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旅の車窓から

シンガポール


タイの首都バンコクから夜行国際列車で国境を越えマレーシアへ マレー半島を鉄道で縦断しジョホールバルから陸路で国境を越えシンガポールに入国しました 0泊1日のシンガポールをご案内します。
 

マレーシアから陸路でシンガポールへ

2015年末に、タイの首都バンコクからマレーシアのペナン島を経てシンガポールまで1900km余り、タイ国鉄とマレー鉄道を乗り継いでマレー半島縦断の鉄道旅行に出かけました。タイ国鉄の夜行列車でマレーシアに入国後、バタワース駅で下車。フェリーでペナン島に渡って2泊したあと、再びバタワースから首都クアラルンプールで列車を乗り継ぎマレー半島最南端、シンガポールに隣接するジョホールバルへ。

当初の計画ではシンガポールで1泊を計画していたものの、タイ国鉄夜行列車の寝台券の入手の都合でバンコク出発が1日遅れたため、シンガポールは大晦日の朝にマレーシアの ジョホールバルから陸路で入国し、同日の深夜便で羽田に帰る0泊1日のスケジュールになってしまいました。

今や1人当たりのGDPでは日本を上回り、アジアでトップのシンガポールでは、ホテル代もタイやマレーシアとは比較にならず日本より高いので、駅前の一定レベル以上のホテルに安く泊まれるジョホールバル泊にして正解 でした。

最終日はマレー鉄道の朝のシャトル便でシンガポールのウッドランズへ向かうため、JBセントラル駅に行ったら既に切符の販売が終了していて、やむなく頻発しているバスに乗ることに。

シンガポールは1988年以来27年ぶりの訪問です。前回のシンガポールは、こちら。  2015年のマレーシアは、こちら。 2015年のタイは、こちら

※ 2ページの末尾にそれぞれリンク先を設けました。詳しく知りたい方はご利用ください。


ウッドランズでシンガポールに入国

ジョホールバルでマレーシアを出国、頻発しているシンガポール行きのバスでジョホール水道の堤道、ゴーズウエーを渡ります。10分ほどでウッドランズに到着。一旦バスを降りて、シンガポールのイミグレに30分ほど並んで入国手続。再びバスに乗って5分程で着いたのがMRT南北線のクランジ駅。ジョホールバルからこここまでの所要時間は1時間程でした。

マレーシアからのバスを降りてシンガポールのイミグレへ イミグレを抜けてシンガポール入国後のバス乗り場
バスが来た MRTの駅に向かうバスの車内

 


MRTでチャンギ国際空港へ

この日は2015年の大晦日。夜の羽田便で日本に帰るので、0泊1日のシンガポール滞在です。まずは、高架下のクランジ駅構内の両替所で手持ちのマレーシアリンギットを全額シンガポールドルに交換。

シンガポールという国にはコインロッカーが無いそうで、ホテルに泊まらないときに問題になるのが荷物預け。ネットで探したら、チャンギ国際空港に一時預かりあるとのことで、まずはMRTで空港に向かうことに。

MRTクランジ駅構内の両替所 券売機でMRTの切符を購入
改札機にタッチ 郊外の地上区間を行くMRT南北線の車内

券売機で行き先を選び料金を入れると、紙の切符が出てきます。ICチップを内蔵しているようで、スイカのように自動改札機にタッチして通過。次回からは券売機で、この紙の 切符にその都度運賃をチャージすることで繰り返し使えるようです。

乗車したMRT南北線の電車は、ステンレス製の外吊り4扉車。冷房が気持ちいい。車内はプラスチックのロングシートで、日本を除くアジアの標準的な仕様。でも、扉間7人がけのシート両端の2席ずつが色の濃い優先席になっていて、一般席が3/7、優先席が4/7はちょっとやりすぎでは。

MRT東西線チャンギ国際空港方面乗り換えのタナ・メラ駅
チャンギ国際空港の荷物預かり所 MRT東西線の車内より

クランジ駅はシンガポール島の北に位置し、都心のシティーホール駅でMRT南北線から東西線に乗り換えて1時間20分ほどでタナ・メラ駅。チャンギ空港はこの駅から分岐する支線の東端にあるので、支線内の折り返し列車に乗り換えます。空港で荷物を預けて、再び東西線でシティーホール駅まで戻ると、クランジ駅到着から3時間が経過しています。

