の外に出て10番ホームを探すと既にバスは入線していて、その前に机を出して切符売り場が店開き。無事に7時半のバスに間に合いました。

バスの前で切符売り場が店開き リクライニングシートで冷房付きの車内
車掌さんが座席をキープ 何故ペプシの広告が逆なの? 像の街灯

固定窓で冷房付き、リクライニングシートで日本の高速バスに見劣りしない車両ですが、カップホルダーが壊れていたり、メンテナンスはイマイチ。トイレの前の席に荷物や書類が置いてあると思ったら、車掌さんが自分の席をキープしていました。発車して一通り検札を終えると、車掌さんは席で化粧を始めます。すっぴんだったんだ。あとはひたすらスマホをいじって、タイは緩いです。

列車が定刻で2時間35分を要する(実際には遅れます)ところを、急行バスは途中の停留所で乗降があり、定刻の2時間から10分程度の遅れでカンチャナブリバスターミナルに到着。間違えて、3時間を要する安い各停バスに乗らないように。

前国王でしょう カンチャナブリ市内に入ってきた
カンチャナブリバスターミナルに到着 ちょっと年季の入ったバスが並ぶ

バスターミナルには、ちょっと懐かしいスタイルのバスが並んでいます。タクシーがいれば、戦場に架ける橋のクエー川鉄橋まで行こうかと思ったのですが見つからず、市内バスも路線がよくわからないので、鉄道のカンチャナブリ駅まで歩くことに。タイは日本と同様に Google Map がオフラインで使えません。代わりに、使い勝手は劣るもののネットに接続しなくても使える地図アプリを入れてきたので、道に迷う心配はありません。便利になったもので。

バンコクでは見かけない、トラックの荷台に客席を設けたソンテウ。タクシーはいなくて、ソンテウとバイクタクシーだけかも。

市内を走るソンテウ キティーちゃんの店
お寺の門? 中国系の人々の墓?

駅まで20分余りを要するものの、通りの東側は午前中は日陰になり何とか歩けます。今や世界ブランドのキティーちゃんの店。日本語で“焼きそば”や“ソフトクリーム”の看板をぶら下げているけど、そんなもの売っていないよ。

駅の近くまで来て、お寺の門のようなものがありました。入ってみると、中は墓地。沖縄や台湾の墓とよく似ていて、漢字が書いてあるので華僑でしょうか。

 

カンチャナブリの連合軍共同墓地

その隣が連合軍の共同墓地。第二次大戦中に海上の補給路を断たれた日本軍が、突貫工事で敷設した泰緬鉄道。捕虜となり、この過酷な建設作業に動員され、命を落とした連合軍兵士6982人の墓石が緑の芝生の中に整然と並び、熱帯の花が咲き乱れています。墓地に横付けしたど派手な観光バス。今ではここに来るのは大半が団体客ですが、静かに参拝する人の姿も。

連合軍共同墓地
墓標が並ぶ 派手な観光バスが停まっていた

 


カンチャナブリ駅前のガーラット型蒸気機関車

連合軍の共同墓地から大通りを渡ってカンチャナブリ駅に向かうと、駅前の公園から小学生の元気な声が聞こえてきます。その後ろに鎮座するのが、軸配置1D1-1D1のガーラット型蒸気機関車。23年前の訪問時には駅の構内に保存されていたものが、ここに移動してきたたようです。泰緬鉄道で輸送に従事したのはC56。ガーラット機はタイ北部の勾配線区で活躍した機関車で、泰緬鉄道はこの機関車の走行に耐えられる線路ではなかったでしょう 。

カンチャナブリ駅前の公園にガーラット型蒸気機関車
給水設備も カンチャナブリ駅

 

カンチャナブリ駅のイースタン&オリエンタル・エクスプレス

カンチャナブリ駅の窓口で、終点ナムトクまでの乗車券を買い求めます。ホワイトボードに、切符は発車の30分前までに購入すること、次のナムトク行きは25分遅れと書いてあります。ナムトク線は、カンチャナブリから先はどこまで乗っても100バーツの外国人料金。コンピュータ発券の切符に、駅員が表を見ながら座席番号を手書きで記入。指定席なんだ。

ホームには、前日にフアランポーン駅で見かけたイースタン&オリエンタル・エクスプレスが停車中。カンチャナブリの観光から戻った、お金持ちの乗客が乗り込みます。

出札窓口 ホワイトボードに25分遅れと記載 イースタン&オリエンタル・エクスプレスがいた
駅舎側のホームに停車中 車内を通り抜けて向かいのホームへ

長い編成が駅舎側のホームを占領しているので、向こう側に行けません。イースタン&オリエンタル・エクスプレスも一般客に気を遣ってか、駅舎付近に停車している車両の両側のドアを開けて、車内を通り抜けできるようにしているようで、その際に廊下の写真を1枚だけ。

フランス製の電気式ディーゼル機関車が先頭に立ち、次位には展望車で最後尾が電源車。これからシンガポールに向かう南本線に接続するノンプラドック・ジャンクションまで、逆向きの編成で走行するのでしょう。

アルストーム製のディーゼル機関車が先頭に立つ 機関車の次位に展望車
最後尾に電源車 E&Oエクスプレスと留置中の旧型客車

 

カンチャナブリ駅の留置車両

イースタン&オリエンタル・エクスプレスを通り抜けた先の留置線に車両が並んでいます。GEの旧型ディーゼル機関車と貨車、それに6両編成の古ぼけた3等客車。23年前にガーラット機が置かれていた頃は、もっと構内が広かったような。

GEの旧型ディーゼル機関車 イコライザー式の台車を履いた旧型3等車
6両の旧型客車が留置 塗色は違うがこれも古い台車

 


 

inserted by FC2 system