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夕食はブンボーフエで

新市街のホテルに戻ってしばし休憩。夜になって雨が小降りになるのを待ち、濡れた服を着替え、靴を履き替えて夕食に出かけます。フエの名物、ブンボーフエはフエ風牛肉うどん。米粉の麺で、ベトナム中部で食べられる代表的な麺だとか。どのガイドブックにも掲載されている店が、フエの新市街にあるメニューと同じ名前のブンボーフエ。地図とGPSを頼りに探し当てると、何と閉まっています。まだ電気がついているので、年末だからか日曜日だからか早めに閉店したのかも。

フエ名物ブンボーフエ チャンティエン橋のライトアップ

やむなく、近くの別の店に行ってみたらこちらも休み。夕食難民になりかけて見つけた、観光客など入らないような純粋に地元民の店。メニューもなく言葉は通じないが、ブンボーフエと言ってみたらできるらしい。尻込みする相方を説得。籠に盛られた野菜をいっぱい載せ、食べてみるとなかなかおいしい。あとで追加したビールは、ちょっとぼられたかな。

フォン川に架かるチャンティエン橋が色を変えながらライトアップされます。週末は時間が延長されるとのこと。でも、雨がまだ止まないので、ホテルのベランダから見物することに。


フォン川とフエ新市街

ベトナム4日目は、フエ駅10時35分の列車でダナンに向かいます。やっと雨があがって曇り空ですが、もう遠出はできないのでホテルの周辺をブラブラ。自転車タクシーのシックローが声をかけて来ますが、タクシーでさえぼったくりの横行するベトナムで、メーターのない乗り物など危なくて。

ホテルの朝食にもフォー フォン川沿いの新市街メインストリート
シックローが声をかけてくる チャンティエン橋

フォン川沿いを歩いていると、龍を付けた双胴の遊覧船、ドラゴンボートも乗らないかとしつこく誘いがかかります。時間があれば値段交渉をして、ティエンムー寺まで行ってもいいのですが。川の中には小舟を操る漁師。ホテルの近くの道端では、八百屋や食べ物の屋台が店開き。藁の帽子ノンが、いかにもベトナムです。

フォン川のドラゴンボート 漁師の小舟
歩道の露店 みんな藁の帽子ノンをかぶっている

ホテルをチェックアウト。タクシーを呼んでもらいフエ駅へ。


フエ駅

タクシーを降り、前日下車したフエ駅舎の方に荷物を転がして行ったら、乗車は向こう側だそうで、何と駅舎が2個所に別れています。タクシーは乗車駅舎の前に着けてくれたのでした。

下車時の駅舎 乗車はこちらの駅舎で
切符売り場や案内所 列車番号SE3の表示された列車別の待合室

切符売り場に行列ができていますが、この日の分も含めハノイの旅行社で受け取り済み。列車番号が示された待合室に入ります。これから乗車するSE3列車は、前日の23時にハノイを発車して、フエが10時35分、ダナンに13時9分に着き終着のホーチミン市のサイゴン駅には翌日早朝4時30分到着予定で、所要時間30時間30分のベトナム統一鉄道最速列車。

駅舎内の売店 待合室
駅舎から直接ホームへ 線路内立ち入りは自己責任 向こうに古い客車が留置

入線時刻が近づくと案内放送があり、待合室の扉が開き直接ホームへ。ヨーロッパと同様に改札はありません。乗客の多くは外国人。写真を撮るために線路内への立ち入りは自己責任です。

 

ベトナム鉄道サイゴン発フエ行きSE22列車

先に、向かいのホームに列車が入ってきます。牽引機は、角張ったエンドキャブのチェコスロバキア製、D12E型電気式ディーゼル機関車の牽くSE22列車。ここでSE3列車と交換かと思ったら、SE22列車は前日の12時20分にホーチミン市のサイゴン駅を出て、10時26分フエ終着の列車だとか。

こちらは出口側の駅舎 角張ったDLに牽かれてフエ止まりが入線
チェコスロバキア製D12E型 フエ止まりのSE22列車

SE22はSE3が18時間足らずで走破する区間に22時間以上を要し、牽引機も格下です。大半の乗客はダナンまでに降りてしまったのか、フエで下車した乗客はまばら。駅に跨線橋はなく、敷石があるのでどこでも線路を横断でき、駅員が線路内で監視しています。

 

ベトナム鉄道ハノイ発サイゴン行きSE3列車

前日に乗ったSE19列車と同じ、シーメンスのD20E型電気式ディーゼル機関車の牽引で、サイゴン行きSE3列車が入線してきます。大半の乗客は、前方の座席車が停車する付近で待っていて、デッキに殺到します。

SE22列車から終着フエで降りる乗客は少ない サイゴン行きSE3列車の入線
牽引機はD20E型のトップナンバー デッキに殺到する乗客

指定された3号車はソフトシート車。車体中央に向かってリクライニングシートが並び、回転で向きを変えることはできません。車内販売がまわってきます。

ソフトシート車の車内 車販もまわってくる

発車を待って車内の探検へ。3号車は満席ですが、前方の2号車のソフトシートには空席があります。前日の寝台車で同室だったイタリア人とスペイン人のカップルも乗っています。彼らもダナンで降りるのだとか。1号車はハードシート車。前日のSE19列車のハードシート車と違い、左右いずれのボックスも4人がけで冷房まで付いています。この列車の方がグレードが高いようで、運賃も異なるのでしょう。

デッキに時刻表を掲示 両側4人ボックス席のハードシート車
乗務員に占領された食堂車 食堂車の洗面所

1号車の前に連結した食堂車を覗いてみると、まだ食事時ではないためか休憩の乗務員に占領されています。こんなところは中国の鉄道と同じ。

後方には寝台車が連結されています。ハードベッド車も扉付きの個室で、昼間は開けている部屋が多いですね。3段寝台の6人部屋で、下段に座ると中段に頭がつかえそうですが、かつての日本の3段寝台のように中段を折りたたむことはできず、角度にして45度ぐらいまで上向きに跳ね上げています。

ハードベッド車 中段の寝台が少し跳ね上がる
乗務員室は横になって仮眠できるらしい デッキの窓が開く

車端部の車掌室も、足をのばせるだけのスペースはないものの身体を横にして仮眠はできそうです。30時間の連続勤務ですから。


 

 

 

 

 

 

  

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