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エスプラネードのフードコート

休憩を兼ねて、ヴィクトリア・メモリアル時計台の近く、コーン・ウォリス要塞にも隣接するエスプラネードのフードコートで昼食に。昨夜のレッドガーデンは観光客の比率が高かったものの、ここはお昼時とあって地元民で賑わっています。

エスプラネードのフードコート 周囲にいろんな店があって
中央のテーブルで食べるシステム

 

海に突き出す姓氏橋の周橋

フードコート近くのバス停からフリーシャトルに乗って、フェリー乗り場のバスターミナルへ。歩いてもわずかな距離ですが、冷房車は気持ちいい。その先に、陸地から何本もの桟橋を海に突き出すようにして並ぶ中国系移民の水上集落の姓氏橋。前日はバスターミナルから一番近い林さん一族が住む“林橋”を訪ねたので、今日はその先の“周”一族の橋へ。

フリーシャトルでフェリー乗り場のバスターミナルへ 周一族の橋の入口
入口にあるのは一族の廟? 土産物屋もあって観光客で賑わう

一族のための廟でしょうか、やはりここにも入口にはお堂があります。周橋は観光に力を入れているようで、海の上に建つ土産物店には大勢の外国人の姿が。ジューススタンドのちょっと変わった椅子は、ミニバイクの後ろ半分。周橋の先端からは、遙か向こうに本土とつなぐペナン大橋の姿も。

ペナンといえば自転車の姉弟 ちょっと変わったカウンターの椅子
船も係留されている周橋 周橋の先端から見た船とペナン大橋

 

邸公司(クー・コンシー)龍山堂

周一族の橋から再びジョージタウンへ。ペナンに数ある中でも最も豪華とされているコンシ(中国式廟)がクー・コンシー(邸公司)。周囲を建物に囲まれた中央部にあって、外からは見えません。龍山堂邸公司の看板の掛かったこんな通路を抜けて入場券を買った先に、重厚かつ豪華な飾りを屋根に乗せた中国寺院が現れます。中国福建省からの移民、クー(邸)氏一族によって建造され、精巧に作られた内装もきらびやか。

こんなところが入口 クー・コンシー(邸公司)龍山堂
屋根の飾りが賑やか 堂の内部
邸一族の昔の生活をあらわしているのでしょうか

一角には、台所の竈も再現されていて、隣には食卓を囲む家族の姿があり、邸一族の昔の生活をあらわしてしているのでしょうか。

 

バスでペナンヒルのケーブルカー乗り場へ

ホテルに戻ってしばし休憩後、フロントで行き方を聞いて近くの停留所から204系統のバスに乗り、郊外のペナンヒルに向かいます。タブレットの地図にGPSを重ねて見ていると、バスは幹線道路から離れて住宅街や高層団地を経由し、住民の生活の足そのものです。

204系統のバスでペナンヒルへ 途中団地の中を通る生活路線
檳榔嶼華僑抗戦殉職機工同胞紀念碑 ペナンヒルの中腹に建つ極楽寺

車窓を“檳榔嶼華僑抗戦殉職機工罹難同胞紀念碑”が横切ります。檳榔嶼はペナン島。まだ新しいように見受けましたが、果たしてどの戦争や紛争の記念碑なのか。

バスから見上げるペナンヒルの山麓に立派な寺院。極楽寺は福建省出身の中国僧が建立したマレーシア最大規模の仏教寺院。19世紀末から建設が始まり、20年かけて20世紀になって完成。右側に建つ高さ30mのパゴダは、下からタイ様式、中国様式、ビルマ様式を取り入れて7層で構成するユニークな構造だとか。

 

ペナンヒルに登るケーブルカー

ペナンヒルでバスを降りると、目の前にケーブルカー乗り場。外国人料金の切符は、マレーシア人の3倍の30リンギット。しかも、平日の午後の遅い時間というのに、乗車するまで長蛇の行列がなかなか進みません。こんなことなら極楽寺に行った方が良かったかと思いながら、チケットを買ってしまったので30分以上並んでやっと乗り場に来たら、直前で締め切られて次まで待つことに。

ペナンヒルケーブルカー乗り場入口 乗車までに長い行列
おむすび型吊り輪の車内 ケーブルカーのすれ違い

でも、次は最初に乗れたので大きな窓から下が見える最後部を確保。このケーブルカーは植民地時代に避暑地として開発された標高833mのペナンヒルまで1923年に開通し、2011年には3代目の車両を導入。熱帯だけあって、窓は密閉式で車内は冷房が効いています。

メーターゲージのこのケーブルカー、山麓駅を発車するとグングン加速していき、その速いこと速いこと。途中の交換地点では、あっという間のすれ違い。冷房車なら箱根にもあるものの、日本にこんな高速ケーブルカーはないでしょう。保存しているのか、途中に先代の車両が留置されています。かつて、ケーブルカーが上下の2路線に別れていたときに、上側の路線で車両が交換していた場所かもしれません。

隣の線路に旧型車 山上駅のホームに到着
ペナンヒルの山上駅舎 駅舎から見たケーブルカー

以前は途中駅で乗り換えがあり、30分を要していたものを、最新型はわずか5分で山上駅に到着。押し寄せる乗客をさばくには、大型化に加えて高速化が必要なのでしょう。

下界を見下ろす展望台にもなっている山上駅のバルコニーから見ていると、下りのケーブルカーがトンネルに消えていくと、またすぐに上りの車両が姿を現します。

下界を背景に下っていくケーブルカー ジョージタウンの方角 円筒のコムタが見える
海を渡るペナン大橋 遙か向こうに第2ペナン大橋

ペナンヒルから見下ろすジョージタウンと対岸のマレー半島の絶景を目にすると、ケーブルカーに乗るまで長時間並んで、ここまであがってくるかいがありました。

向こうには、長さ13.5kmに及ぶペナン大橋が海の上に続いています。幅が3kmの海峡に橋をかけなかったのは、フェリーへの影響を少なくするためでしょうか。さらに遠くには、小島の向こうを行くペナン第2大橋の姿が霞んでいます。2014年に開通したばかりで、総延長24km、海上部分16.9kmの東南アジア最長の橋だとか。

鍵が鈴なり この木は何でしょう

山上の公園には、LOVEの切り抜き文字とともに、手すりの金網に南京錠が鈴なりに。最近は、世界中に流行でいろんなところで見かけます。

その近くに、1923年の開通から77年まで、半世紀以上にわたって活躍した木造車体のケーブルカーが、屋根の下で保存されています。午前中に見たペナン博物館の保存車両と違って、こちらは階段状のホームが片側だけなので、足回りまでよく観察できます。

1923年から77年まで使用された初代の木造ケーブルカー
台枠と一体になった台車 駅にあった3代にわたるケーブルカーの写真

10数年前に訪れた首都クアラルンプールの博物館でも、ペナンヒルの木造ケーブルカーを見た記憶があります。何故3両もと思ったのですが、はじめは中間駅で乗り換えていたので、4両が稼働していたのでしょう。

山上の駅舎には、この初代の車両と、路線の途中に保存されていた1977年から2010年までの2代目と、現行車両の写真が掲げられています。


 

 

 

 

 

 

  

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