“ウイーン市電 世界で一番の低床車”


オーストリアの首都ウイーンには33路線、全長183kmにおよぶ路面電車ネットワークがあります。赤と白に塗り分けた連接車を中心に、1000両近くの電車が市内を縦横に走っています。2002年の夏に5年ぶりに訪れたところ、新しい低床車が導入されていました。加減速はよく、走行音は静かで併用軌道でもかなりの速度がでます。

 

 ▲ ウイーン市電の5車体連接低床車 65系統

ポルシェのデザインによる5車体連接のこの低床車、床面の高さ152mmは世界最低床の電車だそうで、車道との段差がほとんどない歩道からもスムーズに乗り降りすることができます。

 

▲ リンク通りの低床車 J系統 

ウイーンの市電は終点のループ線で向きを変えるため、バスと同じように運転台は片側のみでドアも右側だけ。ドアのない左側には2人がけのクロスシートが並び、最後部もバスと同じ様に車体幅いっぱいにシートが設けられています。ヨーロッパの低床車を導入した広島、熊本や岡山のように、低床車は乗りやすいが座席定員が少なくて座れないという心配は、ここウイーンではありません。

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