“スロバキア ブラチスラバのトラム”


ドナウ川に面したスロバキアのブラチスラバ。1993年にチェコとの連邦を解消して独立国となり、その首都となったブラチスラバでは市民の足は路面電車です。丸い車体と大きなパンタグラフに特長のある、タトラカートよばれる旧共産圏の標準型。チェコのプラハで製造され、東欧、旧ソ連諸国から極東の北朝鮮まで、同じデザインの車両が広く使われています。タトラとは、スロバキアにある山の名前とか。

旧市街を走る2両編成のタトラカー 1両目は広告車

市場経済になってからでしょうか、赤とクリームの標準色の他に、全面広告車体の電車もよく見かけます。終点のループ線で向きを変えるため、バスと同じ片運転台。前、中、後ろの3扉も車体の左側だけにです。

タトラカーの連接車

2両編成の他に、同じデザインの連接車も走っています。チェコスロバキア時代に製造された旧型車の他に、分離独立後に導入された正面窓の大きな車体にシングルアームのパンタグラフを乗せた新車もあります。これもタトラ社製で一見スマートに見えますが、ドイツやフランスのLRTに比べれば旧共産圏の野暮ったさを感じます。

新型の連接車 これもタトラ社製

加減速は良く走行音も静かですが、線路のメンテナンスが悪いのでしょう、よく揺れる個所があります。

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