HOME 1/10page 2/10page 3/10page 4/10page 5/10page 6/10page 7/10page 8/10page 9/10page 10/10page


バンコクフアランポーン駅から普通列車でドンムアンへ

空港のあるドンムアンまで、窓口で普通列車の切符を買って乗車することに。フアランポーンから22km余りの距離で、運賃がわずか5バーツ18円は安すぎ。待合室では大きな荷物を抱えた乗客が床にシートをひいて寝転がっています。昔の上野駅のようでもあるものの、その向こうの僧侶の姿やホームの物売りはやっぱりタイです。駅の端、12番線ホームでは床屋が店開き。

待合室の乗客 僧侶の姿も ホームの物売り
床屋もホームに店を出している ディーゼルカーも後部に赤い標識

北本線のロッブリー行きの普通列車は、日本製ステンレス車体のディーゼルカー。セミクロスシートで冷房無しの3等車だけの4両編成。後部車の運転席窓には赤い標識を掲げています。

日本製ディーゼルカーの普通列車 2扉両開き セミクロスシートの車内
車掌さんの検札 サムセン駅 子供は興味津々

フアランポーンを発車すると東本線が別れていき、すぐに車掌さんが検札にまわります。線路脇のスラム街を抜け、最初の停車駅はサムセン。続いてMRTと接続するバンスーに停車。この駅で南本線が西に分岐していきます。将来的には、フアランポーンからここにバンコク中央駅の機能を移転する予定だとか。

駅に隣接して、ここから先の北本線及び南本線と並行して高架の電化路線を建設する工事が行われ、橋脚が立ち始めています。

サムセン駅の駅員さん 北本線から南本線の分岐駅 バンスー・ジャンクション
旧型ディーゼル機関車の廃車体

構内の一部には、古いディーゼル機関車の廃車体が並んでいます。塗装からみて、もう長い期間ここに放置されているのでしょう。

普通列車は、定刻で50分ほどのところを10分遅れでドンムアンに到着。ここにも高架線の足が立っています。陸橋を渡って高速道路の下をくぐり、ドンムアン国際空港へ。

ドンムアン駅に到着 ドンムアン駅を発車して行くディーゼルカー
ドンムアンの駅舎 陸橋を渡ってドンムアン国際空港へ

 

空港からバスでBTSのモーチットへ

空港内の店でお昼にタイ風焼きそばを注文したら、こんな出来合いの品を電子レンジで温めて出してきました。空港に何か用があるわけではなく、バスで市内に戻ります。ドンムアン国際空港からの路線バスは、BTSスクンピット線の北の終点モーチット駅行きの501系統と、戦勝記念塔まで行く502系統があります。

発車するとすぐに、車掌が切符を売りに来ます。30バーツは国鉄の6倍。これでも100円弱なので、バスの方がまともな料金なのでしょう。高速道路に入る料金所では、何と路線バスの運転士が通行料を現金払い。並行する国鉄線では、工事中の高架線に駅が建設中。完成すれば、レッドラインの通勤電車が走るのだとか。

501系統に乗ったつもりが、車内に502と表示されています。バスは高速を降りてBTSのモーチット駅に到着。乗客の半分は降りたものの、残りは乗ったまま。502系統の戦勝記念塔行きだったのか、終点でBTSに乗り換えればいいやと思ってそのまま残っていると、バスは向きを変えてあらぬ方向へ。着いたところが北バスターミナル。

昼食にタイ風焼きそば 空港からBTSモーチット方面のバス
高架線上に駅を建設中 BTSの自動改札機

あとで調べると、501系統の大半はBTSのモーチット駅行きだが、本数は少ないものの北バスターミナルまで行く便があるとかで、これに当たってしまったようです。それにしても、車内の502の表示は何だったのか。車掌に“BTS”と言ったら、この外国人が降りる場所を間違ったのを理解してくれ、言葉は通じないものの戻るからこのまま乗っていなさいと言っているらしい。その言葉通り、バスは空港に向かう乗客を拾って同じ道をBTSモーチット駅へ。車掌にお礼を言って下車します。暑いところを歩かないで済んでやれやれ。

