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“中国 上海鉄路博物館”

中国最大の都市上海。中国国鉄の主たるターミナルである上海駅から上海軌道交通(地下鉄)で1駅、宝山路駅の近くにある“上海鉄路博物館”を2012年4月に訪問しました。

上海−宝山路間を走る地下鉄4号線の電車

上海軌道交通3号線と4号線が交互に入線してくる地平の上海火車站(駅)から電車に乗るとすぐに高架線に駆け上がり、眼下の留置線並ぶ機関車や客車を眺めながら宝山路站に向かいます。宝山路站に到着する 手前で、その客車群の向こうに“上海鉄路博物館”の建物や展示車両が見えます。背後には、浦東のテレビ塔や超高層ビルも。

地下鉄の車窓から留置線に並ぶ客車の向こうに上海鉄路博物館

上海鉄路博物館には2008年に訪れたのですが、乗ったタクシーの運転手には知らないと言われ、駅の近所で何度も聞いてやっと探し当てたのに、当日は日曜で休館日でした。開館日でも昼休みの1時間半は閉鎖されるので、前回の轍を踏まないようにスケジュールを立て、4年後の再訪です。

1918年英国製の蒸気機車車輪と書いてあります

入り口の守衛所のようなところで10元(約140円)の入場料を払って中に入ると、正面に車輪が鎮座しています。1918年の英国製で蒸気機関車の車輪と書いてありますが、どう見ても動輪ではありません。 キャブの下、従台車の車輪のようです。

米国製KD7型蒸気機関車

入り口から向かって左の一番目立つところにいる蒸気機関車は、KD7型の641号機。軸配置は1D、コンソリデーションです。戦後復興のために、アメリカから中華民国に送られた機関車160両のうちの1両です。同型は、北京の中国鉄道博物館でも保存展示されています。

米国製の中華民国政府要人用の客車

その後ろに連結した、側窓の上部にRがついた優雅なスタイルの緑の客車は、戦前のアメリカ製。側面に“包車PRIVATE”と書かれていますが、中華民国が政府要人のためにが購入した車両で、片側がオープンデッキになっていて、列車の最後尾に連結して大陸を走ったのでしょうか。

プラットホームを模した屋外展示場 柱には展示パネル

屋外展示場は、プラットホームが時計のある広場をL型に囲んでいます。その柱を取り囲むようにして、中国の誇る?高速鉄道をはじめとする各種パネルが展示されています。陽の当たる面は色あせしていますが。

狭軌のSN型蒸気機関車

もう一両の蒸気機関車は中国の奥地、雲南狭軌鉄道のSN型26号機。アメリカ製で、軸配置は動輪が5軸のE型です。線路幅はわずか600mm。正面から見ると車体に対して線路幅が極端に狭いのがよくわかります。これも、同型が北京の中国鉄道博物館にいます。

線路幅はわずか600mm

三両目の蒸気機関車は、中国国産の建設型。軸配置は、日本のD51と同じ1D1のミカド型。貨物用として1988年まで製造された最新型です。ただし、これは大型模型。

建設型蒸気機関車の模型

上海南駅から上海駅を通る軌道交通3号線は、上海3番目の地下鉄路線として国鉄線の跡地を活用して建設したものです。宝山寺駅は上海と南京を結ぶ路線の上海側の基点だったところで、上海鉄路博物館は当時の駅舎を80%に縮小して再現したものです。

博物館は上海北駅を80%の縮尺で再現

それでは館内に入りましょう。

 


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