コインロッカーが無いのは大変なこと。既に時刻は正午を過ぎ、残り半日でシンガポール観光です。


シティーホールからマリーナ・ベイへ

シティーホール駅周辺はシンガポールの霞が関。地上に出ると、緑に囲まれた中に建つ白亜の聖アンドリュース大聖堂。英国の国教会派に属するシンガポールで最大の教会で、聖堂内前方のステンドグラスが綺麗。

高層ビルを背に白亜の聖アンドリュース大聖堂

大聖堂の内部 戦争記念公園に立つ日本占領時期死難人民記念碑

隣接して、高さ67mの日本占領時期死難人民記念碑が立つ戦争記念公園。第二次大戦中の1942年2月、日本軍が当時英国植民地であったシンガポールを占領したとき、主に抗日勢力の華僑を対象として民間人の虐殺事件が発生。犠牲者は数万人に及ぶとされ、これを忘れないためにシンガポール初代首相のリー・クアン・ユーが建てたものだとか。南京だけじゃないんですね。

交差点の向こうに建つのは、シンガポール一の名門ラッフルズホテル。19世紀後半のコロニアル建築で、第二次世界大戦時に日本軍の宿泊施設「昭南旅館」になるなど苦難の時期もあったのだとか。宿泊客以外が入れるのは、ショッピングモールなどの公共エリアだけ。

ラッフルズホテルはシンガポールを代表するコロニアルホテル

ホテルのアーケードと中庭 クリスマスツリー? いや毒キノコ?

マリーナベイに向かうと20世紀前半の歴史遺産、旧最高裁判所と旧市庁舎を合体したナショナルギャラリー、緑の芝生に囲まれた国会議事堂や旧市役所のビクトリアシアター&コンサートホールがあり、シンガポール創始者の英国人トーマス・ラッフルズの像が腕組みをして立っています。

ナショナルギャラリー 国会議事堂

ビクトリアシアター&コンサートホールとその前に立つラッフルズの像

近くには古代エジプトのようなオベリスク。インド総督ダルハウジー・マーキス記念碑で、19世紀半ばに立てられ。英国統治時代の面影が残る史跡。

白とクリーム色のコロニアルなアジア文明博物館。19世紀後半に建てられ、裁判所や政府官庁として使われていたものだとか。

ダルハウジー記念碑 アジア文明博物館

19世紀に架けられたカベナ橋の向こうに高層ビル群 リバークルーズの船 向こうはショップハウス

博物館の前のシンガポール川にかかる、歩行者専用のカベナ橋。19世紀後半の架橋で、この川に架かる最古の橋と高層ビル群の対比がいかにもシンガポールです。リバークルーズ船の向こうには、古き良き時代のシンガポールを残すボートキーのショップハウスが建ち並びます。

隣の橋は、リベットに時代を感じる20世紀初頭のアンダーソン橋。どこから川に入るのか、観光客を乗せた水陸両用バスが行き交います。

シンガポール川にかかるアンダーソン橋 水陸両用バスを何台も見かけた

シンガポールのシンボルマーライオン マーライオンの裏の公園にミニマーライオン

マリーナベイに向かって水を吐くマーライオン。世界三大ガッカリへは3つとも行きましたが、ブリュッセルの小便小僧やコペンハーゲンの人魚姫に比べ、マーライオンが一番迫力があります。裏の公園には子供のミニマーライオンも。

このあたりまでは、27年前の訪問時にも散策した記憶がありますが、マーライオンの先に広がるマリーナ・ベイ・サンズやエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ、シンガポール・フライヤーなどは別世界。 この場所は当時は海で、その後の埋立でしょう。3本の高層ビルの上に連ねて巨大なプールを乗せるなどという芸当は、地震のない国だからできるのでしょうね。

マリーナ・ベイの眺め コンサートホール

有名なマリーナ・ベイ・サンズ 巨大観覧車 シンガポールフライヤー

 


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