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ディーゼル機関車 |
ディーゼル機関車 |
五能線の五所川原から分かれて津軽半島を北へ、桜の名所芦野公園を通り中里までを結ぶ津軽鉄道、最近では、冬になると客車の暖房にダルマストーブを使うストーブ列車で有名です。1960年代では、地方私鉄でも立派な車両を新造していました。津軽鉄道のキハ24000型の24021〜24024は、国鉄の北海道仕様のキハ22のドアを車体中央に寄せた、キハ20との折衷型のような、独自の設計による気動車です。
最盛期には、キハ24000型が重連で西武の電車を改造した客車、ナハ1200型を牽引する列車も設定されており、ラッシュ時に不足する車両を補うため、ディーゼル機関車が国鉄払い下げの旧型客車を牽引していました。在籍する国鉄旧型客車は3両のみのため、不足分はナハ1200型も連結した編成もあったとか。
1983年と89年に五所川原を訪れた際に、津軽鉄道の車両をスナップしています。在来車に加えて、国鉄から払い下げを受けたキハ10系や、JRから譲渡されたキハ22も片隅に写っています。ホームの向こう側に隠れているキハ22は、まだ国鉄のタラコ色ですから、当時入線したばかりだったのかもしれません。
今では、通常の列車はワンマン運行の小型の軽快気動車に置き換わっているようですが、ストーブ列車に充当される国鉄旧型客車は、牽引機であるロッド式ディーゼル機関車とともに貴重な存在です。
2006/12記