高森線/南阿蘇鉄道

高森線の列車

高森線の想い出

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C12の牽く
貨物列車
'71.2 立野

入れ替え中の
C12
'71.2 立野

バックで旅客列車を
牽くC12
'71.2 立野

南阿蘇鉄道の
DCとトロッコ
'89.10 立野

       

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阿蘇五岳と外輪山を望みながら、国鉄豊肥本線の立野と高森を結んでいた高森線は、国鉄民営化を前に1986年に第三セクター南阿蘇鉄道に転換して現在に至っています。

高森線に初めて乗ったのは1971年の冬です。 熊本から豊肥本線で立野へ、ここでC12型蒸気機関車がわずか2両の旧型客車を牽引する旅客列車に乗り換えて高森に向かっています。気動車で十分に対応できる輸送量に、わざわざ客車列車を走らせていたのは、まだ気動車が不足していたのでしょうか。

高森に転車台がなかったのか、立野を出発した列車はバックで牽引します。先頭の客車のデッキに立つと、すぐ目の前にC12のボイラがあります。小さなC12でも、なかなかの迫力です。

立野を発車してしばらく行くと、高さ64mの第一白川橋梁を渡ります。手動扉を開け放った旧型客車のデッキの手すりにつかまって下を見ると、足がすくみます。身体を乗り出して側面から前の機関車をスナップしましたが、写っているのは鉄橋とC12の吐き出すドレンだけ、お目にかけられるような写真は撮れませんでした。

終点の高森では、バスに乗り換えて高千穂に向かいます。当時、熊本から立野を経て延岡に至る鉄道の未開通部分として、高森と日之影線の日之影を結ぶ鉄道の工事が行われていました。長大トンネルを掘削するにしても、バスの通る険しい路とその乗客数から見て前途多難と思いました。

高千穂峡に1泊して観光後、バスで日之影へ、列車に乗り換えて延岡に向かっていますが、写真に残していないのでこちらはキハ10系か20系の気動車だったのでしょう。

翌年に、日之影線の日之影から高千穂までが開通し、高千穂線と改称したものの、こちらも1989年に第三セクター高千穂鉄道に転換、2005年の水害から復旧することなく廃止され、熊本と延岡を結ぶ鉄道は夢と消えました。現在、熊本−延岡間には、熊本空港経由の高速バスが運行されています。

2009/9 記

 

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