BTSの駅の窓口で切符を買おうとしたら、券売機で買えとのこと。その券売機にお札が使えないので、また窓口まで戻ってコインに両替。出てきたのは、ICカードの乗車券。エアポートリンクやMRTとは別のシステムを採用していて、互換性はないようです。そういえば、モーチット駅の地下にはMRTが通っているものの、駅名が違っていてややっこしい。

スカイトレイン スクンピット線の北端 モーチット駅に電車が到着
スカイトレイン スクンピット線 スカイトレインの車内

BTSは、スカイトレインとも呼ばれる第三軌条集電の4両編成の電車。車内は東南アジア標準のプラスチックのロングシート。1999年の開業以来路線を延ばして、現在は都心のサイアムで接続する2路線を運行し、延長工事も進行中。


国立科学博物館にバンコクのトラムはいなかった

BTSを、エカマイで下車。目的地は東バスターミナル近くの国立科学博物館。その構内に、昔バンコク市内を走っていた路面電車が保存されているとのこと。でも、プロペラ機は置かれていたものの、鉄道車両らしき姿が見つかりません。

博物館の受付のお嬢さんに聞いてみると、そんなものは知らないらしく、どこかへ電話で問い合わせてくれている。と思ったら、そのまま受話器を渡されて下手な英語で質問するはめに。でも、電話の主もわからないらしい。諦めて帰ろうとしたところに、奥から博物館の学芸員が出てきて、以前にはこの構内に展示していたが移転したとのこと。クルマがないと行くのが難しい場所のようで、わざわざここまで来たのにガックリ。“博物館を見ていけば、面白いよ”と誘ってもらったけど、礼を言って引き揚げることに。

国立科学技術博物館 正面の建物の受付で聞いてみた プロペラ機の展示はあったけど
40系統のバス 1時間半かかってフアランポーンに

科学技術博物館からホテルに戻るには、BTSからMRTに乗り換える必要があります。でも、すぐ近くのバス停に40の系統番号が。今朝、フアランポーン駅前に40系統が停まっているのを見かけたので待つことに。おっ、冷房車が来た。車掌さんに行き先を告げて切符を買います。BTSよりずいぶん安い。

まだ夕刻のラッシュ時まで時間があると思ったのが甘かった。バンコク名物の渋滞にはまり、BTS+MRTで20〜30分程度のところに1時間半を要しました。バス停に系統番号だけで時刻表がない理由がわかります。


夜のフアランポーン駅

ホテルでしばし休憩後、夜のフアランポーン駅に出かけます。夜行列車を待つ乗客でしょうか、待合室は昼間と同様に混雑しています。機関車を先頭に頭端式のホームに到着した列車や出発を待つ列車が並び、最後尾の客車から順に洗浄作業が行われています。

夜のフアランポーン駅 待合室は大賑わい
列車が到着 出発前の洗浄中

そんな中で後方に寝台車、前方に座席車を連結した東北本線のノンカイ行き急行列車の編成の中間に1両、片側のデッキを閉鎖して両開き扉を開ける改造をしたJRのオハ12が連結されています。新設したドアの横には車椅子のマーク。車内は2+1のゆったりとしたリクライニングシートで、冷房付きの豪華な2等車です。天井の扇風機は冷房能力が不足するのか、日本の12系にはなかったのでタイで取り付けたのでしょう。窓上の荷物棚が所々取り外されているのは何故?

両開き扉のオハ12を見つけた 車内は豪華な座席の2等車になっていた
その前に食堂車も連結 向こうに寝台列車がいる

オハ12の前には冷房無しの食堂車。その前には冷房無しの3等座席車が続きます。寝台車とグリーン車にだけ冷房があり、急行列車にも食堂車を連結していた1970年頃の上野駅ような光景です。


 

 

 

 

 

 

  

inserted by FC2 system